「コンパイル」とは?意味や詳しい解釈・類語・例文など詳しく説明!
ソフト(アプリ)の制作には、プログラムを組む必要があります。
そして、そのプログラムを実際に動かすには、このコンパイルが必要です。
目次
- 「コンパイル」とは?
- 「コンパイル」を例を挙げて具体的に解釈
- 「コンパイル」と似た言葉・関連語
- 「コンパイル」を使った例文と意味を解釈
「コンパイル」とは?
コンパイルとは、人間が理解できる形式のプログラムソースを、コンピューターで動かすことができる「実行ファイル」にする作業です。
プログラム言語には色々とありますが、どれも人間が理解できるような文法、形式となっており、そのままではコンピューターで動かすことはできません。
コンピューターは、極論では「0か1か」しか理解できず、その組み合わせで色々な命令として受け取っています。
人間が作成したプログラムソースをそのような0と1だけ(便宜上の表現で、実際には異なります)の形にするのが、このコンパイルです。
コンパイルをすることで、ソースファイルから実行ファイルが作成されます。
実際にソフトとしてコンピューター上で動かすのはこちらだけで、ソースは必要ありません。
「コンパイル」を例を挙げて具体的に解釈
2つのプログラム言語があり、片方は初心者向けで簡単ながら、それほど難しいプログラムは作れない言語で、もう1つは商業ソフトの作成にも使われているような難しい言語だとします。
この2つの言語で、共に同じ内容の(簡単な言語の方で作れる範囲の)プログラムを作り、それらのソースファイルでそれぞれコンパイルすると、作成される実行ファイルはほぼ一緒になると考えていいでしょう。
言語が違っても、コンパイルした後のコンピューターが理解できる形の実行ファイルは、元のプログラムが内容的に同じなら、言語が違ってもほとんど一緒になります。
その為、プログラムには使いやすい(その内容が作れる)言語を自由に選ぶことができるという訳です。
「コンパイル」と似た言葉・関連語
プログラムをコンピューター上で動かすには、必ずコンパイルが必要になるかと思えば、実はそうではない場合もあります。
- 「コンパイラ」【こんぱいら】
- 「コンパイルエラー」【こんぱいるえらー】
- 「逆コンパイル」【ぎゃくこんぱいる】
- 「インタプリタ」【いんたぷりた】
「コンパイラ」【こんぱいら】
コンパイルを行う為のソフトです。
言語によって異なり、これによって実行ファイルを作成します。
このコンパイラがないことには、ソースファイルは(そのままではコンピューターが理解できないので)役に立ちません。
「コンパイルエラー」【こんぱいるえらー】
コンパイルの(ソースファイルから実行ファイルを作成している)最中に、ソースファイルにおかしい部分があった為にエラーとなってしまうことです。
明らかにおかしいと分かる場合はすぐに修正できますが、どこが悪いのかなかなか分からない(見た目では合っているようにしか見えない)時には、見付けられない間違いを「バグ」と表現することがあります。
「逆コンパイル」【ぎゃくこんぱいる】
コンパイルによって実行ファイルとなったものから、ソースファイルに戻す(ソースファイルを復元する)作業です。
コンパイルのようにボタン1つで簡単にできることではなく、かなりの技術が必要なのと同時に、これを禁止している市販ソフトやゲームも多いです。
「インタプリタ」【いんたぷりた】
プログラム言語には、大きく分けて「コンパイルタイプ」と「インタプリタ」があります。
インタプリタの言語では、コンピューターでの実行時にコンパイルが必要なく、ソースファイルのまま動かすことができます。
その為、修正が楽だというメリットがありますが、その言語のインタプリタ用の実行環境(ソースファイルのまま動かせるように)を整える必要があり、コンパイルしたものより動作速度が遅い為、あまり一般的ではありません。
多くの場合で、初心者がプログラムを勉強する為に使われると考えていいでしょう。
「コンパイル」を使った例文と意味を解釈
コンパイルを使った例文と、その意味の解釈です。
要は、コンピューターが理解できる言葉への「翻訳」だと考えてください。
- 「コンパイル」を使った例文
「コンパイル」を使った例文
「さっきその部分は修正したが、コンパイルするのを忘れていた」
ソースファイルだけ直しても、その後にコンパイルをし直さなければ、実行ファイルは以前のソースファイルでコンパイルされたままの状態です。
このコンパイルのし忘れに注意しましょう。
コンパイルは、人間が作るソースファイルをコンピューターが理解できるように翻訳する作業です。
それによって作成された実行ファイルこそが、ソフトやアプリと呼ばれる本体です。