「お二方」とは?意味や使い方!例文や解釈
「お二方」とは、「二人を敬っていう丁寧な敬称表現」です。
「お二方」の「意味・読み方・使い方・例文と解釈・類語(シソーラス)や言い換え・英語と解釈」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「お二方」とは?
- 「お二方」の表現の使い方
- 「お二方」の類語や類似表現や言い換え
- 「お二方」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「お二方」のビジネス敬語としての使い方・注意点
- 「お二方」の英語と解釈
「お二方」とは?
「お二方」という言葉の意味は、「二人(二名)のことを敬っていう丁寧な敬称表現」になります。
「お二方」の「方(かた)」は、「その方角にいる人」の意味で、間接的に人を指し示す敬語表現として古代から使われてきました。
身分の高い人の妻のことを間接的に「北の方(きたのかた)」と呼ぶ慣習もあったのです。
そのため、「お二方」という言葉は、現代でも自分より地位・年齢が高い目上の人に対しても使用することができる敬称になっているのです。
- 「お二方」の読み方
- 「お二方」に続く三人以上の呼び方
「お二方」の読み方
「お二方」の読み方は、「おふたかた」になります。
「お二方」に続く三人以上の呼び方
「お二方」に続く三人以上の敬称表現の呼び方は以下のようになりますが、一般的に現代では「お三方」以上になると「四名様・五名様…」と呼ぶのが慣例化しています。
- 一名…一名様・お一人様・お一方(おひとかた)
- 二名…二名様・お二人様・お二方(おふたかた)
- 三名…三名様・ご三人様・お三方(おさんかた)
- 四名…四名様・ご四人様(ごよにんさま・およたりさま)
- 五名…五名様・五人様(ごにんさま・いつたりさま)
- 六名…六名様・六人様(ろくにんさま・むつたりさま)
「お二方」の表現の使い方
「お二方」の表現の使い方は、「一緒にいる二人の人・同席している二人の人」や「二人を組にして考えることができる人」に対して敬意を込めて使うという使い方になります。
「お二方」という言葉は「二方」そのものが敬称表現として慣習的に使用されてきたので、「目上の人・目下の人・対等な立場の人」の誰に対しても問題なく使うことができます。
例えば、「今からお二方を個室までご案内してください」や「先輩たちお二方の薫陶を受けて、私も日々仕事の実力を高めていきたいと考えています」などの文章で、「お二方」という言葉を正しく使うことができます。
「お二方」の類語や類似表現や言い換え
「お二方」の類語・類似表現・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「お二人様・二名様」
- 「御一同様」
- 「各位」
「お二人様・二名様」
「お二方」の類語・言い換えとして、「お二人様(おふたりさま)・二名様(にめいさま)」があります。
「お二方」という二人の敬称表現を、現代の一般的な表現に言い換えると、「二名様」や「お二人様」になります。
現代ではやや古風な語感のある「お二方」よりも、「お二人様・二名様」という言い方・呼び方をすることが一般的になっています。
「御一同様」
「お二方」の類似表現・言い換えとして、「御一同様(ごいちどうさま)」があります。
「お二方」と同じく「他称の敬語表現」として一般的なものに、複数名の他者を指示する「御一同様」があります。
「お二方」と同じように複数の他者に言及する時の敬称表現として、「御一同様」を上げることができます。
状況や場面によっては、「お二方」は「御一同様」の言葉で言い換えることもできるのです。
「各位」
「お二方」の類語・言い換えとして、「各位(かくい)」があります。
「各位」というのは、「お二方」と同じく自分自身を含めないみんなを指して使うことのできる言葉になっています。
「各位」は指示する範囲が広い敬称表現なので、具体的に言及対象を絞り込みたい時には「この会社の各位」や「ここに参加して下さった各位」といった言い方をすると誰のことを言っているのかが分かりやすくなります。
「他称の敬称表現」という共通点によって、「お二方」と似た敬称の働きを持つ類語(シソーラス)として「各位」を指摘することができます。
「お二方」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「お二方」を使った例文・短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「お二方」を使った例文1
- 「お二方」を使った例文2
「お二方」を使った例文1
「いらっしゃいませ、お二方はこちらの和室のお座敷をどうぞお使いください」
この「お二方」を使った例文は、「いらっしゃいませ、お二人様はこちらの和室のお座敷をどうぞお使いください」という飲食店・料亭などの接客業で用いられる定番のフレーズを意味しています。
「お二方」を使った例文2
「お二方に今回の議題と関係した有益な職業経験・人生経験の話などをお聞きしてから、各人の質疑応答の時間へ移って参りたいと思います」
この「お二方」を使った例文は、「お二人の講演者に、今回の議題と関係した有益な職業経験・人生経験の話などを聞いてから、各人の質疑応答の時間へ移っていきたいと思う」ということを意味しています。
「お二方」のビジネス敬語としての使い方・注意点
「お二方」のビジネス敬語としての使い方は、「お二方」は「お二人」とは違って、その言葉だけで二名の人を指す敬称表現として使えるということになります。
「二人」は普通の表現ですが、「二方・あの方」は間接的にその人を指し示す敬称表現になっているのです。
「お二方」をビジネス敬語として使う時の注意点としては、「お二方」だけでは「誰がどの二人のことを指しているのか分からない状況」もあるので、必ず「誰が誰に言っているのかを分かりやすく示す」ということがあります。
常識的な注意点ですが、他称である「お二方」の言葉にはどんな場合でも「自分自身」を含めることはできず、自分と誰かの二人について言う時は「私ども・私たち・我々・一同・両名」などの言葉を使います。
「お二方」の英語と解釈
「お二方」という言葉は、英語ではシンプルに“two person”(二名・二人)や“two”(二人)、“two of you, both of you”(ご両名)、“you all”(あなた方みんな・ご一同様)で言い表すことができます。
- “I'm looking forward to meet both of you in a few days.”
“I'm looking forward to meet both of you in a few days.”
この「お二方」を使った英語の例文は、「私は近日中に、お二方にお会いできることを楽しみにしています」ということを意味しています。
「お二方」という言葉について徹底的に解説しましたが、「お二方」には「二人(二名)のことを敬っていう丁寧な敬称」などの意味があります。
「お二方」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「お二人様・二名様」「御一同様」「各位」などがあります。
「お二方」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。