「きょうび」とは?意味や類語!英語や使い方!
どちらかと言えば、年配の人が好んで使う傾向のあるこの「きょうび」について、詳しく見ていきます。
目次
- 「きょうび」の意味とは?
- 「きょうび」の表現の使い方
- 「きょうび」の英語と解釈
- 「きょうび」は漢字では?
- 「きょうび」の類語や言い換え
- 「きょうび」を使った例文と意味を解釈
「きょうび」の意味とは?
「きょうび」とは、「今時」(いまどき)という意味で使います。
そのまま「きょうびの若者は〜」などと「今時」と置き換えて使えるだけでなく、暗に「もうそんな時代ではない」というニュアンスを込めて用いることもできる言葉です。
後者のニュアンスを含んで使う場合、「きょうびそんな値段で換える訳がない」(もうその商品が安く買えた時代ではない)といった形になります。
この言葉を使うと、「今時」とするより、少なからずそのようなニュアンスが含まれると考えてもいいでしょう。
その意図をもって「今時」と伝えたい時に、その代わりに使うとちょうどいい言葉だと言えるでしょう。
「きょうび」の表現の使い方
「きょうび」は、以下のような形でよく見聞きする言葉です。
どのような意味なのかを詳しく解釈していきます。
- 「きょうび聞かない」【きょうびきかない】
- 「きょうびこの程度じゃ騙せない」【きょうびこのていどじゃだませない】
「きょうび聞かない」【きょうびきかない】
「そんな話はきょうび聞かない」のような形で見聞きすることが多く、「今時聞いたことがない」と解釈できる表現です。
前述の「そんな時代ではない」というニュアンスが多少なりとも含まれると考えてください。
「きょうびこの程度じゃ騙せない」【きょうびこのていどじゃだませない】
こちらは、年々巧妙化する犯罪などに対して用いる形です。
いわゆる振り込め詐欺の電話があった時に、その内容が既に何度もメディアで紹介されたものと同じだったようなケースに対して使います。
「この程度」と付けると、「ありふれている」という意味合いが多分に含まれると解釈できます。
「きょうび」の英語と解釈
「きょうび」を英語で表現すると、“nowadays”となります。
“No such thing, in nowadays.”といったような使い方が多く、この例文は「きょうびそんなことはない」という意味です。
英語としても、「もうそんな時代ではない」といったニュアンスを含んで使うと考えて構いません。
「きょうび」は漢字では?
「きょうび」は、このまま平仮名で使うのが最も一般的ですが、漢字すると「今日日」や「今日び」となります。
ですが、「日」を1つ多く付けてしまった間違いではないかと思われてしまう可能性があることと、「今日び」は見栄えの問題があり、これらの表現はあまり使うことはありません。
「きょうび」の類語や言い換え
「きょうび」と同様に使える表現です。
意味となる「今時」以外のものを挙げていきます。
- 「近年」(きんねん)
- 「昨今」(さっこん)
「近年」(きんねん)
様々な技術の進歩など、ある程度の時間が必要な事柄に対して「きょうび」と同様に使える言葉です。
「近年このような仕組みは当たり前だ」といった形で用いると、今時珍しくもない技術だという意味になります。
「昨今」(さっこん)
「きょうび」は、この「昨今」と解釈することもありますが、「今時」より、「現在において」といった「きょうび」ならではの意味合いが弱くなってしまう為、解釈の1つだと覚えておく程度でいいでしょう。
「きょうび」を使った例文と意味を解釈
「きょうび」を使った例文と、その意味の解釈です。
暗に含むニュアンスを詳しく見ていきます。
- 「きょうび」を使った例文1
- 「きょうび」を使った例文2
「きょうび」を使った例文1
「公衆電話が並んでいる光景はきょうび珍しい」
すっかり見掛けなくなってしまった公衆電話ですが、現在でも緊急時の為に、都市部では数百メートルおきに1台は必ず設置されているそうです。
この使い方では、「今の(1人1人の携帯電話の所有が当たり前になった)時代において」というニュアンスが含まれていると分かるでしょう。
「きょうび」を使った例文2
「きょうびそんな記録じゃ誰も驚かない」
今時それくらいの記録は誰でも出せるといった意味で使っています。
上で挙げた「この程度」と付けた場合と同じく、「ありふれている」と表現したい時の使い方です。
「きょうび」は「今時」と覚えておくだけで、解釈を間違えることはないでしょう。
暗に含むニュアンスも、それほど難しいものではないので、見聞きするうちに自然に分かっていくでしょう。