「至らしめる」とは?意味や類語!表現の使い方!
皆さんは「至らしめる」という言葉を日常生活の中の会話で聞いたり、実際に使ったことがあるでしょうか?
この言葉を使うことは、結構難しそうな印象があるのですが、それだけにどのような場面で使うかイメージすることができない人もいるかもしれません。
そこで、ここではこの「至らしめる」について説明をしていくことにします。
目次
- 「至らしめる」とは?意味
- 「至らしめる」の表現の使い方
- 「至らしめる」の英語と解釈
- 「至らしめる」の類語や言い換え
- 「至らしめる」を使った例文と意味を解釈
「至らしめる」とは?意味
「至らしめる」とは、「ある状態にさせる」、「特定の状況になるように仕向ける」、「強いてある状況になるように働きかける」といったような意味を持つ言葉です。
「至る」とは、「ある一定のレベルや状態に達すること」を指しており、これに使役の意味を持つ「しめる」が組み合わさり「ある状態にさせる」という解釈になります。
「至らしめる」の表現の使い方
「至らしめる」とは、「強いてある状況になるように働きかける」という意味から、人為的にある物事に事が進むように働きかけをする際に使われることになります。
しかし、この言葉の使い方は、日常の会話の中では頻繁に使われるような言葉ではないために、文章などで用いることが多いのかもしれません。
- 「死に至らしめる」とは?
「死に至らしめる」とは?
「至らしめる」で最もよく使われるフレーズが「死に至らしめる」という言い回しでしょう。
この表現の意味は、意図的に人を死に追い込むような場面や、ウイルスや病気、あるいは事故などで致命的な結果になった時に使われます。
「至らしめる」の英語と解釈
「至らしめる」を英語で表現すると“come true”というイディオムで訳すことができます。
「至らしめる」の類語や言い換え
「強いてある状況になるように働きかける」という意味の「至らしめる」を他の言葉で言い換えるとするなら、どのような言葉で表現することができるでしょうか?
ここで「至らしめる」の類義語を見て行きましょう。
- 「仕向ける」
- 「そのように持っていく」
「仕向ける」
「仕向ける」という言葉が「至らしめる」に近い意味を持っており、「他人や動物がある行為や動作をする気持になるように持っていく」、あるいは「それとなく働きかける」という解釈になります。
この言葉は「至らしめる」より、日常会話の中で口語として使う機会が多いでしょう。
「そのように持っていく」
「そのように持っていく」も「至らしめる」の類義語として挙げることができ、「そのような方法に事を運ぶようにさせていく」や「その方向に事が動くように働きかける」という理解ができます。
「至らしめる」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「至らしめる」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみてください。
- 「至らしめる」を使った例文1
- 「至らしめる」を使った例文2
「至らしめる」を使った例文1
「今回の事故は、私の友人を死に至らしめた事故と何かしら深い関係があるように思えてならない」
身近に起きた事故が友人を死に追い込んだ過去の事故と、何か因果関係があると思われるというようなことなのでしょう。
まるでドラマの中のセリフのような例文ですが、「至らしめる」の活用場面としては、よく耳にしそうな内容です。
「至らしめる」を使った例文2
「彼女は実際に手を下していないのだが、5人を死に至らしめたと言っても過言ではない」
この例文も日常生活の場面で出て来るようなセリフではありませんが、「5人の死」の原因になったのが、「彼女」の何らかの働きかけがあったからだと言いたいでしょう。
非日常的な会話のようでもありますが、やはりめったに出て来る場面ではないところが、「至らしめる」という言葉の使い方を難しく感じさせている点かもしれません。
「至らしめる」という言葉の意味や使い方を調べていくと、普段の会話やビジネスの場面でもそうそう使う機会があるわけでもないことが、何となく分かってきたような感じがします。
しかし、それだけに正しい使い方ができるように、しっかりと言葉の意味を理解しておく必要があります。