「取れ高」とは?意味や表現の使い方
取れ高という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
農業の世界ではよく使われる表現です。
それならば、取れ高という言葉にはどのような意味があるのでしょうか。
ここでは取れ高という言葉について紹介します。
目次
- 「取れ高」とは?意味
- 「取れ高」の表現の使い方
- 「取れ高」を使った言葉と意味を解釈
- 「取れ高」を使った例文と意味を解釈
- 「取れ高」の英語と意味を解釈
「取れ高」とは?意味
取れ高という言葉には農作物などの収穫した量、という意味があります。
農作物の収穫量であり、農業において多く使われるのです。
「撮れ高」というものもありますが、これはテレビ番組のために収録した映像のうち、放送に使える部分の長さや割合を指しているため、取れ高という言葉とは意味が異なります。
- 「取れ高」の読み方
- 「取れ高」と「生産高」の違い
「取れ高」の読み方
取れ高というのは「とれだか」と読みますので、しっかり覚えておきましょう。
「とれこう」などではありません。
「取れ高」と「生産高」の違い
生産高という表現がありますが、これは取れ高とは意味が異なります。
取れ高というのは農作物の収穫量を指しますが、生産高というのは生産物の総量、あるいは総額を指しています。
生産したものの量を表しますが、生産するのは農作物だけでは無いですよね。
それに対し、取れ高というのはあくまでも農作物の収穫量ということになるのです。
「取れ高」の表現の使い方
取れ高という表現は農作物がどれだけ収穫できたか、ということを表すために使われる表現です。
例えば、台風や天候の影響を受け、農作物の取れ高は異なりますよね。
今年の取れ高はこのようだった、昨年はこのくらいだった、などと比較する時にも使われます。
安定した農作物の供給が必要ですので、取れ高という表現を使って毎年の農作物の生産量を比較しているのです。
「取れ高」を使った言葉と意味を解釈
ここでは取れ高という表現を使った言い回しを紹介します。
- 「取れ高が良い」
- 「取れ高が少ない」
「取れ高が良い」
取れ高が良い、というのは農作物の収穫量が良かったでも多かった、ということになります。
例えば台風の影響あまり受けなかった、夏は暑くなりすぎることもなく、農作物にとって良い気象だった、などという場合、取れ高が多くなりますよね。
このような場合は取れ高が良い、という表現を使います。
「取れ高が少ない」
取れ高が少ない、というのはその表現の通り、農作物の収穫量が少ないという意味になります。
例えば台風の影響が強かった、夏は暑すぎた、冷害が起こった、などと農作物がしっかり実らなかった、などという場合に取れ高が少ない、という表現を使います。
取れ高が少なくなってしまうと外国から農作物を輸入しなければならなくなる可能性もあります。
「取れ高」を使った例文と意味を解釈
ここでは例文を紹介します。
- 「取れ高」を使った例文1
- 「取れ高」を使った例文2
「取れ高」を使った例文1
「お米の取れ高は日本人にとって必要である」
日本人の主食はお米ですから、お米の「取れ高」は日本人にとって非常に重要ですよね。
かつて、冷害のためにお米の「取れ高」が少なくなってしまい、アメリカからお米を輸入しなければならないということになりました。
日本のお米は基本的に自給率100%に近い数字を誇っているのですが、このときばかりは輸入しなければならず、そして海外からは「日本は普段輸入しないくせに」という批判を浴びたと言われています。
「取れ高」を使った例文2
「安定した取れ高が求められている」
農業を成り立たせるにあたり、そして国民の食料自給率を維持するにあたり、安定した「取れ高」というものは非常に重要です。
この年は農作物がこれだけ収穫したけれどこの年はこれだけしか収穫しなかった、などという状態が続けば、安定した供給ができません。
そのため、安定した「取れ高」が期待されているのです。
「取れ高」の英語と意味を解釈
「取れ高」という表現を英語にすると“catch”や“crop”になります。
収穫した量を指す場合は“yield”や“harvest”という表現を使うこともあります。
例えば、収穫の量であれば“The amount of harvested crop”になりますし、平年の「取れ高」ということであれば“The amount of crap produced in an average year”になります。
「取れ高は非常に大切です」という表現であれば“The quality of a crop that is harvested is very important for us. ”になります。
「取れ高」という表現はニュースで聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか。
特に農業国である日本には非常に重要な表現でもありますので、ぜひ覚えておきましょう。