「泡沫」とは?読み方は二つ!意味や使い方!語源や例文
「泡沫」という言葉の読み方や意味を紹介します。
さらに「泡沫」の類語や、「泡沫」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「泡沫」とは?
- 「泡沫」の言葉の使い方
- 「泡沫」の類語や類似表現や似た言葉
- 「泡沫」を使った例文や短文など
「泡沫」とは?
「泡沫」という言葉を知っているでしょうか。
選挙期間に「泡沫候補」などという言葉を耳にすることがあるかもしれません。
一方で、「泡沫」という言葉を、今回初めて知ったという人もいるでしょう。
そこで「泡沫」という言葉の読み方や意味を紹介します。
- 「泡沫」の読み方
- 「泡沫」の意味
「泡沫」の読み方
「泡沫」は「ほうまつ」と読みます。
普段見慣れない漢字が使われているため、初めて見て正しく読むのは難しいかもしれません。
これを機会に「泡沫」は「ほうまつ」と読みましょう。
また「泡沫」は「うたかた」という読み方ができます。
以前は「泡沫」を「うたかた」と読むのが一般的で、今でも「うたかた」という詠み方をします。
そこで一般的には「泡沫」は「ほうまつ」と読み、「うたかた」と読むこともあるということを覚えておきましょう。
「泡沫」の意味
「泡沫」には、どのような意味があるでしょうか。
「泡沫」には「あわ」という意味があります。
また「あわ」から転じて、「すぐに消えてしまうようなはかないもの」という意味があります。
さらに「泡沫」には「つまらないもの」「取るに足らないもの」「はかないもの」、「もろいもの」などの意味があります。
このように「泡沫」は「あわ」のことで、「すぐに消えてしまうようなはかないもの」などの意味があります。
「泡沫」の言葉の使い方
次に「泡沫」という言葉の使い方を紹介します。
「泡沫」には「すぐに消えてしまうような、はかないもの」という意味があり、「取るに足らないもの」「もろいもの」などの意味もあります。
そこで、すぐに消えてしまうような物事や立場を持つ人に対して、「泡沫」という言葉を使ってみましょう。
例えば選挙期間に登場する「泡沫候補」という言葉は、主役になれないような、すぐに消えてしまう、もろい存在、当選が見込めない候補という意味があります。
同じように自分の会社で、消えそうなくらい小さな存在だと感じる時、「泡沫的な存在」などと言ってみましょう。
「泡沫」の類語や類似表現や似た言葉
「泡沫」という言葉の、類語や類似表現を紹介します。
「泡沫」と似た意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「泡」【あわ】
- 「シャボン玉」【しゃぼんだま】
- 「あぶく」【あぶく】
- 「水泡」【すいほう】
- 「気泡」【きほう】
「泡」【あわ】
「泡」には、「液体が期待を包んでできた玉」という意味があります。
「泡」は様々な物にできますが、お酒が好きな人なら「ビールの泡」を思い出すかもしれません。
ビールの泡は、「泡」が集まって、白い層をなしています。
ビールを飲む時に、「泡の部分を飲むのが好き」という人も少なくないでしょう。
「シャボン玉」【しゃぼんだま】
「シャボン玉」は、小さな頃誰でも、作ったことがあるのではないでしょうか。
「シャボン玉」は、「石鹸水の泡」のことです。
石鹸水を手などでかき混ぜると、「シャボン玉」が作れます。
専用の器具に石鹸水を付けて、空気を吹き出すと、「シャボン玉」を空中に飛ばせます。
「人生はシャボン玉」などという言葉がありますが、ふわりと浮いて、すぐに消えてしまうような存在だという意味があります。
「あぶく」【あぶく】
「あぶく」という言葉も一般的に良く使われている言葉です。
「あぶく」には、「あわ」という意味があります。
また「あぶく銭」という慣用句があります。
「あぶく銭」には、「苦労せずに得たお金」という意味があります。
「あぶく銭は身に付かず」という言葉には、苦労せずに得たお金は、適当な使い方をしてしまうため、結果的に残らないという意味があります。
「水泡」【すいほう】
「水泡」には、「水の泡」という意味があります。
「苦心が水泡に帰す」という言葉がありますが、苦労をしたのに、無駄に終わってしまうという意味があります。
水の泡のようにむなしく消えてしまうという意味があります。
「気泡」【きほう】
「気泡」には、「液体や固体中にできる、粒上の気体」という意味があります。
先ほど登場した「ビールの泡」も「気泡」の一種になります。
「泡沫」を使った例文や短文など
続いて「泡沫」という言葉を使った例文や短文を紹介します。
「泡沫」を使った例文は、どのような文章になるでしょうか。
- 「泡沫」を使った例文1
- 「泡沫」を使った例文2
- 「泡沫」を使った例文3
「泡沫」を使った例文1
「彼は当選する可能性が低い、『泡沫候補』に過ぎない」
この例文のように、選挙期間に「泡沫候補」という言葉を目にすることが多くなるでしょう。
「泡沫」には「はかないそんざい」「取るに足らない」という意味があり、「泡沫候補」にも、「取るに足らない候補」という意味があります。
基本的に当選することが見込めないような、取るに足らない候補者のことを、「泡沫候補」と言います。
「泡沫」を使った例文2
「私の泡沫の恋は、数週間ですぐに終わった」
この例文のような恋愛を経験した人がいるかもしれません。
「泡沫の恋」は「泡なように消えてしまう、はかない恋」という意味があります。
結婚を意識するような、根が生えたような縁を感じる恋愛もありますが、どことなく弱々しく感じる、長続きしそうにない恋愛もあります。
このような「泡沫の恋」は、始まった瞬間に薄々感じているものかもしれません。
うっすらと別れの予感を持ちながら、恋愛することになるでしょう。
「泡沫」を使った例文3
「ダイエットの決意は、ケーキを見た瞬間に、泡沫のように消えた」
この例文のように、いつもダイエットに失敗している人がいるかもしれません。
絶対に痩せると決意するものの、ケーキなどの美味しそうなものを見た途端に、決意が「泡のように」消えてしまうかもしれません。
この「泡のような」を熟語にすると「泡沫」になります。
みなさんも、自分の決意が「泡沫のように消えた」経験があるかもしれません。
「泡沫」という言葉について見てきました。
一見難しく感じる言葉ですが、実は身近に感じられる使いやすい言葉だと感じたかもしれません。
はかないもの、取るに足らないものなどを見た時に、「泡沫」という言葉を使って見ましょう。