「こき使われる」とは?意味!語源や由来
ブラック企業に入って「こき使われた」という話をきくことがあります。
どの様な意味なのか、語源なども併せて紹介します。
目次
- 「こき使われる」とは?意味
- 「こき使われる」の表現の使い方
- 「こき使われる」の類語
- 「こき使われる」の英語と解釈
- 「こき使われる」を使った例文と意味を解釈
「こき使われる」とは?意味
「こき使われる」の意味と語源について紹介します。
- 「こき使われる」の意味
- 「こき使われる」の語源
「こき使われる」の意味
「こき使われる」は「扱き使われる」と書きます。
意味は「情け容赦なく働かされること」です。
最近ではブラック企業という言葉が注目されていて、従業員に過酷な労働を強いたり、給料を未払いにするなど社会問題になっています。
労使の関係や上下の関係がある中で、上の立場の人が下の立場の人に対して体力的、精神的に負担の大きい仕事を課すことがあります。
遂行しないと罵られたり冷たい態度を取られたりなど、パワハラ行為をされることもあり、黙って従うしかない状態を表現しているのです。
また、「こき使われる」は会社だけではなくあらゆる組織で使われる言葉です。
学生の部活や師弟関係、嫁姑の関係などでも使える言葉です。
「こき使われる」の語源
「こき使われる」の語源は、言葉の意味から来ています。
「こき」は「扱く(こく)」の連用形で、「稲から実をこそぎ落とす」「たたく」「力付くでする」という意味があります。
「使われる」は「使う」の受動態で、多くの意味がありますが「自分の目的の為に人を働かす」という意味で使われています。
これらの言葉が組み合わさり「稲から実をこそぎ落とす様に、精も根も尽き果てる程働かされること」という意味で使われる様になりました。
「こき使われる」の表現の使い方
「こき使われる」は、働かされる側が働かせる側に対して不満を感じている時に使われる言葉です。
「こき」が付くことで「酷く働かされる」という意味が強くなり会社に対して悪口を言っているのと同じですので、上司に訊かれると良い印象を持たれなくなります。
自分が現在の状況に満足している、或いは納得している場合は使わない方が良いでしょう。
「こき使われる」の類語
「こき使われる」の類語を紹介します。
- 「酷使される」【こくしされる】
- 「過重労働を強いられる」【かじゅうろうどうをしいられる】
「酷使される」【こくしされる】
「あり得ない様な悪条件で仕事を強いられること」です。
実際に肉体労働をすることもあれば、内勤でも長時間労働させられることがこれにあたります。
「過重労働を強いられる」【かじゅうろうどうをしいられる】
「心身共に負担の多い仕事をさせられること」です。
「過重労働を強いられる」ことで知られているのが看護師です。
時間が不規則でしかも長時間労働で、シフトが決められていて休みが取りにくい、それに見合うお給料が貰えないという状況で、折角資格を取得しても看護師として勤務しない人が増えています。
「こき使われる」の英語と解釈
“My boss is always working me too hard.”
「上司はいつも私をこき使う」となります。
“work”には「働かせる」という他動詞の意味もあり、“work hard”で「こき使う」になります。
英語では「こき使う」と能動態で表すことが多くなります。
「こき使われる」を使った例文と意味を解釈
「こき使われる」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「こき使われる」を使った例文1
- 「こき使われる」を使った例文2
「こき使われる」を使った例文1
「入社して1年目は先輩にこき使われっぱなしだった」
新人の頃はまだ何も分からないので、先輩のサポートとしての仕事をしていました。
あれこれと雑用を言いつけられて大変でしたが、その中で少しずつ仕事の基礎を学んでいったのです。
「こき使われる」を使った例文2
「今の職場は若い人が少ないのでこき使われる」
職場ではどうしても若い人に雑用を頼む傾向があります。
自分だけが若いのでかわいがってもらえるかと思いきや、コピーやお茶出しなどの雑用を頼まれることが多く、不満を感じている様子が伝わります。
「こき使われる」は「情け容赦なく働かされること」です。
働かされている側が働かせている側に対して不満を持って使う言葉です。
もしかしたら将来を期待されて「こき使われている」可能性もありますので、よく状況を見極めて使う様にしましょう。