「一点の曇りもない」とは?意味や類語!表現の使い方
「一点の曇りもない」は、本当にそのような意味という場合だけでなく、誇張表現としてもよく使われます。
目次
- 「一点の曇りもない」とは?
- 「一点の曇りもない」の表現の使い方
- 「一点の曇りもない」を分解して解釈
- 「一点の曇りもない」を使った例文と意味を解釈
- 「一点の曇りもない」の類語や言い換え
「一点の曇りもない」とは?
この「一点の曇りもない」(いってんのくもりもない)とは、「何の間違いも嘘偽りもない」、「完璧な内容だ」という意味で使います。
自信をもってそのように伝えたい時に用いる言葉で、「今の話には一点の曇りもありません」と使うと、全て真実で、何も隠していませんといった強いニュアンスの表現となります。
ただし、冒頭にも書いたように、誇張表現として使われることが少なくなく、そこまで言う必要はないというケースも多いです。
また、この言葉を使うと、逆に何か隠していないかと疑われることになってしまう場合があるので、無理に使う必要はありません。
言葉そのままストレートに、空の様子に対して、「一点の曇りもない青空だ」のような使い方もできますが、そちらの意味ではない比喩表現としての方を解説していきます。
「一点の曇りもない」の表現の使い方
「一点の曇りもない」とは、そこまで間違いがない、完璧だと伝えたい時に使う言葉なので、滅多に使う表現でもありません。
頻繁に使うと、その意味が軽々しくなってしまうので注意してください。
テレビの法廷モノのドラマではよく聞く表現で、「私の証言には一点の曇りもありません」といったような形で使われているのを聞いたことがある人も居るでしょう。
「一点の曇りもない」を分解して解釈
「一点の曇りもない」を2つに分解して解釈していきます。
どちらもこの言葉の中で使われている意味です。
- 「一点の」
- 「曇りもない」
「一点の」
この「一点の」は、「一つたりとも」と解釈してください。
何一つ嘘偽りがない、どこにも悪い点がないという解釈になる言葉においてとても大事な部分を、この「一点の」の一言で表していると考えてください。
「曇りもない」
ここでの「曇り」は、曇っている状態から連想して、よく分からない状態や、嘘偽りを表現します。
それらが全く(一点も)ないことから、「一点の曇りもない」が先のような意味の言葉となっています。
「一点の曇りもない」を使った例文と意味を解釈
「一点の曇りもない」を使った例文と、その意味の解釈です。
大袈裟になってしまっている例も挙げてみます。
- 「一点の曇りもない」を使った例文1
- 「一点の曇りもない」を使った例文2
「一点の曇りもない」を使った例文1
「先ほどの報告書には、一点の曇りもないと断言できます」
それほど完璧な報告書だと伝えたい為に使っています。
それだけ自信がある報告書だという意味にもなりますが、もし間違いがあった時には大変なことになってしまうかも知れません。
こういった使い方をする場合には、その点にくれぐれも注意してください。
「一点の曇りもない」を使った例文2
「これほど一点の曇りもない計画もそうはないと言えるだろう」
本当にそれほど優れた計画なのかも知れませんが、まだ計画の段階から大袈裟な表現となっている感が否めない使い方です。
計画はあくまで計画であって、全てその通りになる為ではないことから、「計画」を対象にこのように使うのはあまり推奨されません。
「一点の曇りもない」の類語や言い換え
「一点の曇りもない」と似た意味で使える他の表現です。
- 「何の陰りもない」【なんのかげりもない】
- 「これ以上ない」【これいじょうない】
「何の陰りもない」【なんのかげりもない】
何もやましい所はないという意味で使う表現です。
よって、「一点の曇りもない」とよく似た意味となりますが、嘘偽りがないという部分に重点を置いて使ってください。
「何の陰るもない笑顔だった」といった形で、子供の純粋さ(嘘偽りのなさ)に対して使うようなことも多いです。
「これ以上ない」【これいじょうない】
こちらは、「完璧」だという意味の方に相当する表現です。
「これ以上ない完成度だ」とすると、「一点の曇りもない完成度」と同じ意味になります。
「一点の曇りもない」は、それだけ自信がある表現になると覚えておきましょう。
ですが、ここまで言うからには、対象に相応の内容が必要なのは説明してきた通りです。