「相変わらず」とは?使い方や例文!meaning
会話や文章でよく使われる言葉「相変わらず」ですが、意味、使い方、例文、中国語、英語でどのように言うかまで、まとめて解説しています。
それでは一緒に「相変わらず」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「相変わらず」の意味とは?
- 「相変わらず」の表現の使い方
- 「相変わらず」を使った言葉と意味を解釈
- 「相変わらず」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「相変わらず」の中国語
- 「相変わらず」の類語や類義語
- 「相変わらず」の英語表現(meaning)
「相変わらず」の意味とは?
「相変わらず」という言葉の意味は以前と同じように、今まで通りにという副詞です。
例えば「相変わらず元気に暮らしております」と言えば「以前と同じように、元気に暮らしております」ということになります。
- 「相変わらず」の読み方
「相変わらず」の読み方
「相変わらず」と書いて「あいかわらず」と読みます。
「相変わらず」の表現の使い方
「相変わらず」という言葉はどのように表現したい時に使うかを説明しましょう。
例えば誰かに「いかがですか」と尋ねられた時に使うことが多いでしょうか。
「生活はどうですか」と言われれば「相変わらずの貧乏暮らしですよ」と言ったりするのは決まり文句みたいなものかもしれません。
「今まで通りやっている」という意味になります。
変わりなく、今まで通りといった意味合いですが、悪い意味合いに使われることもあります。
「相変わらず嫌味っぽい奴だ」「相変わらずさぼってばかり」といったように使われることも多い言葉です。
これは「今に始まったことではなく前から〇〇だ」となりますので、前から嫌味っぽいとか、前からさぼっているといった悪い意味を表しています。
自分のことや人のことを言う時に使う言葉ですが、使い方によっては悪口にもなる表現だということは覚えておきましょう。
- 「相変わらず」敬語での使い方
「相変わらず」敬語での使い方
「相変わらず」を敬語で言う時はどうなるのでしょうか。
例えばビジネスメール、手紙などの文章では「貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます」「ますますご健勝のことと存じます」「いつもお引き立ていただき、ありがとうございます」といったように「相変わらず」ではなく「ますます」「いつも」などと言い換えます。
また丁寧語で話す時などは「相変わらず」のことは「相変わりませず」となります。
敬語で話す時「相変わらず」という言葉を使って相手を持ち上げる、褒めるといったことはあります。
「相変わらず忙しく飛び回ってらっしゃる」と言えば「仕事をばりばりこなして、さすがですね」といった褒める意味合いになります。
「相変わらず」を使った言葉と意味を解釈
「相変わらず」を使った言葉の意味を詳しく見ていきましょう。
- 「相変わらず可愛い」
- 「相変わらず楽しい」
- 「相変わらず大好き」
- 「相変わらず優しい」
「相変わらず可愛い」
「相変わらず可愛い」とは以前から可愛いということがまずあります。
そして「前と同じように今も可愛い」となりますので褒め言葉として使われますし、言われた方はとても嬉しいと感じることでしょう。
もちろん、人に対してだけでなく、物、キャラクターなどにも使える言葉です。
「相変わらず楽しい」
「相変わらず楽しい」というのは「以前から楽しい」と思っていたことがあり、それが「今もやっぱり楽しいのだ」ということを表す言葉です。
ずっと続けていても飽きない、いつしても楽しいといった時などに「相変わらず楽しい」と使います。
「久しぶりにボーリングをしたけど、相変わらず楽しい」「何度も遊んだゲームだけど、すると相変わらず楽しい」といったように使います。
「相変わらず大好き」
「相変わらず大好き」は「以前から大好き、今も変わらずに大好き」という意味になります。
昔から大好き、以前と変わりなく大好きといった物事、人に対して使います。
「ゲームは相変わらず大好きな様子だ」「彼とは長くつき合っているけれど、相変わらず大好きなまま」といったように使います。
「相変わらず優しい」
「相変わらず優しい」は昔からずっと優しい人、以前と同じように優しい、前も今も優しいという意味で使います。
どこか安心できる懐かしい気持ちになった時などもこの言葉は使います。
例文としては「母の作ったお菓子は相変わらず優しい味がする」「あなたって相変わらず優しいままなのね」といった感じになります。
「相変わらず」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「相変わらず」という言葉の意味が理解できたところで、実際に「相変わらず」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
「相変わらず」の使い方のイメージを掴む参考にしてみてください。
- 「相変わらず」を使った例文1
- 「相変わらず」を使った例文2
- 「相変わらず」を使った例文3
「相変わらず」を使った例文1
「相変わらずの貧乏暮らしをしている」
以前も貧乏で、今も同じように貧乏な暮らしをしているという意味になりますが、これは本当に貧乏な場合もありますが、「暮らしぶりはどうですか」といった質問をされた時の、決まり言葉のようなものでそれほど貧乏ではなくてもこう言う場合も多いのです。
「相変わらず」を使った例文2
「彼らは、何年経っても、夫婦仲は相変わらずいいね」
仲がいい、悪いということを言う時に「相変わらず」という言葉はよく使われます。
「相変わらず夫婦喧嘩ばかりだよ」「相変わらずラブラブ」といったように前から今まで、状況は変わっていない、同じようなものという時に「相変わらず」を使って表します。
理想は「相変わらず愛し合っている」と言えることでしょうか。
「相変わらず」を使った例文3
「相変わらず適当なことばかりしている」
「相変わらず」という言葉は悪い意味合いにおいてもよく使われます。
「相変わらず不真面目な人」「相変わらずいい加減」「相変わらずさぼっている」といったように「前から悪いままだ」ということを強調する効果もあります。
「ちょっとはよくなりましたか?」「いいえ、相変わらずです」といったように使ったりもします。
「相変わらず」の中国語
「相変わらず」を中国語では「照旧(zhao jiu)」でこれまで通りである、もとのままである、相変わらず、依然といった意味があります。
「相変わらず」の類語や類義語
「相変わらず」の類語、言い換えなどをいくつか紹介しましょう。
- 「変化なし」【へんかなし】
- 「平常通り」【へいじょうどおり】
- 「今も昔も」【いまもむかしも】
「変化なし」【へんかなし】
「変化なし」の「変化」とはある物事がそれまでとは違う状態になることを言います。
それが「なし」ですから、何も変わらない、これまで通りという意味になります。
「状況に変化なし」「今日まで変化なし」といったように何かを報告する時などに「変化なし」という言葉を使うことは多いでしょう。
「平常通り」【へいじょうどおり】
「平常通り」の「平常」とはいつもと同じである、普段といった意味になります。
「平常通り」とはいつもの通り、普段通りということです。
つまり「変わりない」「相変わらず」と同じ意味合いなのです。
例文としては「雪が降っても平常通り営業しております」「明日の授業は平常通りですからお弁当がいります」といった使い方になります。
「今も昔も」【いまもむかしも】
「相変わらず」を簡単に言い直せば「今も昔も」となります。
「相変わらず」の意味や使い方が覚えにくいと思うならば「今も昔も」で変換してみるといいでしょう。
そうすれば言葉の意味はすっと入ってくるようになります。
例えば「相変わらずの安月給さ」であれば「今も昔も安月給さ」となります。
「今も昔も」と当てはめてみれば、難しい会話であっても、わかりやすくなるかと思います。
「相変わらず」の英語表現(meaning)
「相変わらず」を英語ではどのように言い表すのでしょうか。
「相変わらず」は英語では“as ever”が「これまでと同様」という意味合いで使うことができます。
例えば“She looks as young as ever.”で「彼女は相変わらず若々しい」となります。
また他には“She hasn't changed at all”という文章で「彼女は相変わらずだ(全然変わっていない)」という意味にもなります。
「相変わらず」でどのようなことを言い表したいのかで、英語の表現も使い分ける必要があります。
いかがでしたでしょうか。
「相変わらず」という言葉の意味、使い方、例文などをまとめてお伝えしました。
会話でも文章でも「相変わらず」はよく使われますので、何となく意味はわかっている人が多いでしょう。
「相変わらず」はビジネスにおけるメール、手紙など敬語の文章においては使うことはなく「ますます」「お変わりなく」「いつも」といった言葉を選ぶ方が多いでしょう。
しかし敬語の会話の場合「相変わらず」という言葉を使うことはあります。
上手く会話の中に入れることで褒め言葉として伝えることもできます。
一方で相手を悪く言う時に「相変わらず」という言葉を使うことも多いのです。
良くも悪くも使える言葉ですので意味をしっかり理解しておきましょう。