「ドスの効いた声」とは?意味や類語!表現の使い方
「ドスの効いた声」というのは一体どの様な声のことをいうのでしょうか。
意味や語源などを紹介しますので参考にして下さい。
目次
- 「ドスの効いた声」とは?意味
- 「ドスの効いた声」の表現の使い方
- 「ドス」の語源や由来
- 「ドスの効いた声」を使った例文と意味を解釈
- 「ドスの効いた声」の類語や言い換え
「ドスの効いた声」とは?意味
「ドスの効いた声」とは、「人が聞いて怖いと感じる声」のことを言います。
一般的に低くて太い声や、だみ声と言われる濁った声のことが多くなります。
人は怒った時や人を威嚇する時には、声帯に広げて低い声を出すものです。
これは動物が敵を威嚇する時に唸り声をあげる習性と似ています。
聞いただけで人が「怖い」と感じて逃げたり大人しくなる様に、意図的に声をコントロールしているのです。
「ドスの効いた声」は一般的には男性が使うことが多いのですが、女性でも本当に怒った時に「ドスの効いた声」を出す人もいます。
「ドスの効いた声」の表現の使い方
「ドスの効いた声」の使い方のポイントを紹介します。
- 人の主観によるものである
- 人に対して使わない
人の主観によるものである
「ドスの効いた声」は、聞いた人が「怖い」と感じた時に使われます。
言っている本人が自覚していない場合もあるのです。
普段から面識があり親しく交流している人の場合、性格が分っているので「ドスが効いた声」でも全く恐怖を感じません。
人に対して使わない
「ドスの効いた声」は、人が恐怖を感じる声ですので褒め言葉ではありません。
人に対して使うと不快に思われることがあるので注意しましょう。
「ドス」の語源や由来
「ドス」の語源は「おどす」から来ています。
「おどす」を省略して「どす」と言う様になったもので、ここから短刀や人を威嚇する為に低い声ですごむことを意味する様になりました。
「ドス」が良く使われるのは任侠映画の中で、俳優が懐に持っている短刀やあいくちのことを言います。
「ドスの効いた声」を使った例文と意味を解釈
「ドスの効いた声」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「ドスの効いた声」を使った例文1
- 「ドスの効いた声」を使った例文2
「ドスの効いた声」を使った例文1
「訪問セールスが断った途端にドスの効いた声で『なんだと』と言った」
最近では悪質な訪問セールスが後を絶ちません。
言葉巧みに丁寧に説明をして、いざ断ると態度が急変して低い声で威嚇するのです。
「さんざん説明させていりませんはないだろう」などと言いながら無理矢理契約させるケースも増えてきます。
高齢者や女性だと相手にすごまれると恐怖を感じてつい契約してしまうのです。
「ドスの効いた声」を使った例文2
「彼女は見た目と違ってドスの効いた声で歌う」
女性はカラオケで歌うと細くて高い声になるものです。
見た目に可愛らしい女性がカラオケを歌ったところ、低くて太い声で歌うので周囲が驚いた様子を表しています。
この場合相手に恐怖を与えなくても単に太くて低いだけで「ドスの効いた声」と言われます。
「ドスの効いた声」の類語や言い換え
「ドスの効いた声」の類語を紹介します。
- 「凄みのある声」【すごみのあるこえ】
- 「圧のある声」【あつのあるこえ】
- 「割れ鐘の様な声」【われがねのようなこえ】
「凄みのある声」【すごみのあるこえ】
「相手がひるんでしまう様な迫力のある声」のことです。
低くてかすれた声という意味が含まれます。
「圧のある声」【あつのあるこえ】
「相手が威圧されて萎縮してしまう様な迫力のある声」のことです。
特に声質が低くなくても強い口調の時に使われることもあります。
「割れ鐘の様な声」【われがねのようなこえ】
「大きくてしわがれた耳障りな声」のことです。
割れた鐘は音が大きいのですが響きが悪く、耳障りなことからこの様に比喩されています。
「ドスの効いた声」は「人が聞いて怖いと感じる声」のことです。
低くて太い声で、思わず「怖い」と思ってしまった時につかってみましょう。