「噤んだ」とは?意味や類語!表現の使い方!
「噤んだ」は、口語ではよく使う表現ですが、漢字で表記することは少ない言葉です。
目次
- 「噤んだ」とは?
- 「噤んだ」の表現の使い方
- 「噤む」の類語や言い換え
- 「口を噤む」の英語と解釈
- 「口を噤んだ」を使った例文と意味を解釈
「噤んだ」とは?
「噤んだ」は、「閉じた」という意味で使う言葉ですが、人間の「口」に対してのみ使う表現です。
よって、「口を噤んだ」(噤む)という以外の使い方はなく、この形でしか見聞きしないでしょう。
よって、「噤んだ」だけでも「口を閉じた」という意味になりそうなものですが、この言葉だけで使うことはまずありません。
使う時には、「口を噤んだ(噤む)」として用いると覚えておきましょう。
- 「噤んだ」の読み方
「噤んだ」の読み方
「噤んだ」は、「つぐんだ」と読む言葉です。
この読み方を知らないと、スマホなどの変換でこの「噤んだ」と出すのは難しいです。
漢字で見ただけでは何と読むのか、どんな意味なのかと考えてしまった人でも、「つぐんだ」だと聞くと、そのことかと分かる居る場合も多いでしょう。
漢字での表記はともかく、「口をつぐむ」という表現自体は特に珍しくありません。
「噤んだ」の表現の使い方
「噤んだ」は、必ず「口」と共に使うことになる言葉です。
よって、使い方は限られており、よく見聞きする形も決まっています。
- 「口を噤む」
- 「口を噤め」
「口を噤む」
「口を閉じる」と言い換えることができます。
要は「喋る(話す)のをやめる」時に使う言葉で、何かが始まる時に、「そろそろ〜か」などと用います。
「口を噤め」
「喋る(話す)のをやめろ」と言いたい時に使います。
命令口調になるので、使う相手を選ばないといけない点に注意してください。
遭えて強くそう言いたい時に、「そろそろ〜」といった形で使う表現です。
「噤む」の類語や言い換え
「噤む」を他の言葉で言い換える場合に使われる言葉です。
「口を閉じる」とは、その見た目の様子ではなく、ここまでに書いてきたように、喋らない(話さない)ことだと理解してください。
- 「黙る」【だまる】
- 「黙す」【もくす・もだす】
「黙る」【だまる】
口を噤む(閉じる)は、この「黙る」と言い換えられます。
「口を噤め」は「黙れ」と同じことで、こう置き換えると、はっきりと命令口調なのが分かるでしょう。
「黙す」【もくす・もだす】
「黙る」と漢字は同じですが、「もくす」、または「もだす」と読む言葉です。
意味は全く同じで、「はっきりとしたことが分かるまで黙すべきだ」のような使い方をします。
「口を噤む」の英語と解釈
「口を噤む」は英語では、“stop talking”が一番無難な表現です。
「噤んだ」なら“stopped talking”で、これらは直訳で「話すのをやめる(やめた)」となります。
“We should stop talking soon.”とすると、一緒に話していた相手に「そろそろ口を噤もうか」と伝えるなど時に使う表現になります。
「口を噤め」と言いたい時には、“shut up”が使えますが、「シャラップ」という発音で有名な強い表現になってしまい、ケンカなどに発展してしまう可能性まであるので注意してください。
「口を噤んだ」を使った例文と意味を解釈
「口を噤んだ」を使った例文と、その意味の解釈です。
「噤む」の形も含みます。
- 「口を噤んだ」を使った例文1
- 「口を噤んだ」を使った例文2
「口を噤んだ」を使った例文1
「その件については口を噤むべきだ」
その件には口出しをするなという意味で使っています。
この手の使い方もよく見聞きする言葉です。
「口を噤んだ」を使った例文2
「やっと口を噤んだと思ったら、今度は違うことを言い出した」
前の件に関してやっと黙ったと思ったら、次にまた何かを言い出したと表現しています。
「噤んだ」は、この「黙った」と解釈するのが適当な場合も多いです。
「噤んだ」は、読み方さえ分かれば決して難しい言葉ではありません。
ですが、「噤」は漢字検定だと1級に相当するほど難しい漢字の為、表記する場合は平仮名の「つぐんだ」で充分なことがほとんどです。