「漂わせる」とは?意味や使い方!例文や解釈
「漂わせる」とは、「においを空気に乗せて流しているさま」や「特有の雰囲気・感じを周囲に出していること」を意味する言葉です。
「漂わせる」の「意味・読み方・語源や漢字・使い方・類語(シソーラス)や言い換え・例文と解釈・英語と解釈」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「漂わせる」とは?
- 「漂わせる」の表現の使い方
- 「漂わせる」の類語や類似表現や言い換え
- 「漂わせる」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「漂わせる」の反対語
- 「漂わせる」の英語と解釈
「漂わせる」とは?
「漂わせる」という言葉は、「においを空気に乗せて流して(広げて)いるさま」や「特有の雰囲気・オーラ・感じを周囲に出して広げていること」、「物体が空気中・水中で流れるようにすること」を意味しています。
「漂わせる」というのは、動詞「漂う」の未然形の「漂わ」に使役の助動詞「せる」が付いた言葉であり、「物体・雰囲気(感じ)が流れている様子、広まっているさま」を意味しています。
「物や人から影響を受けて、物体・雰囲気・オーラなどが流れて拡散しているさま」のことを、「漂わせる」と言っているのです。
- 「漂わせる」の読み方
- 「漂わせる」の語源や漢字
「漂わせる」の読み方
「漂わせる」の読み方は、「ただよわせる」になります。
「漂わせる」の語源や漢字
「漂わせる」の語源は動詞「漂う」の未然形「漂わ」に、使役を意味する助動詞の「せる」が付いた言葉にあり、「空中・水中などに浮かばせて動かすこと」や「におい・雰囲気・感じを周囲に満たさせること」を意味しています。
「漂」の漢字の語源的な意味も、「ただよう・さまよう・流れにふわふわと浮かぶ」や「漂白してさらす(白くする)」にあります。
「漂」の漢字の成り立ちは、「流れる水の象形」と「人の死体の頭を両手で掲げた象形」と「燃え立つ炎の象形」が組み合わされた会意兼形声文字にあり、「水面を火の粉が舞うようにただようこと、さすらうこと」を意味していました。
「漂わせる」の表現の使い方
「漂わせる」の表現の使い方は、「においを空気に乗せて流したり広げたりしている時」に使うという使い方になります。
例えば、「パンケーキの甘いにおいを教室に漂わせました」などの文章で使われます。
また、「漂わせる」の言葉は「特有の雰囲気・オーラ・感じを周囲に放って拡散している場合」にも使うことができ、「革ジャンを着た無表情な男は、不穏な空気を漂わせていました」などの文章で使われます。
「物体が空気中・水中で流れている時」にも「漂わせる」の言葉を使うことができます。
例えば、「川の流れが、木の葉を水面に漂わせていました」などの文章で使用できます。
「漂わせる」の類語や類似表現や言い換え
「漂わせる」の類語・類似表現・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「広がらせる・感じさせる」
- 「匂わせる・流す」
- 「拡散させる・放つ」
「広がらせる・感じさせる」
「漂わせる」の類語・言い換えとして、「広がらせる・感じさせる」があります。
「漂わせる」という言葉は、「何らかのにおいを広がらせること」や「独特の雰囲気を感じさせること」を意味しています。
その意味合いから、「漂わせる」とほとんど同じ意味を持つ類語(シソーラス)として、「広がらせる・感じさせる」を上げることができます。
「匂わせる・流す」
「漂わせる」の類似表現・言い換えとして、「匂わせる・流す」があります。
「漂わせる」という言葉は、「においを空気(風)に乗せて周囲に匂わせること」や「におい・空気などを流れに乗せて流すこと」を意味しています。
その意味合いから、「漂わせる」と良く似た意味を持つ類似表現として、「匂わせる・流す」という言葉を指摘することができます。
「拡散させる・放つ」
「漂わせる」の類語・言い換えとして、「拡散させる(かくさんさせる)・放つ(はなつ)」があります。
「漂わせる」という言葉は、「におい・雰囲気・感じなどを周囲に広げて拡散させること」や「特有の雰囲気・オーラ・感じなどを周りに放つこと」を意味しています。
その言葉の意味から、「漂わせる」の言葉は、「拡散させる・放つ」という言葉に言い換えることができるのです。
「漂わせる」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「漂わせる」を使った例文・短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「漂わせる」を使った例文1
- 「漂わせる」を使った例文2
「漂わせる」を使った例文1
「風呂にも入っていない感じの身なりが不潔な男が、周囲の人たちに悪臭を漂わせていました」
この「漂わせる」を使った例文は、「風呂にも入っていない感じの身なりが不潔な男が、周囲の人たちに悪臭を広げてにおわせていた」ということを意味しています。
「漂わせる」を使った例文2
「笑顔をまったく見せることがない厳しい顔つきの代表者は、周囲に威厳を超えた威圧感を漂わせています」
この「漂わせる」を使った例文は、「笑顔をまったく見せることがない厳しい顔つきの代表者は、周囲に威厳を超えた威圧感を出して(感じさせて)、そのいかめしい感じを広げている」ということを意味しています。
「漂わせる」の反対語
「漂わせる」の反対語を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「漂わせない・におわせない」
「漂わせない・におわせない」
「漂わせる」の反対語は、そのままシンプルに「漂わせない・におわせない」になります。
「漂わせる」というのは、「物体が水中・空気中を流れているさま」や「においが空気(風)に乗って周囲に流れて広まっているさま」、「雰囲気・オーラ・感じが周囲に流れて広まっているさま」を意味しています。
その「漂わせる」と反対の意味を持つ反対語(対義語)は、「漂わせない」や「におわせない」という言葉になるのです。
「漂わせる」の英語と解釈
「漂わせる」という言葉は、“drift”(漂わせる・漂流させる)や“smell〜in the air”(〜のにおいが空気中に漂う)、“be floated around”(あたりを漂わせる)、“be in an atmosphere of〜”(〜の雰囲気を漂わせる)、“breathe”(香りなどが発散して漂う)といった英語で表現することができます。
- “Strong wind drifted our small boat.”
- “She was in an atmosphere of anger.”
“Strong wind drifted our small boat.”
この「漂わせる」を使った英語の例文は、「強風が私たちの小さなボートを漂わせました」ということを意味しています。
“She was in an atmosphere of anger.”
この英語の例文は、「彼女は怒りの雰囲気(空気)を漂わせていた」ということを意味しています。
「漂わせる」という言葉について徹底的に解説しましたが、「漂わせる」には「においを空気に乗せて流しているさま」や「特有の雰囲気・感じを周囲に出していること」などの意味があります。
「漂わせる」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「広がらせる・感じさせる」「匂わせる・流す」「拡散させる・放つ」などがあります。
「漂わせる」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。