「人ならざるもの」とは？意味！「人ならざるもの」の使い方・類義語

「人ならざるもの」とは?意味

「人ならざるもの」とは、「人ではないもの(動物・野獣・化物など)」や「見た目は人間であるが人間性(倫理観・共感感情)に欠けている者」を意味する言葉です。

「人ならざるもの」はそのまま「人ではないもの」を示していますが、「人ならざるもの」という言葉は「本当に人間ではない動物・化物・怪物・悪魔など」を意味している場合もあれば、「見た目は人間であるが人間としての本質・道徳感情を備えていない人」を意味している場合もあります。

「人ならざるもの」の表現の使い方

「人ならざるもの」の表現の使い方は、「本当に人間ではないもの(動物・怪物・悪魔など)」を指し示して使うという使い方があります。

例えば、「この遺体のひどい傷口を見ると、クマか何か人ならざるものに襲撃された可能性が高そうだ」という文章などで、「人ならざるもの」の言葉を使うことができます。

また「人ならざるもの」という言葉は、「外見的には人の姿をしているが、人間的な感情や倫理観(善悪の感覚)を備えていない人」に対しても使うことができます。

例えば、「ここまで人の心を踏みにじるのは、人ならざるもののやり方です」といった文章で使えます。

「人ならざるもの」の類語や類義語

「人ならざるもの」の類語・類義語について、分かりやすく解説していきます。

• 「人ではない動物(野獣)・人ではない怪物(悪魔)」
• 「理性を失った人・悪魔のような人・道徳観が欠如した人」

「人ではない動物(野獣)・人ではない怪物(悪魔)」

「人ならざるもの」の類語・類義語として、「人ではない動物(野獣)・人ではない怪物(悪魔)」があります。

「人ならざるもの」という言葉は、「人間ではない動物・獣・怪物・悪魔など」を意味しています。

その意味合いから、「人ならざるもの」と似た意味を持つ類義語として、「人ではない動物(野獣)・人ではない怪物(悪魔)」の言葉を指摘できるのです。

「理性を失った人・悪魔のような人・道徳観が欠如した人」

「人ならざるもの」の類語・類義語として、「理性を失った人・悪魔のような人・道徳観が欠如した人」があります。

「人ならざるもの」という言葉は、「人の姿はしているが、人間的な理性や道徳、共感性を失った者」や「人の皮をかぶった悪魔のように残酷な人」を意味しています。

それらの意味から、「人ならざるもの」とほぼ同じ意味合いを持つ類語(シソーラス)として、「理性を失った人・悪魔のような人・道徳観が欠如した人」が上げられます。

「人ならざるもの」の英語と解釈

「人ならざるもの」という言葉は、“non-human”(人間ではないもの)や“a man of no humanity”(人間性を持っていない人)、“wild beast, brute”(獣・野獣)などの英語で言い表すことができます。

• “He who is a vicious murderer was a man of no humanity.”

“He who is a vicious murderer was a man of no humanity.”

この「人ならざるもの」という言葉を使った英語の例文は、「凶悪な殺人犯である彼は、人ならざるものでした」ということを意味しています。

「人ならざるもの」を使った例文と意味を解釈

「人ならざるもの」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。

• 「人ならざるもの」を使った例文1
• 「人ならざるもの」を使った例文2

「人ならざるもの」を使った例文1

「サルかイノシシか人ならざるものが里山に降りてきて、畑の作物を食い荒らしているようです」

この「人ならざるもの」を使った例文は、「サルかイノシシか、人ではない動物(獣)が里山に降りてきて、畑の作物を食い荒らしているようである」ということを意味しています。

「人ならざるもの」を使った例文2

「こんな猟奇的な殺人事件を引き起こした犯人は、異常な人ならざるものというしかありません」

この「人ならざるもの」を使った例文は、「こんな猟奇的な殺人事件を引き起こした犯人は、異常な人の皮をかぶった悪魔のような人物(人の姿はしているが人間的な心を失った者)というしかない」ということを意味しています。