「延長線上」とは?意味や使い方!
日本語には、色々な比喩的な表現がありますが、「延長線上」という言葉を耳にしたことがある人もいるかと思います。
この言い回しは、日々のコミニュケーションの中でも、何げなく使われている感じもしますが、その意味を改めて考える機会はそんなに多くはないでしょう。
そこでここでは、この「延長線上」について考えてみたいと思います。
目次
- 「延長線上」とは?意味
- 「延長線上」の表現の使い方
- 「延長線上」の類語や類義語
- 「延長線上」の英語と解釈
- 「延長線上」を使った例文と意味を解釈
「延長線上」とは?意味
「延長線上」は、直訳的な解釈をすると、「直線を延長した先にある〜」という意味になります。
現実の線の長さには限りがありますが、それが無限に伸びていると仮定して、その先になるものを意味しています。
その線上に何かしらの物事が存在している時に、「この線の延長線上に」という言い回しを使うことになります。
このようなことから、「延長線上」の解釈は転じて、「あるものごとが先へ進行して、その必然的な結果として何かしらのものが起きること」や「あるものごとが、その特性を残したまま、ひとつ上の段階に進んでいくこと」という意味になっていきます。
「延長線上」の表現の使い方
「あるものごとが先へ進行して、その必然的な結果として起きること」という意味から
「円安の延長線上に、インフレが想定される」や「粘り強い交渉の延長線上に成約がある」というような場面で使われています。
では、ここで1つ「延長線上」の具体的な活用法を見て行くことにしましょう。
- 「友達の延長線上」の意味
「友達の延長線上」の意味
「友達の延長線上」とは、「友人関係から恋愛に発展」という意味合いのある表現です。
「友人」としての付き合いだった女性の友達が、長時間の中で「恋人」になっていくようなことです。
「延長線上」の類語や類義語
「延長線上」と似たような意味を持つ言葉としては、次のようなものがあります。
- 「同じ文脈」
- 「繋がる」
「同じ文脈」
「同じ文脈」という言葉が「延長線上」の類義語の1つとして挙げられますが、「文脈」とは「文章の中での文の続き具合」、「文の中での語の続き具合」という意味があることから、「同じ文脈」は「ある物事を発展させたものとして存在する様子」として解釈することができます。
「繋がる」
「繋がる」という言葉も類義語として扱うことができますが、この言葉には、「離れているものが結ばれてひと続きになる」という意味がある他に「つらなり続く」や「継続する」という解釈もあり、「継続性」という観点から「延長線上」に近い意味があります。
「延長線上」の英語と解釈
「延長線上」を英語で表現すると、“Extension”という言葉で訳すことができます。
「延長線上」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「延長線上」を使った例文を見て、活用法を学んでいくことにしたいと思います。
- 「延長線上」を使った例文1
- 「延長線上」を使った例文2
「延長線上」を使った例文1
「今のサラリーマンの仕事は、アルバイトの延長線上でやっているようなものです」
学生時代に一生懸命にアルバイトしていた人が、社会人となり企業で働いていても、アルバイトと変わらない感覚かもしれません。
「延長線上」を使った例文2
「野球で勝つためには、コツコツとヒットを打つことですが、その延長線上にホームランがあります」
野球ではホームランを打って大量得点を取って勝つことに醍醐味がありますが、ヒットをコツコツと打って得点を稼ぐだけでなく、最終的にホームランでダメ押しするという感覚のゲーム運びになるでしょう。
「延長線上」という言葉を考えると、今やっている仕事の先にどのようなことがあるのだろうと心配になる人もいるかもしれません。
そのような意味で「延長線上」という言葉は、非常に興味深いことです。