「期せずして」とは?意味や使い方!例文や解釈
「期せずして」とは、「思いがけず・意図していなくて偶然に」を意味する言葉です。
「期せずして」の「意味・読み方・語源や由来・使い方・類語(シソーラス)や言い換え・例文と解釈・反対語・英語と解釈」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「期せずして」とは?
- 「期せずして」の表現の使い方
- 「期せずして」の類語や類似表現や言い換え
- 「期せずして」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「期せずして」の反対語
- 「期せずして」の英語と解釈
「期せずして」とは?
「期せずして」という言葉は、「思いがけず・想定外で」や「意図(計画)していなくて偶然に・たまたまそうなる」ということを意味しています。
「期せずして」という言葉は「期する」という動詞を打ち消している言葉であり、「前もって計画・準備をせずに」や「予期することなく・偶然に(たまたま)」ということを意味する言葉なのです。
例えば、「期せずして、日米両国は貿易問題で合意に達することができました」などの文章で、「期せずして」の典型的な意味を示すことができます。
- 「期せずして」の読み方
- 「期せずして」の語源や由来
「期せずして」の読み方
「期せずして」の読み方は、「きせずして」になります。
「期せずして」の語源や由来
「期せずして」の語源・由来は、「期する(きする)・期す(きす)」という動詞の意味を否定していることにあります。
「期す」(サ行変格活用)の動詞の未然形に、打消しの助動詞「ず」の連用形と接続助詞「して」が付くことによって、「期せずして」という言葉が作られたのです。
「期する・期す」には、「前もって計画したり意図したりする」や「ある物事を達成するために約束する(誓う)」などの意味があり、その意味を否定する「期せずして」という言葉は、「前もって計画・準備をせずに」や「思いがけず・偶然に」ということを意味しているのです。
「期せずして」の表現の使い方
「期せずして」の表現の使い方は、「事前に何かを計画することなく、たまたまその物事が起こった場合」や「前もって図ることなく、思いがけず(想定外)にその出来事が起こった場合」などに使うという使い方になります。
例えば、「期せずして、新幹線で同僚と乗り合わせることになりました」や「期せずして、この業界で活躍することになりました」などの文章において、「期せずして」という言葉を正しく使用することができるのです。
「期せずして」の類語や類似表現や言い換え
「期せずして」の類語・類似表現・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「思いがけず・図らずも」
- 「偶々・偶然」
- 「意図せず・計画せず・予期せぬ」
「思いがけず・図らずも」
「期せずして」の類語・言い換えとして、「思いがけず・図らずも」があります。
「期せずして」という言葉は、「事前にこうしようと計画していたわけでもないのに、思いがけず」や「図ることもなく、たまたま」といった意味があります。
その意味から、「期せずして」とほとんど同じ意味を持つ類語(シソーラス)として、「思いがけず・図らずも」を上げることができます。
「偶々・偶然」
「期せずして」の類似表現・言い換えとして、「偶々(たまたま)・偶然(ぐうぜん)」があります。
「期せずして」という言葉は、「事前にこのようにしようと計画や準備をしておらず、たまたま。
偶然にそうなった」ということを意味しています。
その意味合いから、「期せずして」の言葉は、文脈に応じて「偶々・偶然」という言葉に言い換えることができます。
「意図せず・計画せず・予期せぬ」
「期せずして」の類語・言い換えとして、「意図せず・計画せず・予期せぬ」があります。
「期せずして」という言葉は、「事前に意図したり計画したりすることなく」や「予期せずしてたまたまに」といった意味を持っています。
その意味合いから、「期せずして」と近しい意味を持つ類義語(シソーラス)として、「意図せず・計画せず・予期せぬ」という言葉を指摘することができるのです。
「期せずして」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「期せずして」を使った例文・短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「期せずして」を使った例文1
- 「期せずして」を使った例文2
「期せずして」を使った例文1
「仕事の空き時間に書き続けていた趣味の小説執筆で、期せずして芥川賞を受賞したというから驚きです」
この「期せずして」を使った例文は、「仕事の空き時間に書き続けていた趣味の小説執筆で、図らずにたまたま(思いがけず応募する流れで)、芥川賞を受賞したというから驚きである」ということを意味しています。
「期せずして」を使った例文2
「10年以上前、お互いに不本意な気持ちで別れることになった彼女と、仕事の縁で期せずして再会することになりました」
この「期せずして」を使った例文は、「10年以上前、お互いに不本意な気持ちで別れることになった彼女と、仕事の縁で(事前に会う計画をしていたわけでもないのに)偶然に再会することになった」ということを意味しています。
「期せずして」の反対語
「期せずして」の反対語を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「期して」
「期して」
「期せずして」の反対語として、「期して(きして)」を上げることができます。
「期して」は「期する」という動詞の連用形に助詞「て」がついた言葉ですが、「事前に期限・時刻などを定めて計画して」や「物事・相手に期待して」ということを意味しています。
また、「期して」には「必ず物事を成し遂げようとして約束して、誓って」という意味合いもあります。
前もって計画や準備をせず、偶然にそうなることを意味する「期せずして」とは反対の意味を持つ反対語(対義語)として、「期して」という言葉を上げることができるのです。
「期せずして」の英語と解釈
「期せずして」という言葉は、“unexpectedly”(予期せず・突然に・予想外に)や“by accident、by chance”(たまたま・偶然に)、“by sheer coincidence”(全く偶然に・本当にたまたま)という英語で言い表すことができます。
- “Unexpectedl
- “Sha has won the English speech tournament by coincidence.”
“Unexpectedl
“Unexpectedly, I met him again at the airport.”
この「期せずして」を使った英語の例文は、「私は期せずして、彼と空港で再会しました」ということを意味しています。
“Sha has won the English speech tournament by coincidence.”
この「期せずして」を使った英語の例文は、「彼女は期せずして、英語のスピーチ大会で優勝しました」ということを意味しています。
「期せずして」という言葉について徹底的に解説しましたが、「期せずして」には「思いがけず・意図(計画)していなくて偶然に」などの意味があります。
「期せずして」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「思いがけず・図らずも」「偶々・偶然」「意図せず・計画せず・予期せぬ」などがあります。
「期せずして」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。