「折り合いがつかない」とは?意味や使い方!例文や解釈
「折り合いがつかない」などと会話などで使われることがあるかと思いますが、どういった意味なのでしょうか。
ここでは「折り合いがつかない」という言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に言葉の意味を見ていきましょう。
目次
- 「折り合いがつかない」とは?
- 「折り合いがつかない」の表現の使い方
- 「折り合いがつかない」の類語や類似表現や似た言葉
- 「折り合いがつかない」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「折り合いがつかない」の反対語
- 「折り合いがつかない」の英語と解釈
「折り合いがつかない」とは?
「折り合いがつかない」とはお互いが譲り合って、一致点を見つけることを言います。
- 「折り合いがつかない」の語源や由来
- 「折り合いがつかない」の読み方
「折り合いがつかない」の語源や由来
「折り合いがつかない」の「折り合い」とは何かと言えば人と人との関係性のことを言います。
「折り合いが悪い」というのは仲が悪い、関係性が悪いことを言います。
「折り合いがつかない」の読み方
「折り合いがつかない」と書いて「おりあいがつかない」と読みます。
「折り合いがつかない」の表現の使い方
「折り合いがつかない」というのは、お互いに譲り合わない、妥協しない、一致点が見つからないということを言います。
仕事でも人間関係でも問題が起こり「折り合いがつかない」と言えばそれは交渉決裂であったり、別れだったり、終わりだったりということになりますのでいい意味で使う言葉ではありません。
ですから「頑張ったけれど折り合いがつかない」となれば頑張ったけれど譲り合えず、一致点もなかったということになります。
話し合いなどが上手くまとまらない時に「相手が我儘だから」などと正直に言ってしまうのは大人としてスマートな対応とは言えません。
そのような時に「折り合いがつかなくて」と使うといいでしょう。
「折り合いがつかない」の類語や類似表現や似た言葉
「折り合いがつかない」の類語、似た言葉、言い換えなどをいくつか見ていきましょう。
こちらも併せて覚えておきますと語彙力がアップしますのでおすすめです。
- 「まとまらない」
- 「交渉決裂」【こうしょうけつれつ】
- 「歩み寄ることができない」【あゆみよることができない】
「まとまらない」
「折り合いがつかない」を簡単に言い換えるならば「まとまらない」という言葉になります。
話し合ってもお互いに自己主張が激しく、相手の立場を思いやる姿勢がなければどんなに長時間話し合っても意味はないでしょうし、話は「まとまらない」のです。
「交渉決裂」【こうしょうけつれつ】
「交渉決裂」の「交渉」とは、ある事を実現させる為に当事者同士が話し合うこと、かけあうことを言います。
また人と人との結びつき、関係という意味でもあります。
「決裂」とは意見が一致しないこと、ものわかれ、交渉などが成立しないことを言います。
つまり「交渉決裂」は相手と話し合っても上手くいかない、いかなかったという意味なのです。
「歩み寄ることができない」【あゆみよることができない】
「歩み寄る」とは歩いて近づくという意味の他に、お互いに譲り合って、主張や条件を一致させるように近づけるといった意味があります。
つまりそれができない状態「歩み寄ることができない」ですから「折り合いがつかない」と同じ意味となります。
「歩み寄ることができない」相手とは一緒にやっていくことは難しいですので、別れる時などにこの言葉を持ち出すことも多いのではないでしょうか。
「あなたとはこれ以上、歩み寄ることができない」といった感じに使います。
「折り合いがつかない」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「折り合いがつかない」の意味が理解できましたところで「折り合いがつかない」を使った例文をいくつか紹介します。
意味の解釈もつけてありますので参考にしてみてください。
- 「折り合いがつかない」を使った例文1
- 「折り合いがつかない」を使った例文2
「折り合いがつかない」を使った例文1
「もともと価値観が違い過ぎる者同士なのだから、折り合いがつかないのは当然だ」
お互いの価値観が違っている場合、最初は相性がいいような気がしてもいずれは話が合わない、考え方が違い過ぎると上手く行かなくなることが多いのです。
表面上仲良くすることは可能ですが、何かを話し合ったり、意見をまとめるということが求められた時、お互いの主張が真っ向から衝突するということになりますと、関係性が悪化することもあります。
結局はどちらかが折れる、合わせるという形になるかもしれませんが、そうしますと我慢を強いられている方が不満を溜めてしまいます。
「折り合いがつかない」と諦め、割り切りも必要です。
「折り合いがつかない」を使った例文2
「会社と折り合いがつかないので、退職することにしました」
会社側と、雇用条件、待遇など話し合っても、話がかみ合わない、まとまらないということもあります。
ある程度までは我慢していても、これ以上は無理という一線を超えますと退職するしかないという気持ちになるでしょう。
「折り合いがつかない」状態で退職したり、離婚したり、絶縁したりということは人生の中で何度か経験することは珍しくありません。
「折り合いがつかない」の反対語
「折り合いがつかない」の反対語はどういった言葉なのでしょうか。
では、一緒に見ていきましょう。
- 「折り合いがつく」
「折り合いがつく」
「折り合いがつかない」の反対語は実はとても簡単です。
それは「折り合いがつく」という言葉があるからなのです。
「折り合いがつく」とはお互い、妥協点、一致する点を見つけることができた、話し合いがまとまったという意味です。
平和的解決ができたということになります。
「折り合いがつかない」の英語と解釈
「折り合いがつかない」は英語ではどのように言うのでしょうか。
英語では「折り合い」は“agree”と言います。
例文は“I couldn't agree with him on the price.”(値段の点で、彼と折り合いがつかなかった)となります。
いかがでしたでしょうか。
「折り合いがつかない」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
生活の中で人と人は関わっていますので、話し合っても理解できない、理解しようとすらしないといったことも経験するかと思います。
このような場合「あいつはわからず屋だ」「理解力がない」などと悪く言うのではなく「折り合いがつかない」という言葉でまとめた方がいいでしょう。
また話し合って妥協点が見つかった時は「折り合いがつく」と言います。
この二つはセットで覚えておくといいでしょう。
言葉の意味を理解して自信を持って使いこなしてください。