「しみじみ」とは?意味や類語!「しみじみ」と「つくづく」の表現の違い
「しみじみ」とは、「心の底から深く感じ入るさま」や「心を開いて相手としっかり向き合うこと」です。
「しみじみ」の「意味・しみじみとつくづくの違い・使い方・例文と解釈・類語(シソーラス)や言い換え・英語と解釈」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「しみじみ」とは?意味
- 「しみじみ」の使い方
- 「しみじみ」を使った言葉と意味を解釈
- 「しみじみ」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「しみじみ」の類語や関連語
- 「しみじみ」の英語と解釈
「しみじみ」とは?意味
「しみじみ」とは、「物事・人物に対して、心の底から深く感じるさま」を意味する言葉です。
「しみじみ」という言葉は、日本人特有の感覚・情感・情緒を表現する言葉の一種として解釈されています。
「しみじみ」は、一般的に「しみじみと感じる・しみじみと分かる」などの慣用句的な表現で使われることが多くなっています。
「しみじみ」の言葉には、「心に深く感じ入るさま」以外にも、「心を開いて対象(相手)とじっくり向き合うこと」や「対象(相手)・自分をじっと見つめるさま」といった意味合いもあります。
- 「しみじみ」と「つくづく」の表現の違い
「しみじみ」と「つくづく」の表現の違い
「しみじみ」と「つくづく」の表現は、どちらも「心の底から深く感じるさま」を意味していますが、「しみじみ」と比較すると「つくづく」は「何らかの出来事について反省して痛感する・失敗などから教えられる」といったニュアンスが強くなっています。
「しみじみ」という言葉は、基本的に「ポジティブな内容に対してしんみりと深く心に感じる」という意味合いがありますが、「つくづく」はどちらかというと、「ネガティブな内容を痛感して(反省して)深く心に感じる」という意味になる違いがあります。
例えば、「しみじみと春の風物詩を観賞する」と言いますが、「つくづく春の風物詩を観賞する」とは言いません。
また、「この仕事がつくづく嫌いになった」と言いますが、「この仕事がしみじみ嫌いになった」とは言わないのです。
「しみじみ」の使い方
「しみじみ」の使い方は、「何かの物事・現象・人物に対して、心の底から深い味わいを感じた時」に使うという使い方になります。
例えば、「しみじみと過去の思い出を振り返っています」や「人の優しさをしみじみと感じます」などの文章で使うことができます。
「しみじみ」の言葉は「心を開いてしっかり相手と向き合う場合」にも使います。
例えば、「家族としみじみと今後について語り合った」などの文章で使われます。
また、「じっと見つめるさま」の意味もあるので、「しみじみと彼女の顔を見つめていました」などの文章で使用できるのです。
「しみじみ」を使った言葉と意味を解釈
「しみじみ」を使った言葉とその意味を解釈していきます。
- 「しみじみと思う」
- 「しみじみと語る」
「しみじみと思う」
「しみじみと思う」という言葉は、「何かの物事・記憶・人物・やり取りを思い浮かべながら、心の底から深く味わい・懐かしさ・温かさ・感謝などを感じるさま」を意味しています。
例えば、「健康で毎日を過ごせることが、どんなにありがたいことなのかとしみじみと思います」や「幼い頃に別れた両親のことを、時々、しみじみと思うのです」などの文章で使うことができます。
「しみじみと語る」
「しみじみと語る」という言葉は、「自分の心を開いて、しっかり相手と向き合いながら、コミュニケーションを取ること(会話をすること)」を意味しています。
例えば、「久しぶりに会った姉と、しみじみと語り合うことができて良かったです」や「彼のようにしみじみと語れる仲の友人を大切にしていきたいと思います」などの文章で使用することができます。
「しみじみ」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「しみじみ」を使った例文・短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「しみじみ」を使った例文1
- 「しみじみ」を使った例文2
「しみじみ」を使った例文1
「自分が子育てを経験してみることで、親のありがたみがしみじみと分かります」
この「しみじみ」を使った例文は、「自分が子育てを経験してみることで、親のありがたみが心の底から(じんわりと)本当に分かる」ということを意味しています。
「しみじみ」を使った例文2
「同窓会で10年ぶりに再会した旧友たちと、色々な話題でしみじみと語り明かしました」
この「しみじみ」を使った例文は、「同窓会で10年ぶりに再会した旧友たちと、色々な話題で、お互いに心を開いて(腹を割って)楽しく語り明かした」ということを意味しています。
「しみじみ」の類語や関連語
「しみじみ」の類語(シソーラス)・関連語について、分かりやすく解説していきます。
- 「つくづく・ふつふつ」
- 「印象が強い・心が揺さぶられる」
- 「痛切に感じる・琴線に触れる」
「つくづく・ふつふつ」
「しみじみ」の類語(シソーラス)・関連語として、「つくづく・ふつふつ」があります。
「つくづく」は、「心に深く感じ入るさま」や「(ネガティブな出来事に対して)身にしみて痛感するさま」を意味する言葉です。
「ふつふつ」という言葉は、「心の内部から何らかの感情が沸き上がってくるさま」や「強い感情・情緒が湧き上がるさま」を意味しています。
それらの意味から、深く心の底から感じるを示す「しみじみ」の関連語として、「つくづく・ふつふつ」が上げられます。
「印象が強い・心が揺さぶられる」
「しみじみ」の類語(シソーラス)・関連語として、「印象が強い・心が揺さぶられる」があります。
「しみじみ」という言葉は、「心に刻まれる対象や現象の印象(イメージ)が強いこと」や「何かに強く感じて心が揺り動かされること」を意味しています。
その意味合いから、「しみじみ」と似た意味を持つ類語(シソーラス)として、「印象が強い・心が揺さぶられる」を指摘できます。
「痛切に感じる・琴線に触れる」
「しみじみ」の類語(シソーラス)・関連語として、「痛切に感じる・琴線に触れる」があります。
「痛切に感じる」とは、「心に痛いほどに強く感じるさま」や「心に深く刻みつけられるように感じること」を意味しています。
「琴線に触れる」の言葉の意味は、「(感動して震える心を琴の糸に喩えて)良いものや素晴らしいものに触れて感動すること」になります。
それらの意味合いから、「しみじみ」と類似の意味を持つ類語(シソーラス)として、「痛切に感じる・琴線に触れる」を上げられます。
「しみじみ」の英語と解釈
「しみじみ」という言葉は、“keenly”(痛烈に・本心から熱心に)や“deeply”(心から深く・心の底から)、“heartily”(心の底から)、“fully”(十分に・たっぷり)などの英語で表現することができます。
- “He felt happiness deeply(keenly) when he met his family again.”
“He felt happiness deeply(keenly) when he met his family again.”
この「しみじみ」を使った英語の例文は、「彼は家族と再会した時に、幸せをしみじみと感じました」ということを意味しています。
「しみじみ」という言葉について徹底的に解説しましたが、しみじみには「心の底から深く感じ入るさま」や「心を開いて相手としっかり向き合うこと」などの意味があります。
「しみじみ」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「つくづく・ふつふつ」「印象が強い・心が揺さぶられる」「痛切に感じる・琴線に触れる」などがあります。
「しみじみ」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。