「黙して語らず」とは？意味や類語！表現の使い方！

「黙して語らず」とは?意味

「黙して語らず」という言葉は、「沈黙して何も言わないこと」や「黙ったままで何も口にしないこと(黙ったままで一切語らないこと)」を意味しています。

「黙して語らず」という言葉には、「何か知っていること(何か言いたいこと)があるけれど、敢えて何か(誰か)のために、自分の意志で沈黙して何も語らない」というニュアンスがあります。

• 「黙して語らず」の読み方

「黙して語らず」の読み方

「黙して語らず」の読み方は、「もくしてかたらず」になります。

「黙して語らず」の表現の使い方

「黙して語らず」の表現の使い方は、「沈黙したままで何も言葉を話さない場合」や「自分の意志で黙っていて何も語らない時」に使うという使い方になります。

例えば、「黙して語らずのスタイルを貫き通したニヒルな俳優でした」などの文章で、「黙して語らず」の表現を正しく使うことができます。

「黙して語らず」を分解して解釈

「黙して語らず」という言葉を、「黙して」と「語らず」に分解して、それぞれの意味を解釈します。

• 「黙して」
• 「語らず」

「黙して」

「黙して(もくして)」という言葉は、「黙って・沈黙して・何もしゃべらないで」ということを意味しています。

「黙す(もくす)」という動詞が「黙る・沈黙する・話さない」を意味していて、「黙す」の連用形の「黙し」に助詞の「て」が付いた言葉になっています。

「語らず」

「語らず」という言葉は、「語らない・話さない・しゃべらない」ということを意味しています。

「語らず」は、「語る」の未然形の「語ら」に打ち消しの助動詞の「ず」が付いたものになっています。

「黙して+語らず=黙して語らず」で、「沈黙して語らない・黙ったままで何も話さない」ということを意味しているのです。

「黙して語らず」の英語と解釈

「黙して語らず」という言葉は、“don't speak in silence”(沈黙していて話さない)や“don't speak silently”(沈黙した状態で語らない)という英語で表現することができます。

• “He didn't speak in silence about that problem.”

“He didn't speak in silence about that problem.”

この英語の例文は、「彼はその問題については、黙して語らなかった」ということを意味しています。

「黙して語らず」を使った例文と意味を解釈

「黙して語らず」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。

• 「黙して語らず」を使った例文1
• 「黙して語らず」を使った例文2

「黙して語らず」を使った例文1

「黙して語らずのポリシーを持っていた彼の生き様はクールでした」

この「黙して語らず」を使った例文は、「黙ったままで語らないのポリシー(信念)を持っていた彼の生き様はクールだった」ということを意味しています。

「黙して語らず」を使った例文2

「彼女が黙して語らずの姿勢を貫いたことで、事件の真相は分からないままでした」

この「黙して語らず」を使った例文は、「彼女が沈黙して何も話さないという姿勢を貫いたことで、事件の真相は分からないままだった」ということを意味しています。

「黙して語らず」の類語や言い換え

「黙して語らず」の類語・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。

• 「沈黙してしゃべらない」
• 「黙ったままで何も言わない」

「沈黙してしゃべらない」

「黙して語らず」の類語・言い換えとして、「沈黙してしゃべらない」があります。

「黙して語らず」という言葉は、「沈黙していて何も言葉にしないこと、しゃべらないこと」を意味しています。

その意味から、「黙して語らず」の言葉は、「沈黙してしゃべらない」という言葉に言い換えることができるのです。

「黙ったままで何も言わない」

「黙して語らず」の類語・言い換えとして、「黙ったままで何も言わない」があります。

「黙して語らず」という言葉の意味は、「黙ったままで何も語らないこと、何も言わないこと」になります。

その意味合いから、「黙して語らず」とほとんど同じ意味を持つ類語(シソーラス)として、「黙ったままで何も言わない」という言葉を指摘することができるのです。