「能がない」とは?意味や類語!表現の使い方
人を見下す言葉で「能がない」という表現があります。
どの様な意味なのか、今一度しっかりと覚えておきましょう。
目次
- 「能がない」とは?意味
- 「能がない」の表現の使い方
- 「脳がない」は間違い?
- 「能がない」を使った例文と意味を解釈
- 「能がない」の類語や言い換え
「能がない」とは?意味
「能がない」の意味と言葉の成り立ちについて紹介します。
1-1「能がない」の読み方
「能がない」は「のうがない」と読みます。
「能が無い」と表記することもあります。
「能力や才能がない」の意味
ものごとを行う時に、それに対する才能や能力がなく、人並み以下であることを言います。
人と同じことをやらせても飲み込みが悪く、誰が見ても仕上りが良くないと思われる時に使われます。
但し、人の才能は何をきっかけに開花するかは分らず、長い間「能がない」と言われてきた人が将来その道で大成功を収めるケースもあります。
「能がない」はあくまで「現時点では才能が感じられない」という意味になります。
「工夫が足りない」の意味
いつもワンパターンで行動していて、たまに違うことにチャレンジしてみようと思う気持ちがないことを言います。
真面目で誠実なタイプの人に対して使われますが、相手を侮辱する様な悪い意味ではありません。
「能がない」の言葉の成り立ち
「能がない」をより理解する為に「能」という言葉の意味を紹介します。
「能」には「ものごとを成し遂げる力」「得意なこと」「効き目」という3つの意味があります。
今回は古典芸能の「能」の意味は対象外となります。
「能」とは目には見えない人の力のことを表しているのです。
「能がない」の表現の使い方
「能がない」で最も良く使われるのが「○○しか能がない」という表現です。
「仕事しか能がない」「食べることしか能がない」などに使われ、そのものごとをやることでしか能力を発揮できないという、見下した表現になります。
例えそのものごとに秀でていたとしても、他のことはできないという意味なのでほめ言葉ではありません。
尚、「能がない」は自分に対しても使える言葉で、謙遜の意味として使う人もいます。
「脳がない」は間違い?
よくネット上で「脳がない」とコメントする人がいます。
実際に「脳がない」と人間は生きていられませんので、この言葉は変換間違いかジョークとしてわざと使っている表現だと思って良いでしょう。
「能がない」を使った例文と意味を解釈
「脳がない」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「能がない」を使った例文1
- 「能がない」を使った例文2
「能がない」を使った例文1
「彼は働くしか能がないからと有休を取ろうとしない」
自分は働くことしか能力がないからと、夏休みシーズンでも有休を取ろうとしない人がいます。
一生懸命働けるのならば素晴らしい能力なのですが、それに気付いていません。
周囲の人が休みにくくなってしまい、少し迷惑している状態を表します。
「能がない」を使った例文2
「いつも同じコーディネートで能がないからたまには違う組合せにしよう」
洋服のコーディネートは、何となくパターンが決まってしまうものです。
しかし毎回同じ様なイメージになってしまうので、たまにはいつもと違うアイテムを組み合わせて着てみようとしています。
「能がない」の類語や言い換え
「能がない」の類語を紹介します。
- 「芸がない」【げいがない】
- 「役に立たない」【やくにたたない】
「芸がない」【げいがない】
「平凡でおもしろみがない人のこと」を言います。
優れた能力というよりも人を楽しませる意味を含んだ言葉です。
「役に立たない」【やくにたたない】
「期待された通りに行動できないこと」を言います。
こちらの場合、能がないのではなく、たまたまその人がそのものごとに不向きだったという場合も含みます。
「能がない」は、「能力や才能がない」「工夫が足りない」という意味です。
自分がそれ以外に得意なことがないという時に使ってみましょう。