「侮れない」とは?意味や使い方!例文や解釈
「侮れない」とは、「軽視することができない・馬鹿にすることができない・甘く見られない」を示す言葉です。
「侮れない」の「意味・語源や漢字・読み方・使い方・類語(シソーラス)や言い換え・例文と解釈・反対語・英語と解釈」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「侮れない」とは?
- 「侮れない」の言葉の使い方
- 「侮れない」の類語や類似表現や言い換え
- 「侮れない」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「侮れない」の反対語
- 「侮れない」の英語と解釈
「侮れない」とは?
「侮れない」という言葉は、「軽視(油断)することができない・甘く見ることができない・馬鹿にすることができない・軽々しく扱うことができない」ということを意味しています。
「侮れない」は、動詞「侮れる(侮ることができる)」の未然形に否定の助動詞「ない」が付いた言葉で、「侮ることができない」を意味しています。
例えば、「彼の将棋の腕前は侮れないものです」や「このラーメン屋のとんこつラーメンは侮れない美味しさでした」などの文章で、「侮れない」の典型的な意味を示せます。
- 「侮れない」の語源や漢字
- 「侮れない」の読み方
「侮れない」の語源や漢字
「侮れない」の語源は、その漢字から解釈していくことができます。
「侮」という漢字の語源的な意味は、「あなどる(人を軽視すること・人を馬鹿にすること)・あなどり(人を軽視したり馬鹿にしたりした言動)・しのぐ(耐えること)」などになります。
「侮」という漢字の成り立ちは、「横から見た人の象形」と「髪飾りをつけて結髪する婦人の象形」を組み合わせた形声文字になります。
「侮」の漢字は「晦」の漢字とも意味がつながっていて、「晦」の「暗いこと」の意味を継承しました。
そのことから、「暗くて視野にも入らない人(取るに足らない人・甘く見ても大丈夫な人)」を意味するようになり、「侮」の漢字は「あなどる・軽んじる」の意味を持つことになったのです。
「侮れない」の読み方
「侮れない」の読み方は、「あなどれない」になります。
「侮れない」の言葉の使い方
「侮れない」の言葉の使い方は、「相手の存在・能力・実績などを軽く扱うことができない(軽視することができない)場合」や「問題状況・課題などを簡単(容易)に解決できると思ってはいけない場合」に使うという使い方になります。
例えば、「彼女は可愛い見た目をしていますが、侮れない剣道の能力を持っています」や「この試験は、毎年のようにひっかけ問題を出題してくるので侮れないのです」などの文章において、「侮れない」という言葉を正しく使うことができます。
「侮れない」の類語や類似表現や言い換え
「侮れない」の類語・類似表現・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「甘く見られない・軽視できない」
- 「油断できない・気を抜けない」
- 「隅に置けない・一筋縄ではいかない」
「甘く見られない・軽視できない」
「侮れない」の類語・言い換えとして、「甘く見られない・軽視できない」があります。
「侮れない」という言葉は、「相手を甘く見ることができないこと」や「相手の実力・成果などを軽視してはならないこと」を意味しています。
それらの意味から、「侮れない」とほとんど同じ意味合いを持つ類語(シソーラス)として、「甘く見られない・軽視できない」という言葉を指摘することができます。
「油断できない・気を抜けない」
「侮れない」の類似表現・言い換えとして、「油断できない・気を抜けない」があります。
「侮れない」という言葉は、「相手を甘く見て、油断することができないこと」や「気を抜いていい加減に対応すると危ういこと」を意味しています。
その意味から、「侮れない」と良く似た意味合いを持つ類似表現として、「油断できない・気を抜けない」という言葉を上げることができるのです。
「隅に置けない・一筋縄ではいかない」
「侮れない」の類語・言い換えとして、「隅に置けない(すみにおけない)・一筋縄ではいかない(ひとすじなわではいかない)」があります。
「隅に置けない」という言葉は、「思っていた以上にやること(実力があり成果も出すこと)」を意味しています。
「一筋縄ではいかない」というのは、「簡単にはやり遂げることができないこと」や「そんなにたやすくはないこと」を意味しています。
それらの意味から、「侮れない」の言葉は、「隅に置けない・一筋縄ではいかない」という言葉に言い換えることができます。
「侮れない」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「侮れない」を使った例文・短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「侮れない」を使った例文1
- 「侮れない」を使った例文2
「侮れない」を使った例文1
「私の友人は能天気に振る舞っているように見えても、常に先手を打って行動しているので侮れないのです」
この「侮れない」を使った例文は、「私の友人は何も考えず気楽に振る舞っているように見えても、常に先手を打って行動しているので、馬鹿にして甘く見ることなどはできない(軽々しく扱うことはできない)」ということを意味しています。
「侮れない」を使った例文2
「やはりオリンピックだけあって、世界各国から侮れない実力・実績を持つ素晴らしい選手たちが集まってきました」
この「侮れない」を使った例文は、「やはりオリンピック(五輪)だけあって、世界各国から軽視することのできない(過小評価して油断することのできない)実力・実績を持つ素晴らしい選手たちが集まってきた」ということを意味しています。
「侮れない」の反対語
「侮れない」の反対語を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「敬えない」
「敬えない」
「侮れない」の反対語として、「敬えない(うやまえない)」を上げることができます。
「侮れない=軽蔑・軽視できない」という言葉は、「相手のことを低く評価することができない」ということを意味しています。
そして、「敬えない=尊敬・重視できない」という言葉は、「侮れない」とは反対で「相手のことを高く評価することができない」ということを意味しているのです。
「侮れない」の英語と解釈
「侮れない」という言葉は、“can't look down on〜”(〜を見下すことはできない)や“can't make light of〜”(〜を軽く扱うことはできない)、“formidable”(手ごわい・恐るべき)などの英語で言い表すことができます。
- “We can't make light of her talent in creative work.”
“We can't make light of her talent in creative work.”
「侮れない」という言葉を使ったこの英語の例文は、「彼女の創作的な仕事に関する才能は侮れない」ということを意味しています。
「侮れない」という言葉について徹底的に解説しましたが、「侮れない」には「軽視することができない・軽々しく扱えない・馬鹿にすることができない」などの意味があります。
「侮れない」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「甘く見られない・軽視できない」「油断できない・気を抜けない」「隅に置けない・一筋縄ではいかない」などがあります。
「侮れない」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。