「らしからぬ」とは?意味や表現の使い方!類語や言い換え
皆さんは「らしからぬ」という表現の意味を尋ねられて明確に答えることができるでしょうか?
若い人は、この言葉の意味を説明することは、恐らく難しいのではないかと思います。
そこで、今回は「らしからぬ」について説明をしていくことにしますので、その意味や活用法の理解を深めてください。
目次
- 「らしからぬ」とは?意味
- 「らしからぬ」の表現の使い方
- 「らしからぬ」の類語や言い換え
- 「らしからぬ」を使った例文と意味を解釈
- 「らしからぬ」の英語と意味を解釈
「らしからぬ」とは?意味
「らしからぬ」とは、「いつもの様子とは異なる」、「その人の本来の良さがなくなり、その人らしさがない」といったような意味のある表現ですが、簡単に言うと「〜らしくない」ということになります。
「らしからぬ」の表現の使い方
「らしからぬ」がどんな場面で使われるか考えてみると、本来、その人が持っている良さがなくなり、本来のイメージとは大きくかけ離れた言動をしたり、雰囲気になっている時に使われます。
「彼らしからぬセリフに驚かされた」という使い方になりますが、「らしからぬ」は堅い表現なので、「らしくない」という口語的な言い回しの方が多いかもしません。
「らしからぬ」の類語や言い換え
「らしからぬ」の類語としては、次のような言葉が挙げられます。
- 「似つかわしくない」
- 「別人のようだ」
「似つかわしくない」
「似つかわしくない」とは、「本当の姿や性格とは異なる言動をすることで、その人の真のキャラクターとは大きなギャップが感じられること」という解釈になるでしょう。
いつもは穏やかな性格の人が、何かしらの目的で意図的は激しい気性の人間を演じるような時で出てきそうな言葉です。
「別人のようだ」
「別人のようだ」という言い回しも「らしからぬ」の類義語として挙げることができますが、「対象となる人が本来の行動や性格とは、大きくかけ離れて今までと全く違う雰囲気を醸し出している」ようなことを指しています。
「らしからぬ」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「らしからぬ」を使った例文を見て行くことにします。
- 「らしからぬ」を使った例文1
- 「らしからぬ」を使った例文2
「らしからぬ」を使った例文1
「田中先生は、教師らしからぬの言動で退職処分となった」
最近はニューズでも「教師らしからぬ言動をする」ことが報じられることが増えているような気がしています。
ここで、「教師らしからぬ」とは「教師とは思えないような」といった意味で解釈することができますが、これが本当なら大変なことです。
「らしからぬ」を使った例文2
「あの子は、時折子供らしからぬ言葉を言うので、よく驚かされる」
まだあどけなさが残っている子供が大人顔負けのことを言って、周囲の大人達を驚かせてしまうことがあります。
そんな子供が非常に頭がいいのかもしれませんが、子供らしさが失われて可愛いと思えないかもしれません。
「らしからぬ」の英語と意味を解釈
「らしからぬ」を英語で表現すると、“uncharacteristic”、“unbefitting”、“unworthy”などの言葉で訳すことができます。
「らしからぬ」という言葉の意味や使い方を見てきましたが、今、改めてこの言葉の使い方などを見て行くと、意外と身近な場面で使うことができるシ-ンは、たくさんあることにある種の新鮮さを感じてしまいます。
私達が普段からよく使っている言葉さえ、意味を理解するのにある程度の時間が必要になってきますが。
せっかくこのような類いの言葉があるのですから、言葉の活用法を詳しく学んでみるのもいいことです。