「鬼の形相」とは?意味や類語!表現の使い方
「鬼の形相」という言葉はどの様な意味があるのでしょうか。
使い方や例文を紹介します。
目次
- 「鬼の形相」とは?意味
- 「鬼の形相」の表現の使い方
- 「形相」の意味
- 「鬼の形相」を使った例文と意味を解釈
- 「鬼の形相」の類語や言い換え
「鬼の形相」とは?意味
「鬼の形相」の概要について紹介します。
- 「鬼の形相」の読み方
- 「鬼の形相」の意味
「鬼の形相」の読み方
「鬼の形相」は「おにのぎょうそう」と読みます。
「形相」の読み方が難しいので間違えない様にしましょう。
「鬼の形相」の意味
「鬼の形相」の意味は、「人の怒りに満ちた表情を鬼の顔に例えたもの」です。
「鬼」とは架空の生き物で、顔が真っ赤或いは真っ青、ギラギラと光る大きな目に口は耳元まで裂けていて牙があり、髪の毛はパーマがかかっていて角が生えているという恐ろしい顔をしています。
人は怒ると顔が真っ赤になり、目を見開き、中には大きな口を開けて怒鳴る人もいます。
この表情が鬼に似ている事から非常に怒っている人の表情を「鬼の形相」と言う様になりました。
因みに、「鬼」は元々人の怒りを表したものだと言われています。
「鬼の形相」の表現の使い方
「鬼の形相」の使い方のポイントを紹介します。
- 「鬼の形相になる」
- 怒って表情が急に変わった時に使う
- 良い意味では使われない
「鬼の形相になる」
普段穏やかで優しい表情を浮かべている人が、何かのきっかけにより怒ると鬼の様な顔になることを言います。
そのギャップの差が激しくて周囲の人が驚くほどの時に使われます。
怒って表情が急に変わった時に使う
「鬼の形相」は、怒りのあまりに急に表情が変わる時に使います。
少しずつ怒りの感情が高まり、一気に溢れた時の顔の表情を表すのです。
じわじわと怒る時には使われません。
良い意味では使われない
「鬼の形相」は、非常に怒っている状態を表します。
その時の状況が何であれ良い意味では使われません。
特に女性に対して「鬼の形相」というと容姿を侮辱されたと思われてしまいます。
人に対して使う時には注意が必要です。
「形相」の意味
「形相」の意味は、「顔つき」ですが、主に怒りや嫉妬などネガティブで尚且つ激しい感情が表れることを言います。
元々は仏像の表情を意味する言葉でしたが、段々と人に対して使われる様になりました。
「鬼の形相」を使った例文と意味を解釈
「鬼の形相」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「鬼の形相」を使った例文1
- 「鬼の形相」を使った例文2
「鬼の形相」を使った例文1
「彼女は彼氏の浮気を知った瞬間鬼の形相になった」
女性は嫉妬深い性質を持っていて、恋人が浮気をすると激しく怒るものです。
恋人の浮気がバレた瞬間普段の優しい表情が消えて、まるで鬼の様に恐ろしい顔つきになり、彼氏を責め立てている様子を表しています。
「鬼の形相」を使った例文2
「彼は車の運転中に危険な追い抜きをされ、鬼の形相で怒っていた」
最近では危険運転が増えて社会問題になっています。
ウィンカーを出さずに車線を変更したり、無理に追い抜きをかけたりするなど悪質ドライバーが増えているのです。
その様なドライバーに遭った時につい怒ってしまうのですが、ムキになって追いかけたり追い抜き返したりすると思わぬ大事故に繋がるので注意が必要です。
「鬼の形相」の類語や言い換え
「鬼の形相」の類語を紹介します。
- 「目の色を変える」【めのいろをかえる】
- 「殺気立つ」【さっきだつ】
- 「怒髪天をつく」【どはつてんをつく】
「目の色を変える」【めのいろをかえる】
「感情の変化が起こり表情や目つきが変わること」という意味です。
人は驚いたり集中したりすると瞳孔が小さくなり、目の色が少し変わった様に見えることがあり、その様に例えています。
「殺気立つ」【さっきだつ】
「身の危険を感じる様な雰囲気になること」です。
人が怒ると他人に危害を加えかねない雰囲気になることがあり、周囲の人もそれを感じている状態です。
「怒髪天をつく」【どはつてんをつく】
「怒りのあまりに髪の毛が逆立ってしまう程である」という意味です。
比喩的な表現ですが、マンガやイラストでよく使われます。
「鬼の形相」は、「人の怒りに満ちた表情を鬼の顔に例えたもの」という意味です。
普段の表情からは想像もつかない程激しく怒っている人を表現する時に使ってみましょう。