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「昏い過去」とは?意味や使い方!例文や解釈

「昏い」とはあまり使わない字ではないでしょうか。

しかし読み方や意味は、よく使う、聞く、書くものであると言えるでしょう。

それでは「昏い過去」の意味、使い方、例文などをまとめましたので一緒に見ていきましょう。

昏い過去

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「昏い過去」とは?意味や使い方!例文や解釈>


目次

  • 「昏い過去」とは?
  • 「昏い過去」の言葉の使い方
  • 「昏い過去」の類語や類似表現や似た言葉
  • 「昏い過去」を使った例文や短文など(意味を解釈)
  • 「昏い過去」の反対語
  • 「昏い過去」の英語と解釈


「昏い過去」とは?

「昏い過去」とは?

「昏い過去」「昏い」とはどのような意味からか見ていきましょう。

「昏い」「暗い」という字と同じ意味を持ちます。

正しくは「暗い」なのですが「昏い」「冥い」「闇い」という字も使われることはあります。

「昏い」の意味は

  • 光が弱い、少ない、物がよく見えない
  • 黒みがかった、くすんでいる
  • 希望が持てない
  • 不幸な感じがすること、人に触れられなくない事情がある
  • 物事を判断する能力がない、愚か、その分野に対する知識が乏しい
  • 文化が発達していない


といったように、沢山の意味がある言葉となります。

前後の文面、会話の流れなどからどの意味の「昏い」なのかを見極める必要があります。

「昏い過去」の場合は、人に触れられたくない、言いたくない事情がある、思い出したくない、希望が持てなかったなどが当てはまるのではないでしょうか。

  • 「昏い過去」の語源や由来
  • 「昏い過去」の読み方

「昏い過去」の語源や由来

「昏い過去」という言葉なのですが、米津玄師の「Lremon」という歌の歌詞の中に出てきます。

ドラマ「アンナチュラル」の主題歌であり、このドラマは人の死がテーマともなっています。

また本人いわく祖父の死を経験、死というものの概念が崩れ「あなたが亡くなって悲しい」という歌なのだそうです。

亡くなってしまえばこの世で会うことはできません。

言えなくて隠していた「昏い過去」もあなたがいなければ永遠に話すことはできないので「昏い過去」のままという内容の歌詞が切なく響きます。

ここでいう「昏い過去」とはどのようなものかは人によって違うとは思いますが、心配させたくないと黙っていたけれど、辛かった経験といったものではないでしょうか。

「昏い過去」の読み方

「昏い過去」と書いて「くらいかこ」と読みます。



「昏い過去」の言葉の使い方

「昏い過去」の言葉の使い方

「昏い過去」とは、人に言いたくない事情、悲しかったこと、辛かったことと想像できます。

本人が幸せと思うことができなかったことを表しています。

ですから自分で自分のことを「あの昏い過去のことは忘れたい」とも使いますし、他人が「あの人には昏い過去があるのだろう」と使うこともできます。

ですが本人に向かって「昏い過去があるのですか」と聞くことは少ないでしょう。

よほど親しい間柄でも本人が話すまでは聞かない方がいいことです。

「昏い過去」という言葉は本人に面と向かって言い表す言葉ではないと心得ておく方が無難です。

「昏い過去」の類語や類似表現や似た言葉

「昏い過去」の類語や類似表現や似た言葉

「昏い過去」の類語、似た表現などをいくつか見ていきましょう。

  • 「気の滅入る過去」【きのめいるかこ】
  • 「憂鬱な過去」【ゆううつなかこ】
  • 「心が重い過去」【こころがおもいかこ】

「気の滅入る過去」【きのめいるかこ】

「気の滅入る過去」の意味は考え込んで憂鬱な気分になる過去、元気がなくなる過去という意味があります。

そのような過去を持っていますと考えたくない、忘れたいと思うものでしょう。

「憂鬱な過去」【ゆううつなかこ】

「憂鬱な過去」とは気持ちが晴れない過去となります。

思い出すだけで嫌だった、どんよりするといった過去でしょうか。

「心が重い過去」【こころがおもいかこ】

「心が重い過去」とは何か、疲れ、悩みなどで重苦しく感じられる過去という意味になります。

考えるだけでどっと疲れが出る、そのような思い出とも言えるでしょう。



「昏い過去」を使った例文や短文など(意味を解釈)

「昏い過去」を使った例文や短文など(意味を解釈)

それでは「昏い過去」を使った例文を紹介しながら、意味を解説していきます。

「昏い過去」の使い方のイメージを掴んでみてください。

  • 「昏い過去」を使った例文1
  • 「昏い過去」を使った例文2

「昏い過去」を使った例文1

「彼には人には言いたくない、昏い過去があるんだろう」

どこか、影がある人、何か心の奥底までは踏み込ませないといったオーラを出している人というのは、過去に辛かったこと、悲しかったことがあるのかもしれません。

そのような場合は「何か昏い過去があったのかもしれない」といったように周りの人が本人のいないところで話したり、心の中で思ったりすることもあるでしょう。

「昏い過去」を使った例文2

「昏い過去を変えることはできない、もう忘れたい」

一度起こったこと、昔のことはもう変えることはできないですし、その時に戻ることもできないのです。

前向きに生きたいと願う場合は忘れるより方法はないのかもしれません。

もしくは「昏い過去」を凌駕するほどの明るい幸せを築くというのも一つの方法でしょう。

「昏い過去」の反対語

「昏い過去」の反対語

「昏い過去」という言葉の反対語というものはありませんが、意味合いから反対のことを言い表す言葉を当てることで反対語ということになるでしょう。

  • 「素敵な思い出」【すてきなおもいで】
  • 「明るい未来」【あかるいみらい】
  • 「大切な思い出」【たいせつなおもいで】

「素敵な思い出」【すてきなおもいで】

「昏い過去」というのはそれほど思い出したいものではないでしょうし、気が滅入ってくることでしょう。

反対の意味としては「素敵な思い出」という言葉があります。

「素敵な思い出」という言葉には明るい、楽しい、良いという意味を込めることができます。

「明るい未来」【あかるいみらい】

「昏い」の逆は「明るい」ですし「過去」の逆は「未来」ですので単純に「明るい未来」が反対語という解釈です。

「大切な思い出」【たいせつなおもいで】

「昏い過去」というのは、隠しておきたい、人から触れて欲しくないといったネガティブな意味合いを連想させます。

一方で「大切な思い出」となればいつまでも忘れたくない、大切な過去のことといったポジティブな言葉です。

人は亡くなる時に持っていけるのは「思い出」だけなのですから「大切な思い出」を増やしていく、そのような人生を歩みたいものです。

「昏い過去」の英語と解釈

「昏い過去」の英語と解釈

「昏い過去」を英語では“murky past”となります。

“murky”は暗い、陰気な、わかりにくい、あいまいなといった意味を持ちます。

“past”は過去という意味になります。

icon まとめ

いかがでしたでしょうか。

「昏い過去」という言葉の意味、使い方、例文などをまとめてお伝えしました。

「昏い」「暗い」という字と同じ読み方、意味合いであると覚えておくと忘れないでしょう。