「歯切れが悪い」とは?意味や類語!表現の使い方
「歯切れが悪い」、という表現を聞いたことがあるでしょうか。
誰かに対して「あの人は歯切れが悪い」などと評価する人を見たことがある、という人もいるかもしれませんね。
それならば、「歯切れが悪い」という言葉にはどのような意味があるのでしょうか。
ここでは「歯切れが悪い」という言葉について紹介します。
目次
- 「歯切れが悪い」とは?意味
- 「歯切れが悪い」の表現の使い方
- 「歯切れが悪い」の英語
- 「歯切れが悪い」を使った例文と意味を解釈
- 「歯切れが悪い」の類語や言い換え
「歯切れが悪い」とは?意味
「歯切れが悪い」というのは「言い方がはっきりせず、言葉を濁して語ること」です。
例えば文句をいう時など、はっきりと言えば相手に伝わりますが、ごまかした物言いをしてしまうと相手に伝わらないですよね。
はっきり何かを指摘するのではなく、奥歯にものが挟まったような話し方をしている場合、「歯切れが悪い」と言われることもあります。
「歯切れが悪い」物言いをしてしまうと納得してもらえない可能性も高まりますし、歯切れの悪い弁解などは聞き入れてもらえない可能性もあります。
「歯切れが悪い」の表現の使い方
「歯切れが悪い」という表現は日常的にも使えますし、ビジネスにおいても使えます。
もしもビジネスにおいて「歯切れが悪い」人がいた場合、その人とは一緒に働きにくいと思われてしまう可能性があります。
例えば、「上司の説明はいつも歯切れが悪く、何を言われているのかわからない」「今年の新入社員は歯切れが悪く、何を言っているのかよくわからない」などと使われます。
「歯切れが悪い」と言われないように注意したいものです。
「歯切れが悪い」の英語
「歯切れが悪い」という表現を英語でいうと“be inarticulateやnot making oneself quite clear”という表現になります。
例えば、「上司の説明はいつも歯切れが悪い」ということであれば“His explanation is usually not clear.”、“He doesn’t make himself quite clear.”と表現できます。
「歯切れが悪い」を使った例文と意味を解釈
後では「歯切れが悪い」という表現を使った例文を紹介します。
- 「歯切れが悪い」を使った例文1
- 「歯切れが悪い」を使った例文2
「歯切れが悪い」を使った例文1
「父はいつも母に対して歯切れが悪く、口げんかで負けている」
口喧嘩や言い争いをするときは、「歯切れが悪い」物言いをしてしまえばその時点で負けだといえます。
相手に何を言っているのか伝わらなければ、言いたい事はわかってもらえません。
それどころか、「歯切れが悪い」ということで相手をイラつかせてしまう可能性もありますので、それだけで負けてしまう可能性が高まります。
「歯切れが悪い」を使った例文2
「姉はいつも歯切れが悪く、妹に言い負かされている」
口喧嘩や口論で「歯切れが悪い」場合、影響が出てくるのは親子喧嘩や夫婦喧嘩だけではなく、兄妹喧嘩も同様です。
年上であっても、「歯切れが悪い」物言いをしてしまったら年下に聞いてもらえず、年下に言い負かされてしまうこともあるのではないでしょうか。
自分の言いたい事ははっきりと伝えられるように注意する必要があるのです。
「歯切れが悪い」の類語や言い換え
ここでは「歯切れが悪い」という表現の類義語を紹介します。
- 「奥歯に物の挟まったような」
- 「はぐらかす」
- 「玉虫色」
「奥歯に物の挟まったような」
奥歯にものが挟まる、という表現は思ったことをそのまま言わず、何か隠しているような言い方をすることの例えです。
そのため、「奥歯に物の挟まったような言い方をしないで」などと使うことが可能です。
奥歯にものが引っかかると表現する人もいますが、これは正しい使い方ではありません。
「はぐらかす」
はぐらかすというのは問題の中心点を外して紛らす、という意味になります。
話の焦点をずらしたり、話題を変えたりして相手の関心をそらす時もはぐらかすという表現が使われます。
「玉虫色」
玉虫色というのは玉虫のように光の具合で緑色や紫色に変わって見える染め色などを指すことがありますが、それ以外にも見方や立場によって様々に解釈できる曖昧な表現を指す場合があります。
玉虫色の答弁などと言われた場合、それは如何様にも解釈できる答弁だということになるのです。
「歯切れが悪い」、という表現は日常的にも使えますので、ぜひ使えるようにしておきましょう。
しっかりと意味を理解しておきたいですね。