「末恐ろしい」とは?意味や類語!「恐ろしい」との違いや表現の使い方
「末恐ろしい」という言葉の意味や使い方を紹介します。
さらに「末恐ろしい」という言葉を使った例文や、「末恐ろしい」の類語を紹介して行きます。
目次
- 「末恐ろしい」とは?
- 「末恐ろしい」を使った言葉と解釈
- 「末恐ろしい」の類語や類似表現や似た言葉
- 「末恐ろしい」を使った例文や短文など
「末恐ろしい」とは?
みなさんは「末恐ろしい」という言葉を知っているでしょうか。
スポーツ観戦中に、「末恐ろしい新人だ」などと、思った経験があるかもしれません。
一方で、「末恐ろしい」という言葉をまるで知らないという人もいるかもしれません。
そこで「末恐ろしい」という言葉の意味を紹介します。
- 「末恐ろしい」の読み方
- 「末恐ろしい」の意味
「末恐ろしい」の読み方
「末恐ろしい」は「すえおそろしい」と読みます。
「まつおそろしい」などと、読み間違えないように気を付けましょう。
これを機会に、「末恐ろしい」は「すえおそろしい」と読みましょう。
「末恐ろしい」の意味
「末恐ろしい」の意味を紹介します。
「末恐ろしい」には、「行く末が思いやられる様子」という意味があります。
また、「末恐ろしい」は良い意味でも、悪意味でも使われる言葉です。
良い意味で「末恐ろしい」という場合は、「素質があり、大変な人物になるだろう」という意味で使います。
野球の上手な子供が「末恐ろしい」場合は、プロ野球選手になれるような素材だという意味があります。
逆に、悪意味で「末恐ろしい」が使われる場合は、「このままでは、相当な悪い人物になる」という意味があります。
このように「末恐ろしい」には、「行く末が思いやられる様子」という意味があり、良い意味でも悪い意味でも使われます。
「末恐ろしい」を使った言葉と解釈
「末恐ろしい」を使った言葉を紹介し、その意味を解釈して行きます。
「末恐ろしい」を使った言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「末恐ろしい子供」【すえおそろしいこども】
- 「末恐ろしいガキ」【すえおそろしいがき】
- 「末恐ろしい少女」【すえおそろしいしょうじょ】
- 「末恐ろしい新人」【すえおそろしいしんじん】
「末恐ろしい子供」【すえおそろしいこども】
「末恐ろしい子供」という言葉があります。
「将来が楽しみなくらい素質がある子供」という意味もあれば、「将来、犯罪者になりそうな子供」などの意味もあります。
いずれにせよ、平凡な大人にはならないと予想されるような子供に対して使う言葉です。
「末恐ろしいガキ」【すえおそろしいがき】
「末恐ろしいガキ」という言葉もあります。
「末恐ろしい子供」と同じような意味ですが、「ガキ」と呼ばれる子供は、やや気性が荒かったり、愛想がない傾向があります。
またすでに子供の時点で、悪の道に進むような傾向がみられる子供が「ガキ」と呼ばれたりします。
そのため、「末恐ろしいガキ」は、将来が思いやられる、悪い意味での大器という意味になります。
「末恐ろしい少女」【すえおそろしいしょうじょ】
「末恐ろしい少女」という言葉も使われることがあります。
「末恐ろしい少女」という言葉には、「将来、とても綺麗な女性になりそうだ」という意味や、「紹介は、男性を手玉に取るような小悪魔に育ちそうだ」という意味などがあります。
少女でありながら、女性としての素質があふれていると感じる人に、「末恐ろしい少女」という呼び名が付くことがあります。
「末恐ろしい新人」【すえおそろしいしんじん】
「末恐ろしい新人」という言葉もあります。
「末恐ろしい新人」には、「将来、グループの中核をなすような人物に育つ逸材だ」という意味があります。
例えばプロ野球チームに入団した新人選手を見て、「数年後には、このチームのクリーンナップを打つだろう」と予想される大器だった場合、「末恐ろしい新人が登場した」などと言われます。
会社の新入社員の中にも、将来幹部になりそうな「末恐ろしい新人」がいるかもしれません。
「末恐ろしい」の類語や類似表現や似た言葉
次に「末恐ろしい」の類語や類似表現を紹介します。
「末恐ろしい」と似た意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「薄気味悪い」【うすきみわるい】
- 「不気味」【ぶきみ】
- 「素質がある」【そしつがある】
「薄気味悪い」【うすきみわるい】
「薄気味悪い」には、「何となく気味が悪い」という意味があります。
安いホテルに泊まった時、「何となく気味が悪い部屋だな」と思うことがあるかもしれません。
そのような部屋を「薄気味悪い部屋」と言います。
「不気味」【ぶきみ】
「不気味」には、「何となく恐ろしい感じ」という意味があります。
例えば、ボクシングの試合中に、それほど攻撃を受けていないのに、「何となく、敵の動きが恐ろしい」と感じることがあるかもしれません。
このような感覚を「不気味」と呼び、「不気味な相手だ」「不気味な攻撃だ」などと言います。
「素質がある」【そしつがある】
「末恐ろしい」の良い面の意味に似ているのが、「素質がある」です。
将来、一流になれそうな素材であると感じる人に対して、「素質がある」と言います。
特に運動神経は子供の頃から一目瞭然で分かるため、運動に関して、「素質がある子供」は誰にでも見当が付くでしょう。
「末恐ろしい」を使った例文や短文など
続いて「末恐ろしい」という言葉を使った例文や短文を紹介します。
「末恐ろしい」を使った例文は、どのような文章になるでしょうか。
- 「末恐ろしい」を使った例文1
- 「末恐ろしい」を使った例文2
「末恐ろしい」を使った例文1
「初めて参加した会議で、堂々と発言するとは、『末恐ろしい新人』だ」
この例文のように、会社に入ってすぐの会議で、先輩に負けずに堂々と発言できる新入社員は、将来が期待されるかもしれません。
その発言内容が芯を食った素晴らしい物だった場合は、「末恐ろしい新人」と感じるかもしれません。
「末恐ろしい」を使った例文2
「小学生なのに女の魅力を感じさせる、『末恐ろしい少女』だ」
この例文のように、まだ少女なのに、時折女性としての魅力を発揮する子供がいます。
このような女性が、大人の女性になったら、男性を手玉に取るだろうと思えるような時、「末恐ろしい少女」と呼ばれるかもしれません。
男性の扱いの上手さや、男性を魅了する仕草などは、ある程度生まれつき備わったものかもしれません。
そのため、「末恐ろしい少女」が、本当に小悪魔のような女性に育つことも少なくないでしょう。
「末恐ろしい」という言葉について見てきました。
みなさんの周囲にも、「末恐ろしい」と感じさせる、子供や少女、新人などがいるかもしれません。
良い意味で「末恐ろしい」子供は、そのまま伸びて行くように見守りたいものです。