「言わしめた」とは?意味や使い方!例文や解釈
「言わしめた」という言葉の意味や使い方を紹介します。
さらに「言わしめた」の類語や、「言わしめた」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「言わしめた」とは?
- 「言わしめる」を使った言葉と解釈
- 「言わしめる」の英語
- 「言わしめた」を使った例文や短文
「言わしめた」とは?
みなさんは「言わしめた」という言葉を知っているでしょうか。
「○○と言わしめた」という文章を、小説やネットの記事などで見たことがあるかもしれません。
一方で、「言わしめた」という言葉を、今回初めて知った人もいるでしょう。
そこで「言わしめた」という言葉の意味や使い方を紹介します。
- 「言わしめた」の意味
- 「言わしめた」の使い方
「言わしめた」の意味
「言わしめた」の意味を紹介します。
「言わしめた」には、「言わせた」という意味があります。
また、「言うように仕向ける」「言うように促す」などの意味があります。
例えば「Aは最高だと、周囲の人に『言わしめた』」という場合は、Aさんが何かしらの方法で、周囲の人々に「Aさんは最高です」と言うように促したという意味になります。
このように「言わしめた」には「言わせた」という意味があります。
「言わしめた」の使い方
「言わしめた」はどのように使えばいいでしょうか。
もともと古語として使われていた言葉で、口語ではないため、話し言葉としてはあまり使いません。
そのため「言わしめた」は文章上で使うようにしてみましょう。
「言わしめた」には「言わせた」という意味があり、何かしらの方法で、「○○と言わせた」時に使います。
先ほどの、Aさんが周囲の人に「最高」と「言わしめた」例では、Aさんが仕事を頑張って、誰にも負けないような成績を上げたのかもしれません。
または、飲み会でみんなに大盤振る舞いして「Aさん、おごってくれて最高!」と言わせたのかもしれません。
このように、「○○と何かしらの方法で言わせた」場面を見た時に、「言わしめた」という言葉を使ってみましょう。
「言わしめる」を使った言葉と解釈
続いて「言わしめる」を使った言葉と解釈をしようかいします。
「言わしめる」を使った言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「最強だと言わしめる」【さいきょうだといわしめる】
- 「好きだと言わしめる」【すきだといわしめる】
- 「こうまで言わしめる」【こうまでいわしめる】
- 「言わしめた○○」【いわしめた○○】
「最強だと言わしめる」【さいきょうだといわしめる】
「最強だと言わしめる」という言葉は、スポーツの場面で登場することばかもしれません。
スポーツ新聞を読んだ時などに、「A選手は世界選手権で優勝し、『最強だと言わしめる』ことに成功した」などという文章が登場することがあります。
この文章には、A選手が世界一を決める大会で優勝したため、周囲の人たちは、A選手が最強だと認めざるを得なくなったという意味があります。
このように、実力で「最強」と周囲の人に言わせられたアスリートは、「最強だと言わしめる」という表現をされることがあります。
「好きだと言わしめる」【すきだといわしめる】
「好きだと言わしめる」という言葉があります。
「好きだと言わしめる」には、何かしらの手段で、誰かに好きだと言わせという意味があります。
例えば片想いをしている人がいて、一生懸命アプローチをして、相手から「好き」と言わせた時、「好きだと言わしめる」という表現をします。
このように、好きな人ができた時に、自分から告白せず、相手に好きと言わせるよう努力するタイプの人は少なくなさそうです。
「こうまで言わしめる」【こうまでいわしめる】
「こうまで言わしめる」という言葉を使うことがあります。
例えば、「○○さんに『こうまで言わしめる』とはすごい」などという使い方をします。
「こうまで言わしめる」には、「ここまで言わせる」という意味があります。
例えば、辛口で知られる審査員がいるオーディションがあります。
その審査員に「最高だよ」「素晴らしいよ」と言わせた人は、「辛口審査員に、『こうまで言わしめる』とはすごい」と言われます。
「こう」には、「最高だよ」「素晴らしいよ」などの言葉が入ります。
「言わしめた○○」【いわしめた○○】
「言わしめた○○」という」表現もあります。
○○には、人の名前などが入ります。
「こうまで言わしめる」の例で登場した、オーディションの参加者を例に取れば、「辛口審査員に、最高だと『言わしめたオーディション参加者』」という文章になります。
「彼に、あそこまで言わせるとはすごい」「彼女にあんな風に言われるとはすごい」という場面を見た時に、「言わしめた○○」という表現を使ってみましょう。
「言わしめる」の英語
「言わしめる」を英語で表現する時、どのような言葉を使うでしょうか。
「言わしめる」は英語で、“make somebody say”(メイクサムバディセイ)になります。
“make somebody say”には、「誰かに言わせる」という意味があり、転じて「言わしめる」になります。
「言わしめる」を英文の中に入れたい時は、このような英語表現を使ってみましょう。
「言わしめた」を使った例文や短文
「言わしめた」という言葉を使った例文を紹介します。
「言わしめた」を使った例文は、どのような文章になるでしょうか。
- 「言わしめた」を使った例文1
- 「言わしめた」を使った例文2
「言わしめた」を使った例文1
「彼は彼女に、次のように『言わしめた』、『好きです』と」
この例文のように「言わしめた」という言葉を使うことがあります。
「言わしめた」の後に、セリフを入れて、何を言わせたのかを想像させられます。
この文章を読んでいる時、「彼は彼女に、何と言わせたのだろう?」と読者が予想する楽しみができます。
「彼は彼女に『好きです』と言わしめた」よりも、文章におもしろみが出るかもしれません。
「言わしめた」を使った例文2
「Aさんは、片想いのB君に『デートに行こう』と『言わしめる』ことに成功した」
この例文は、Aさんという女性が、片想いの相手だったB君に、自分の魅力をアピールして、結果的にB君の方からデートに誘わせることに成功したという文章になっています。
好きな相手に告白せず、相手にデートに誘わせるよう仕向ければ、自分が振られるリスクが少なくなるでしょう。
「言わしめる」という言葉について見てきました。
「言わしめる」は、口語ではないため、あまり見聞きしない言葉ですが、新聞や本を読むと、登場することがあります。
そこで「言わしめる」という言葉の意味や使い方を知り、文章の中に組み込んでみましょう。
文章表現のレベル、一段上がるかもしれません。