「吉と出るか凶と出るか」とは?意味や類語・「吉凶」の意味・例文まで詳しく解説!
この「吉と出るか凶と出るか」という表現は、ごく普通に使われていいますが、元はおみくじでもよく聞く「吉凶」です。
目次
- 「吉と出るか凶と出るか」とは?
- 「吉と出るか凶と出るか」の表現の使い方
- 「吉と出るか凶と出るか」を分解して解釈
- 「吉と出るか凶と出るか」を使った例文と意味を解釈
- 「吉と出るか凶と出るか」の類語や言い換え
「吉と出るか凶と出るか」とは?
「吉」と「凶」という言葉は、昔から日本で「よいこと」と「悪いこと」を表現する為に用いられており、まとめて「吉凶」(きっきょう)と呼びます。
現在では、先のようにおみくじでお馴染みとなっており、「吉」を引けば縁起がよく、「凶」はその反対です。
この2つを使って、「吉と出るか凶と出るか」と言えば、そのどちらに転ぶか分からないという意味になり、よい方にことが運ぶか、はたまた悪い方に転んでしまうか予想が付かない時に用いる表現です。
- 「吉と出るか凶と出るか」の読み方
「吉と出るか凶と出るか」の読み方
「吉と出るか凶と出るか」は、「きちとでるかきょうとでるか」と発音します。
「吉」が「きち」、「凶」を「きょう」と正しく読めれば、読み方に関しての問題はないでしょう。
「吉」と「凶」は、前述の「吉凶」(きっきょう)とまとめて表現することも多く、この言葉は「よいことと悪いこと」の両方を指して使います。
「吉と出るか凶と出るか」の表現の使い方
「吉と出るか凶と出るか」は、よい方にことが運ぶか、悪い結果に終わってしまうかが全く分からないという時に使う表現です。
よって、恐らくうまくいくはずだと半分以上分かっているような時には使わず、五分五分だと思った時にこそ使います。
例えば、「この計画は、果たして吉と出るか凶と出るか」といったような使い方になり、その計画がうまくいくかどうかは五分五分だという解釈になります。
「吉と出るか凶と出るか」を分解して解釈
「吉と出るか凶と出るか」を2つに分けて、詳しく解釈していきます。
おみくじでは「吉」にはいくつかの種類があることがほとんどです。
- 「吉と出るか」
- 「凶と出るか」
「吉と出るか」
よいこと、よい方(に向かう)という意味の「吉」ですが、おみくじでは多くの場合で「大吉」、「吉」、「中吉」、「小吉」、そして「末吉」という5種類の「吉」があります。
神社本庁によって、この順番で幸運だとされており、「吉凶」では、これらをまとめて「吉」と表現しています(対する「凶」と比較して、よい方という意味です)。
「吉と出るか」は、そちらに転ぶか(なってくれるか)という解釈です。
「凶と出るか」
おみくじでは、「凶」にも種類が用意されていることがあり、「凶」、「大凶」という2種類が存在する場合があります。
しかし、「大凶」は用いない神社(おみくじ)も多いので、参考までという扱いでいいでしょう。
「吉」に種類があるのに、どうして「凶」は基本的に1種類だけなのかと言えば、悪いこと、悪い方に何種類も存在するのは難だという考えからです。
「吉と出るか凶と出るか」を使った例文と意味を解釈
「吉と出るか凶と出るか」を使った例文と、その意味の解釈です。
ここで紹介してきた1つの意味でしか使わない表現なので、難しく考える必要はありません。
- 「吉と出るか凶と出るか」を使った例文
「吉と出るか凶と出るか」を使った例文
「この作戦が吉と出るか凶と出るかによって、勝敗が決まるだろう」
何か作戦を立て、それが成功するかどうかで勝つことができるかが決まると使っている例になります。
ゲームの中の会話では、よくこのような形で使われます。
「吉と出るか凶と出るか」の類語や言い換え
「吉と出るか凶と出るか」と同じような意味で用いられる表現で、こちらも同様の意味でよく見聞きします。
- 「鬼が出るか仏が出るか」【おにがでるかほとけがでるか】
「鬼が出るか仏が出るか」【おにがでるかほとけがでるか】
この道の先に鬼が出る(悪いことが起こる)のか、仏が現れる(よいことが起こる)か分からないという意味の言葉で、鬼が「凶」、仏が「吉」と考えるとそのままの表現です。
「吉と出るか凶と出るか」とは、よい方と悪い方の順番が逆になっている点に注意して使ってください。
「吉と出るか凶と出るか」はその意味から、完全に運任せという場合にもよく使われます。
この「運任せ」や「運否天賦」(うんぷてんぷ、運を天に任せること)も類語表現だと考えていいでしょう。