「逆もまた然り」とは?意味や使い方!語源や例文
「逆もまた然り」とは、「逆の命題もまたその通りである・逆の場合を考えてもまた正しい」ということです。
「逆もまた然り」の「意味・読み方・使い方・例文と解釈・類語(シソーラス)や言い換え・反対語・英語と解釈」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「逆もまた然り」とは?
- 「逆もまた然り」の言葉の使い方
- 「逆もまた然り」の類語・類似表現・言い換え
- 「逆もまた然り」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「逆もまた然り」の反対語
- 「逆もまた然り」の英語と解釈
「逆もまた然り」とは?
「逆もまた然り」とは、「逆の命題もまたその通りである」や「逆のケースを考えてみてもまた正しい」ということを意味する言葉です。
「AがBである」という命題がある時に、「BがAである」という逆の命題が成り立つ場合に、「逆もまた然り=逆の命題(逆から見た考え方)もまた正しい」ということが言えるのです。
例えば、「彼女はドイツ語が得意で日本語をドイツ語に訳せますが、その逆もまた然りなのです(ドイツ語も日本語に翻訳できるのです)」といった文章において、「逆もまた然り」という言葉の典型的な意味を示すことができます。
- 「逆もまた然り」を分解して解釈
- 「逆もまた然り」の読み方
「逆もまた然り」を分解して解釈
「逆もまた然り」を、「逆(ぎゃく)」と「また然り」に分解してそれぞれの意味を解釈していきます。
「逆」という言葉は、「反対・逆さま・逆に・主客の転倒」ということを意味しています。
「また然り」という言葉の意味は、「またそうである・またその通りである・また同様である」になります。
「逆+また然り=逆もまた然り」で、「逆(反対の立場)から考えても、またその通りである」ということを意味しているのです。
「逆もまた然り」の読み方
「逆もまた然り」の読み方は、「ぎゃくもまたしかり」になります。
「逆もまた然り」の言葉の使い方
「逆もまた然り」の言葉の使い方は、「逆(反対)から見た考え方・行為もまた正しいと言える場合」に使うという使い方になります。
「AはBである」という命題があって、「BがAである」という逆の命題も成り立つ時に、「逆もまた然り」という言葉を使うことができます。
例えば、「夫は妻のことを深く愛していましたが、その逆もまた然りでした(妻も夫のことを深く愛していました)」といった文章において、この言葉を正しく使用することができるのです。
「逆もまた然り」の類語・類似表現・言い換え
「逆もまた然り」の類語・類似表現・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「逆もまた正しい」
- 「逆もまた同様です」
- 「逆もまたおっしゃる通りです」
「逆もまた正しい」
「逆もまた然り」の類語・言い換えとして、「逆もまた正しい」があります。
「逆もまた然り」という言葉の意味は、「逆(反対)から考えてみても正しい」ということを意味しています。
その意味合いから、「逆もまた然り」の言葉は、「逆もまた正しい」という言葉にそのまま言い換えることができるのです。
「逆もまた同様です」
「逆もまた然り」の類似表現・言い換えとして、「逆もまた同様です」があります。
「逆もまた然り」という言葉は、「逆(反対)から考えても、同様であり正しい」ということを意味しています。
その意味合いから、「逆もまた然り」と良く似た意味を持つ類語(シソーラス)として、「逆もまた同様です」という言葉を指摘することができます。
「逆もまたおっしゃる通りです」
「逆もまた然り」の類語・言い換えとして、「逆もまたおっしゃる通りです」があります。
「逆もまた然り」の言葉は、「逆の立場から考えても、あなたが言う通りである」ということを意味しています。
この意味合いから、「逆もまた然り」は「逆もまたおっしゃる通りです」という言葉で言い換えることができるのです。
「逆もまた然り」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「逆もまた然り」を使った例文・短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「逆もまた然り」を使った例文1
- 「逆もまた然り」を使った例文2
「逆もまた然り」を使った例文1
「家庭環境・親子関係が悪いから非行行為をしやすくなると言われていますが、逆もまた然りなのです」
この「逆もまた然り」を使った例文は、「家庭環境・親子関係が悪いから子供が非行行為をしやすくなると言われていますが、逆もまたその通りなのです(子供が非行行為をするから家庭環境・親子関係が悪くなるのです)」ということを意味しています。
「逆もまた然り」を使った例文2
「高度な登山技術と経験がなければ、ヒマラヤの高山には登頂できませんが、逆もまた然りで、エベレストなどに登頂した人は優れた登山技術を持っています」
この「逆もまた然り」を使った例文は、「高度な登山技術と経験がなければ、ヒマラヤの高山には登頂できないが、逆のケースもまた正しくて、エベレストなどに登頂した人は優れた登山技術を持っている」ということを意味しています。
「逆もまた然り」の反対語
「逆もまた然り」の反対語を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「逆は正しいとは言えない」
- 「逆に考えれば否である(ぎゃくにかんがえればいなである)」
「逆は正しいとは言えない」
「逆もまた然り」の反対語として、「逆は正しいとは言えない」があります。
「逆もまた然り」という言葉は、「逆のケースを考えてみてもまた正しい」ということを意味していますから、それとは反対の意味を持つ反対語として、「逆は正しいとは言えない」を上げることができます。
例えば、「親に教養と財力があれば子供の学力は高くなりがちですが、逆は正しいとは言えません(子供の学力が高くても、その親が必ずしも教養・財力があるわけではありません)」などの文章で使えます。
「逆に考えれば否である(ぎゃくにかんがえればいなである)」
「逆もまた然り」の反対語として、「逆に考えれば否である」があります。
「逆もまた然り」の言葉の意味は、「逆に考えてもその通りです」になります。
それとは反対の意味を持つ反対語として、「逆に考えれば否である=逆に考えれば違っていて正しくありません」を上げられます。
「否(いな)」とは、「否定すること・違うと言うこと」を意味しています。
「逆もまた然り」の英語と解釈
「逆もまた然り」という言葉は、“and vice versa”(ラテン語由来で逆に・反対に・逆も同様である)や“the position being reversed”(反対の立場で・逆でも同じです)などの英語で表現することができます。
- “I'm evaluating her talen
“I'm evaluating her talen
“I'm evaluating her talent, and vice versa.”
この「逆もまた然り」という言葉を使った英語の例文は、「私は彼女の能力を高く評価していますが、逆もまた然りです(=彼女もまた私の能力を高く評価してくれています)」ということを意味しています。
「逆もまた然り」という言葉について徹底的に解説しましたが、「逆もまた然り」には「逆の命題もまたその通りである・逆の場合を考えてもまた正しい」などの意味があります。
「逆もまた然り」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「逆もまた正しい」「逆もまた同様です」「逆もまたおっしゃる通りです」などがあります。
「逆もまた然り」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。