「正視に耐えない」とは?意味や類語!表現の使い方!
「正視に耐えない」は、基本的な意味は1つですが、色々な場面に対して使うことができます。
目次
- 「正視に耐えない」とは?
- 「正視に耐えない」の表現の使い方
- 「正視に耐えない」を分解して解釈
- 「正視に耐えない」の類語や言い換え
- 「正視に耐えない」を使った例文と意味を解釈
「正視に耐えない」とは?
正視に耐えないとは、「まともに見ることができない」という意味で使う言葉です。
その理由に制限はなく、先のように色々な場面で使える言葉となっています。
例えば、ホラー映画の残酷なシーンに対して「とても正視に耐えない映像だった」と使ったり、散々な結果に終わった報告書を見せられて、「正視に耐えない内容だ」と使うこともできます。
何故まともに見ることができないのかという理由は様々ながら、その意味で広く使えるのが特徴です。
「正視に耐えない」の表現の使い方
正視に耐えないは、それだけその対象が酷い時に使う言葉です。
酷さの内容は先のように、映像的なものであったり、文章や数字などの場合もあります。
どうしてそうなのかという理由と共に使うことがほとんどで、「こんなグロテスクな映像は正視に耐えない」といったような使われ方をします。
このように理由を添えて使わないと、どうしてそうなのかが分からない為です。
「正視に耐えない」を分解して解釈
「正視に耐えない」を2つの言葉に分解して解釈していきます。
「耐えない」は、「堪えない」と使われることもあります。
- 「正視」
- 「耐えない」
「正視」
「正面からまともに見る」ことを指す言葉です。
ここでの正面とは、物理的な位置という意味以外に、まともにそれと向き合うという解釈でも使います。
結果が散々だった為、それに関する報告書の内容を正面から見ることができないといったような使い方がそれで、もちろん「正視」にもその解釈が含まれています。
「耐えない」
「耐える」の否定形は、現代仮名遣いだと「耐えられない」ですが、旧仮名遣いだと、この「耐えない」となります。
「耐えられない」は、「堪えられない」と表記しても構いません。
そして、この「耐える」も「堪える」とも表記することができるので、「正視に堪えない」でも間違いではありません。
「正視に耐えない」の類語や言い換え
正視に耐えないと同様の意味のある言葉や言い換え表現です。
「正視に耐えない」と同じ意味でこれらを使うケースも多いです。
- 「直視できない」【ちょくしできない】
- 「目を背けたくなる」【めをそむけたくなる】
「直視できない」【ちょくしできない】
「正視に耐えない」と同じ意味で使える表現です。
「正視に耐えない結果だ」は、「直視できない結果だ」としても全く一緒の意味です。
「目を背けたくなる」【めをそむけたくなる】
こちらも、「正視に耐えない」の言い換えとして使えます。
「あのシーンは、さすがに目を背けたくなる」と使えば、それだけ正視に耐えないシーンだったという意味になります。
「正視に耐えない」を使った例文と意味を解釈
正視に耐えないを使った例文と、その意味の解釈です。
これらで使っている「正視に耐えない」は、上で紹介した2つの表現とそのまま置き換えることができます。
- 「正視に耐えない」を使った例文1
- 「正視に耐えない」を使った例文2
「正視に耐えない」を使った例文1
「売上管理表には、とても正視に耐えない数字があがっていた」
それだけ売上げが悪かったのだと分かる例文です。
まともに見ることができないほど、売上げの数字が酷かったのでしょう。
「正視に耐えない」を使った例文2
「昔の映画には、正視に耐えないシーンも多かった」
現在では色々な規制などから、そこまで残酷なシーンがある映画も少なくなっていますが、確かに昔の映画には、正視に耐えないようなシーンも多くありました。
そのような映画がテレビなどで放送される時には、問題のあるシーンが部分的にカットされることも少なくありません。
「正視に耐えない」は、同じ意味の「直視できない」や「目を背けたくなる」と比べてあまり見聞きしないかも知れませんが、それらと同様に色々な対象に使える表現です。