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「冠たる」とは?意味や類語!英語や使い方!

この「冠たる」は、堅い文章の中で見掛けることがあります。

そんな時の為に、意味、使い方共に知っておきたい言葉です。

冠たる

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「冠たる」とは?意味や類語!英語や使い方!>


目次

  • 「冠たる」とは?
  • 「冠たる」の表現の使い方
  • 「冠たる」の英語と解釈
  • 「冠たる」の類語や言い換え
  • 「冠たる」を使った例文と意味を解釈


「冠たる」とは?

「冠たる」とは?

「冠たる」とは、この言葉の前に付く世界や業界、分野などの中で、一番優れていると表現したい時に使う表現です。

具体的な使い方として、「この我が社の製品は、業界に冠たる性能をもっている」といった形になります。

上の例では、その製品は他社も含めた業界内の同様の製品の中で、最も優れた性能をもっていると言っており、本当にその通りではなくても、イメージや願望から使うようなケースもあります。



「冠たる」の表現の使い方

「冠たる」の表現の使い方

すぐ上で書きましたが、この言葉は「日本の精密機器の製作技術は、世界に冠たるものがある」などと使いますが、この場合、本当にそうなのかどうかが分かって使っている訳ではありません。

具体的に、どんな技術がどの国より優れているかといったようなデータを一切挙げずに使ったのであれば尚更です。

このように、恐らくそうだろうという解釈で使うことも多い言葉で、「冠たる」とまで言うのだからそうなのだろうと思ってしまうと、実は間違っていたという場合もあるので注意してください。

一番だ、最も優れているという意味で使う言葉の割には、その信憑性については発言者の見識や願望などが大きく絡んでいると考えてください。

  • 「冠たる」と「名だたる」の表現の違い

「冠たる」と「名だたる」の表現の違い

「冠たる」は、最も優れている(実際はともかく、少なくとも発言者はそう考えている場合)に使う言葉なのに対して、「名だたる」は著名な、有名なという意味で使います。

「世界に冠たる」とすると、「世界で一番の」と解釈しますが、「世界に名だたる」は、「世界でも有数の」という程度の意味になり、「冠たる」まではいかない表現です。

「冠たる」とすると、間違いや大袈裟になってしまうと思った時には、この「名だたる」に留めておいた方がいいかも知れません。

そのような時にうまく使うことができます。

「冠たる」の英語と解釈

「冠たる」の英語と解釈

「冠たる」を英語で表現するなら、“peerless”と使うのがいいでしょう。

この言葉には「(それと)並ぶものがない」という意味があり、そこから「最も優れている」と同じだと解釈できます。

“peerless in the world”で、「世界に冠たる」となります。

この形を文章の後ろに付けて使うと、そこまでの内容が世界に冠たるものだと表現することができます。

例えば、“This technology is peerless in the world.”は、「この技術は世界に冠たるものだ」という意味です。



「冠たる」の類語や言い換え

「冠たる」の類語や言い換え

「冠たる」を他の言葉で言い換える場合には、以下が最も適切です。

それだけ優れているという意味の言葉はそうあるものではありません。

  • 「比類がない」【ひるいがない】

「比類がない」【ひるいがない】

それに並ぶものがないと表現する為に使う言葉です。

英語の項で挙げた“peerless”がちょうど同じ意味に当たり、並ぶものがない=最も優れているということになります。

「この技術は世界でも比類がない」は、「〜は世界に冠する」と同様の意味だと解釈していいでしょう。

「冠たる」を使った例文と意味を解釈

「冠たる」を使った例文と意味を解釈

「冠たる」を使った例文と、その意味の解釈です。

最も優れていると表現する為だけに使う言葉なので、難しい解釈は要りません。

  • 「冠たる」を使った例文1

「冠たる」を使った例文1

「あの店では、世界に冠たるドイツのゾーリンゲン製の包丁を使っているらしい」

ドイツのゾーリンゲンという街は、世界でも有名な刃物の生産地です。

日本でも、ここで作られた包丁やナイフ、剃刀などが使われているお店が少なくありません。

特に一流の料理店では、包丁などの調理器具を愛用していることが多いと言われています。

icon まとめ

「冠たる」は、その信憑性はともかく、そこまで優れていると表現したい時に使う為の言葉です。

そこまでだとまでは分からない時には、先に挙げた「名だたる」と使い分けるといいでしょう。