「気風が良い」とは?意味や類語!表現の使い方!「気前がいい」との違い
最近ではあまり聞きませんが、「気風が良い」は男性に対する褒め言葉です。
目次
- 「気風が良い」とは?
- 「気風が良い」の表現の使い方
- 「気風が良い」と「気前がいい」の違い
- 「気風が良い」の英語と解釈
- 「気風が良い」を使った例文と意味を解釈
- 「気風が良い」の類語や言い換え
「気風が良い」とは?
気風が良いとは、颯爽として格好のよく見える男性に褒め言葉として使います。
具体的には、心意気がある、男らしいという意味で用いることが多く、気前がいい様子や、男らしい言動に対して「とても気風が良い行動だ」などと用います。
「気風が良い男だ」のように、言動にではなく、その男性自体を褒める為に使うこともでき、この言葉に悪い意味は一切ありません。
- 「気風が良い」の読み方
「気風が良い」の読み方
「気風が良い」は、「きっぷがいい」と読んでください。
最後は「よい」でも構いませんが、口語では「いい」と表現することがほとんどです。
初見で「気風」を「きっぷ」と読むのは難しいので、しっかり覚えておきましょう。
その「気風」とは、気質のことで、この言葉だけの場合は「きふう」と読むこともあります。
よく聞くのは「江戸っ子気質」という使い方です(江戸っ子ならではの独特の気質を指します)。
「気風が良い」の表現の使い方
「気風が良い」は、そのように感じた男性の言動や、その男性自体に使う言葉です。
先に挙げた「江戸っ子」と呼ばれる男性の中には、こう表現される人も多いです。
その「江戸っ子」とは、本来は三代以上続けて(その三代目以降に)江戸(現在の東京都の23区内)で生まれた男性を指す言葉ですが、普段から「気風が良い」男性に対して「江戸っ子のようだ」と使う場合があります。
それだけ「江戸っ子」は、颯爽として格好のよく見える男性ばかりなのかと言えば、実はそうでもなく、「江戸っ子気質」と言うと、ケンカ早くて向こう見ずなところがあることを指します。
それなのに「気風が良い」と表現されることが多いのは、この言葉のもつ「気前がいい様子」部分に限ったことだと解釈していいでしょう。
「気風が良い」と「気前がいい」の違い
すぐ上で「気前がいい」ことを「気風が良い」と表現されることがあると書いたように、この2つは混同されることがあります。
「気前がいい」は、「太っ腹」と言い換えられるように、度量が大きい様子に使う言葉です。
金銭の支払いを惜しまないと解釈して使うことが多く、「彼は女の子には気前がいい」といった使い方になります。
そのような様子を「男らしい」と思い、「気風が良い」と使ってしまうことがありますが、それは「気前がいい」だけで、「気風が良い」とは違うので注意してください。
「気風が良い」の英語と解釈
「気風が良い」を英語で表現するのは難しいですが、“generous”がそれに近い言葉です。
この言葉は「寛大な」、「寛容な」という意味の形容詞で、“generous man”と使って「気風が良い男性」と解釈していいでしょう。
“He is a very generous man.”で、「彼はとても気風の良い男だ」となります。
尚、「気前がいい」は“bountiful”と使うのが適当です。
「気風が良い」を使った例文と意味を解釈
「気風が良い」を使った例文と、その意味の解釈です。
この言葉は女性に対しても使えなくもありませんが、その場合には「男っぽい」(男性のような面がある)という意味も含まれてしまうので、それほど褒め言葉にはならない点に注意してください。
- 「気風が良い」を使った例文1
「気風が良い」を使った例文1
「あれほど気風が良い男もそうは居ないだろう」
それだけ颯爽として格好のよく見える男性だと表現していると解釈できます。
女性に対して同様に使った場合、男っぽい所があるというニュアンスが多分に含まれてしまうので気を付けてください。
「気風が良い」の類語や言い換え
「気風が良い」と同様に使える言葉です。
こちらは完全に男性に対して言葉です。
- 「男気がある」【おとこぎがある】
「男気がある」【おとこぎがある】
「気風が良い」のように、男性として魅力的な姿の表現で、どちらかと言えば颯爽としている様子より、豪気な面があるという意味で使います。
こちらも褒め言葉なので、悪い意味は含んでいません。
「気風が良い」男性は、女性からだけでなく、男性からも好かれる対象なことが多いと言えるでしょう。