「町(街)へ繰り出す」とは?意味や類語!表現の使い方!町と街の違い
「繰り出す」は、どこかに出掛け、何かを行うという意味で使える言葉です。
出掛ける先は別に指定して使いますが、行うのは専ら娯楽(ショッピング行為も含む)という場合に使われます。
目次
- 「町(街)へ繰り出す」とは?
- 「町(街)へ繰り出す」の表現の使い方
- 「町(街)へ繰り出す」を分解して解釈
- 「町(街)へ繰り出す」を使った例文と意味を解釈
「町(街)へ繰り出す」とは?
「繰り出す」は、この「町(街)へ繰り出す」という形で用いることが多いです。
日常会話でもよく聞く表現で、「これから「町(街)へ繰り出すか」のような使われ方をします。
この場合、行き先は町(街)で、そこで遊ぶという意味になります。
「繰り出す」は先のように、そこに行くというだけでなく、目的が娯楽の場合に使う言葉です。
- 「町(街)へ繰り出す」の読み方
「町(街)へ繰り出す」の読み方
「町(街)へ繰り出す」は、「まちへくりだす」と読んでください。
口語では同じ発音ながら、表記する時には「町」か「街」のどちらかを使います。
この2つの「まち」による若干の意味の違いはついては後述しますが、そのような場所に遊びに行くことだと解釈してください。
「町(街)へ繰り出す」の表現の使い方
町(街)に遊びに行くことを「町(街)へ繰り出す」と表現しますが、この「町」と「街」によって、向かう場所に多少の違いがあります。
- 「町へ繰り出す」
- 「街へ繰り出す」
「町へ繰り出す」
この「町へ繰り出す」と使うと、いわゆる市街地に遊びに行くという意味になります。
住宅街や、周辺が娯楽とは遠いような場所からそこに遊びに行くと使う表記で、大都市から見れば大した規模ではない、お店が立ち並んでいる程度の商店街も含まれます。
「街へ繰り出す」
こちらの「街」は、繁華街という意味で使います。
商店街のような場所ではなく、娯楽に特化したお店ばかりの街のことです。
「夜の街へ繰り出す」と使う時には、その意味合いから、この「街」を使います。
どちらかと言うと、「町へ繰り出す」より、「街へ繰り出す」の方がよく見掛ける表現です。
正規表現での検索でも、「町へ繰り出す」が約2万件のヒットなのに対し、「街へ繰り出す」は5万件を超えています。
「町(街)へ繰り出す」を分解して解釈
「町(街)へ繰り出す」に含まれる各言葉の意味を、それぞれ詳しく解釈していきます。
- 「町」
- 「街」
- 「繰り出す」
「町」
先のように、商店街クラスの規模も含む市街地のことです。
具体的な「○○町」といった地名で使われることもありますが、単独では少なくとも買い物ができる場所だと考えていいでしょう。
「街」
この「街」にすると、繁華街を意味します。
「夜の街へ繰り出す」と使った時には、歓楽街のことだと解釈してください。
一般にも、「町」と呼ぶより規模の大きい市街地を表す表現で、そのような意味で使う言葉です。
「繰り出す」
「町(街)へ繰り出す」の中での「繰り出す」は、要は「遊びに行く」ことだと捉えて構いませんが、この言葉はその他に、「糸を繰り出す」(糸になる材料から編み出すこと)という表現にも用いられます。
また、「変化球が繰り出された」(その投手が変化球を投球した、または比喩表現で、変わった手段がとられた)のような使い方もでき、遊びに行くと解釈するのは、どこかの場所に繰り出すと使った時だけです。
「町(街)へ繰り出す」を使った例文と意味を解釈
「町(街)へ繰り出す」を使った例文と、その意味の解釈です。
それぞれの「まち」に合った例文となっています。
- 「町へ繰り出す」を使った例文
- 「街へ繰り出す」を使った例文
「町へ繰り出す」を使った例文
「今日は半ドンなので、午後から町へ繰り出すか」
仕事がお昼で終わるので、午後から遊びに行こうと使っています。
このような、単に遊びに行くという意味なら、こちらの「町」が合っています。
尚、「半ドン」は午前中までという意味で使う言葉で、休業を意味する「ドンタク」からきています。
「街へ繰り出す」を使った例文
「このブランドの服が見たいなら、街へ繰り出すしかなさそうだ」
繁華街にあるクラスのお店にならないと、大したブランドものは置いていないことも多いです。
その意味で、町ではなく、街へ出掛けてみるしかないと言っています。
「町(街)へ繰り出す」は、若者だけでなく、年配の人でも使うことが多い表現です。
回りくどい言い方ではなく、ストレートな表現なところが好まれて使われている理由だと考えていいでしょう。