「ハッカソン」とは?意味や目的・有名なイベント・例文まで詳しく解説!
コンピューター関連のイベントには、新製品の発表会や展示会の他に、参加者によって成り立つものも存在しています。
その中でも有名なのが、「ハッカソン」と呼ばれるイベントです。
目次
- 「ハッカソン」とは?
- 「ハッカソン」の目的
- 「ハッカソン」を初心者にもわかるように簡単に解釈
- 「ハッカソン」の有名なイベント
- 「ハッカソン」を2つに分解して解釈
- 「ハッカソン」を使った例文と意味を解釈
「ハッカソン」とは?
ハッカソンとは、“Hack”(ハック)と“Marathon”(マラソン)の2つの言葉をくっ付けた造語で、“Hackathon”と表記します。
この語源の通り、ハックのマラソンだと考えていいでしょう。
ハックという言葉は、進行形で「ハッキング」と使われるように、あまりいいイメージがないかも知れませんが、本来このハックとは、「物事の改善」を指して使います。
よって、ハッカソンは、物事の解決を目指したイベントだと考えていいでしょう。
具体的には、イベンターより指定されたテーマに対して、考案、設計、作業などの各担当が集まった数人のチーム単位で参加し、そのチーム単位でどのようなソフトウェア的な成果が出せたかを競うイベントです。
「ハッカソン」の目的
ハッカソンは、そのイベントの主催企業が、参加者から提出された成果を自社の製品やサービスにうまく取り入れることが目的です。
よって、ここで出した成果については原則的にその企業が権利をもつことになると考えてください。
優れた成果だと判断され、実際にその企業が採用することになったアイデアや技術などには、賞が与えられます。
また、考案者として名前が残ることもあり、自分たちの実力を確認する意味でも楽しみながら参加でき、場合によっては実利になる場合もあるのが特徴です。
「ハッカソン」を初心者にもわかるように簡単に解釈
ハッカソンは、チーム単位で参加し、問題に回答していくクイズ大会と発想が似ています。
それと似たことがIT系の実用性のあるテーマで行うようなもので、出題された1つのテーマに数日掛けて成果を競い合います。
クイズではないので正解はなく、主催側がよい成果だと思うほど高い順位が付けられ、場合によっては前述のように、その企業の提供する製品やサービスに組み込まれることにもなるといったイベントです。
「ハッカソン」の有名なイベント
ハッカソンは、ここまでに紹介してきた内容のイベントの総称です。
もちろん世界各地で開催されていますが、日本で有名のは以下の“Hack Day”です。
- “Hack Day”
“Hack Day”
この“Hack Day”は、ヤフージャパンが主催するハッカソンです。
2013年より毎年開催されており、毎回のテーマに対して24時間の制限時間内で成果を出す形式で行われます。
プレゼンも含めたトータルの成果で評価され、2018年の開催(12月)はその様子がライブ配信され、延べ17万人以上もの視聴者が集まりました。
元は2007年からアメリカで米国ヤフーが開催しているハッカソンで、その日本版だと考えていいでしょう。
「ハッカソン」を2つに分解して解釈
ハッカソンの元となっている2つの言葉を詳しく解説していきます。
このような言葉の作り方は英語ではよくあることです。
- “Hack”(ハック)
- “Marathon”(マラソン)
“Hack”(ハック)
先の説明のように、ハックは「物事の改善」という意味のある言葉です。
ハッカソンで出題されるテーマは、「〜にはどうしたらいいか」、「もっと効率がよくならないか」といった形のものが多く、それらの改善の為にソフトウェア類を開発し、そのアイデアや実用性が評価されます。
“Marathon”(マラソン)
マラソンは、あの陸上競技の種目のことです。
即答する、分かったところで回答すると言ったスタイルではなく、数日(長い場合は1週間程度)を掛けて参加するスタイルのイベントの為、このマラソンと称されています。
「ハッカソン」を使った例文と意味を解釈
ハッカソンを使った例文と、その意味の解釈です。
その手のイベントの総称だということが分かれば、解釈を間違えることはないでしょう。
- 「ハッカソン」を使った例文
「ハッカソン」を使った例文
「調べてみると、こんなに色々なハッカソンが開催されていることが分かった」
日本でハッカソンとして有名なのが上で挙げた“Hack Day”ですが、その派生イベントの「Hack U」(この「U」は、大学を意味する“University”です)という大学生限定のイベントが同じくヤフージャパンの主催で行われている他、他社からもいくつも開催されています。
中にはゲームに特化したものもあり、自分たちのアイデアが新作ゲームに採用されるかも知れないとあって、若者にとても人気となっています。
ハッカソンは、それ自体がイベントの名前ではなく、総称だということを覚えておきましょう。
基本的にはIT技術者向けのイベントですが、それに絡む営業戦略まで問われるテーマの場合には、営業の担当者(本職の営業マン)まで含めたチームで参加することも珍しくありません。