「すなわち」とは?意味
皆さんは日頃の会話の中で「すなわち」という言葉をごく普通に使っているのではないかと思います。
あまりにも日常的に使われている言葉だけに、この言葉にどのような意味があり、どんな活用場面で出て来るのか、じっくりと見つめ直してみる機会がないでしょう。
そこで、今回はこの「すなわち」についてフォーカスして行きたいと思います。
目次
- 「すなわち」とは?意味
- 「すなわち」の表現の使い方
- 「すなわち」の類語
- 「すなわち」を使った例文と意味を解釈
「すなわち」とは?意味
「すなわち」とは、「言い換えれば」、や「取りも直さず」という意味で使われている言葉です。
「すなわち」の表現の使い方
「すなわち」は「即ち」という漢字を書くのですが、「つまり」や「言い換えれば」といったような意味になってきます。
使う場面によっては、「すぐに」や「その時」という意味合いで使われることがありますが、「即ち」という漢字から見て「即時」、「即座」でも使われている「即(そく)」なので、「素早く」、「すぐに」という意味がそこから転じて「つまり」となった経緯があります。
そのようなことから、「前に述べたことを別の言葉で言い直す」意味で使われることになります。
- 「すなわち」と「つまり」表現の違い
「すなわち」と「つまり」表現の違い
前の項目でも「すなわち」の意味として「つまり」という意味があることを説明しましたが、意味は同じになります。
但し、違いと見ると、使われるシチュエーションによってこれら2つの言葉を使い分けられることがあり、「すなわち」は研究論文などで使われることが多く、「つまり」は一般的な会話の中で使われることが多くなっていることが相違点と言えるでしょう。
「すなわち」の類語
「すなわち」の類義語としては。
次のような言葉があります。
- 「言ってみれば」
- 「取りも直さず」
「言ってみれば」
「言ってみれば」がまず「すなわち」の類義語として挙げられますが、「他の言葉で言うと」、「換言すれば」、「言い換えれば」と同じ意味です。
「取りも直さず」
「取りも直さず」も類義語になり、「上に述べたことが次に述べることに同じこと」、「他でもなく」という意味で使われます。
「すなわち」の英語と解釈
「すなわち」を英語で表現すると、“that is to say”、“videlicet”、“viz”、“namely”などの言葉で訳すことになります。
「すなわち」を使った例文と意味を解釈
「すなわち」を使った例文もいくつか見ていきましょう。
- 「すなわち」を使った例文1
- 「すなわち」を使った例文2
「すなわち」を使った例文1
「毎日規則正しく食べることは、すなわち、健康に生きることでもある」
毎日1日3食の食事を楽しみにしている人もたくさんいますが、これは食べる楽しみと同時に生きるために必要な活動でもあります。
「すなわち」を使った例文2
「こちらは、私の兄の息子、すなわち甥になります」
このような会話は日常の会話の中でもよく出てきますね。
当り前にことですが、「私の兄の息子、つまり甥です」ということで、前の文と等しいことを指しています。
「すなわち」という言葉は、日常生活の会話の中でもよく使われていますが、少し硬い印象のある言葉でもあります。
そのような意味では、「つまり」よりはフォーマルな場面で出て来ることも多く、ビジエネスシーンで耳にすることがあるでしょう。