「名代」とは?意味や類語!英語や使い方!俗語
皆さんは「名代」という言葉を聞いたり、実際に使っている人を見たことがあるでしょうか?
今ではこの言葉を日常生活やビジネスシーンで使う機会が少なくなっているので、恐らく若い人にとっては聞き慣れない言葉の1つかもしれません。
そこで、今回はこの「名代」について説明をしていくことにします。
目次
- 「名代」とは?意味
- 「名代」の表現の使い方・注意点
- 「名代」の意味の英語
- 「名代」の類語や言い換え
- 「名代」を使った例文と意味を解釈
「名代」とは?意味
「名代」とは「人の代理を務めること」や「代理する人」のことを指している言葉です。
- 「名代」の読み方
「名代」の読み方
「名代」とは、主に「みょうだい」という読み方をするのですが、その他にも「なだい」や「なしろ」という読み方があります。
その読み方によって、解釈もそれぞれ異なってくる言葉なのですが、前項で説明した「人の代理を務めること」という意味では、「みょうだい」という読み方になります。
「なだい」の場合は、「名高い」や「評判が良い」、あるいは「名目」という意味になり、江戸時代の歌舞伎などを指していることもありました。
「なしろ」となると、「古墳時代の集団の1つで「ヤマト王権に奉仕することを義務づけられた王直属の集団」という意味になります。
しかし、一般的には、「名代」=「みょうだい」で解釈されて使われることが多い言葉です。
「名代」の表現の使い方・注意点
「名代」は「代理を務める」場合は、使われることになりますが、結構古い語感の言葉なので、使う相手によっては、すぐに理解されない可能性もあることから、年配の方々を相手にした場合など、使い分けが必要になるかもしれません。
「名代」の意味の英語
「名代」を英訳すると、“locum tenens”、“proxy”、“surrogate”、“representative”などの言葉で表現することができます。
“proxy”(プロキシ)などは、インターネットの用語で「プロキシサーバー」という言葉がありますが、外部からのウイルスを防ぐ「代理サーバー」として用いられています。
「名代」の類語や言い換え
「名代」の類語としては、次のような言葉が挙げられます。
- 「代理」
- 「代役」
「代理」
「名代」の最もポピュラーな言い換え表現としては「代理」が挙げられます。
「他人に代わってことを処理すること」や「その人」という意味で?「今回代理を務めさせて頂きます」といったような言い回しがよくされます。
「代役」
「代役」も「名代」に近い意味合いのある言葉で、主に「劇などで役の人が都合で出られなくなった時に代わりにその役をすること」や「その代わった役者」の時に使われています。
「名代」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「名代」を使った例文を見て行くことにしましょう。
- 「名代」を使った例文1
- 「名代」を使った例文2
「名代」を使った例文1
「今回は、社長が都合により出席できませんので、本日は私が名代として参加させて頂くことにいたしました」
このようなことが、ビジネス活動の中でよくあることです。
社長がどうしても他の行事やイベントで参加できない場合に、代理を立てることがあるのですが、この時に「名代」という言葉が使われます。
フォーマルな場面で使われることが多そうですね。
「名代」を使った例文2
「将軍ご名代として、今回の儀式に参加することとなった」
時代劇のワンシーンとして出てきそうなセリフですが、昔の時代にあって「名代」という言葉はよく使われていたのかもしれません。
「代理を立てる」ような場面は、日常生活の中やビジネスの中でも、意外に機会が多いものかもしれません。
結婚式やイベントでの挨拶でも、当事者が出席できないことで、「名代」としてスピーチするような場合です。
そのようなことから、この「名代」という言葉の活用場面を理解していると、言葉にも重みが増していくような気がします。