「命からがら」とは?意味や類語!
命からがらという表現を聞いたことがあるでしょうか。
災害の多い日本ではドキュメンタリーなどで使われることもありますね。
それならば「命からがら」という言葉にはどのような意味があるのでしょうか。
ここでは「命からがら」という言い回しについて紹介します。
目次
- 「命からがら」とは?意味
- 「命からがら」の表現の使い方
- 「命からがら」の英語と解釈
- 「命からがら」の類語や言い換え
- 「命からがら」を使った例文と意味を解釈
「命からがら」とは?意味
「命からがら」という言葉には、何とか命だけは失わずにギリギリのところで、命だけ助けるのが精一杯である、という状態を指しています。
必死で逃げる様子をイメージする人も多いのではないでしょうか。
例えば2011年3月11日の東日本大震災を思いおこしてみてください。
津波が起こる時、多くの人が「命からがら」避難しなければいけませんでした。
持ち物などを意識する間もなく、命を守るために逃げなければいけなかったのです。
このような状態を「命からがら」といいます。
ちなみに漢字で表記するときには命辛々になります。
「命からがら」の表現の使い方
命辛々というのは必死で逃げる時、命を助けるために他のことが目に入らないような状態、という意味で使われます。
例えば火災が起こったらすぐに避難しなければいけません。
子供がいる人は自分の子供を抱え、逃げていくのではないでしょうか。
通帳や印鑑、財布などは意識していられないこともあるでしょう。
そのような時に「命からがら」という表現が使えます。
「命からがら」の英語と解釈
「命からがら」という表現を英語にすると“for life”や“barely escaping alive”という表現が使えます。
例えば、「彼女は命からがら逃げていった」というのであれば“She barely escaped with her life. ”になります。
「命からがら」の類語や言い換え
ここでは類義語を紹介します。
- 「かろうじて」
- 「必死で」
「かろうじて」
かろうじてという表現は余裕がほとんどなかったけれど何とか実現する様子、ギリギリのところで、という意味になります。
かろうじてという表現だけでは「命からがら」という表現の類義語にはなりませんが、例えば「かろうじて命だけは助かった」などといった使い方が可能です。
「必死で」
必死でというのはその物事に持てる力の全てを出し切る、全身全霊を傾ける、という意味になります。
例えば避難しなければいけない時、とにかく命を助けることだけを考えて避難する人も多いのではないでしょうか。
そのような状態はまさに、必死でという表現が適切です。
「命からがら」を使った例文と意味を解釈
ここでは例文を紹介します。
- 「命からがら」を使った例文1
- 「命からがら」を使った例文2
「命からがら」を使った例文1
「大震災が起こり、母は命からがら逃げ出した」
阪神淡路大震災や新潟中越地震、東日本大震災など、日本では非常に多くの震災が起こっています。
特に2011年の東日本大震災は全国に大きな影響を与え、これによって防災を意識するようになったという人も多いのではないでしょうか。
大震災が起こったらまず命を守ることを考えなければいけません。
「命からがら」を使った例文2
「彼は土砂崩れで一時生き埋めになったが、命からがら生き延びた」
地震等が起こると、土砂崩れ等によって被害が拡大してしまうこともありますよね。
土砂崩れによって生き埋め状態になってしまい、救助を待たなければいけなかったという経験を持つ人もいるのではないでしょうか。
長時間になるとなかなか厳しいものではありますが、「命からがら」生き延びる人もいます。
「命からがら」という表現はドキュメンタリーやニュースなどでよく聞く表現ですね。
日常的にはよく使う表現ではありませんが、ぜひ覚えておきたい表現の1つです。