「傍流」とは?意味!使い方や例文!類語
「傍流」という表現を聞いたことがあるでしょうか。
学問の場などでも使われますし、仕事においてもこの表現が用いられる場合があります。
それならば、「傍流」という言葉にはどのような意味があるのでしょうか。
ここでは「傍流」という表現について紹介します。
目次
- 「傍流」とは?意味
- 「傍流」の表現の日常の使い方
- 「傍流」を使った例文や解釈
- 「傍流」の類語や類義表現
「傍流」とは?意味
「傍流」というのは本中から別れた流れ、あるいは主流から外れた系統や党派などを指します。
大元、あるいは正当な系統、主な流れから外れている場合などを指し、河川などの流れについて使われることもあります。
例えば、大学を卒業した後は一般的には就職し、同じ会社で定年まで働く、という考え方が存在します。
しかし、例えば大学を卒業した後は転職を経験しながらステップアップをしながら他の人とは違った人生を歩んできた、あるいは下請けのような仕事をして精神的に辛い思いをしたけれど最終的にはそこから学ぶことも多かったなど、他の人とは違う経験を持っている場合、「自分は傍流を歩いてきた」などと表現することもあります。
- 対義語
- 「傍流部署」
対義語
「傍流」という表現の対義語は主流になります。
「傍流」という表現が主流から外れているものを指していますので、その対義語は主流になるのです。
主流とは中心となる流派、思想や学問に於いて中心となる傾向を指しており、川の主な流れ、つまり本流を指す場合もあります。
「傍流」の表現の日常の使い方
「傍流」という表現は日常的にはあまり使われないと感じる人もいるかもしれません。
しかし、例えば「花形の職業」などという言い方がありますよね。
花形ではない職業のことを「傍流の職業」だと言われることもあります。
- 対義語
- 「傍流部署」
「傍流部署」
同じような意味合いで、「傍流部署」というのは花形部署の反対の意味を指しています。
例えば、出世コースで何の苦労もなく仕事をするのではなくて、むしろ苦労をし、小さな授業で様々な修羅場を経験する方が良い、という考え方もあります。
大きなビジネスで出世しようと願うのではなく、むしろ小さな事業で成長を心がけ、修羅場を経験することにより、主流にいるエリートよりも早く成長できる、時間をかけずに最年少役員に登れる、という考え方が存在します。
このようなマイナーな出世の仕方、マイナーな職場のことを「傍流部署」と表現することがあります。
花形部署の反対の意味を持っています。
「傍流」を使った例文や解釈
ここでは例文を紹介します。
- 「傍流」を使った例文1
- 「傍流」を使った例文2
「傍流」を使った例文1
「出世をしたいならば、傍流を歩め」
社長になりたい、役員になりたい、と思うならば、むしろ主流ではなくて「傍流」を歩んだほうが良い、という考え方があります。
最近では社会が保守化になっており、就職したものの本流ではない部署に配属されてショックを受けてしまう新入社員が多いと考えられています。
しかし、実は花形職業というのはごく1部にしか存在せず、むしろ花形ではなく、「傍流」で経験を積んだ方が良いのではないか、という見方も存在しています。
花形の部署で経験もないまま、大きな役割を与えられるよりも、「傍流」で細かい経験を繰り返しながら成長していく方が良い、と考えられています。
「傍流」を使った例文2
「傍流の仕事で学んだことが今の役に立っています」
誰もが羨むような仕事ができるとは限らないですよね。
場合によっては非常にマイナーで、人に頭を下げなければならないような仕事をしなければいけないこともあります。
しかし、このような時に悲観せず、自分ができる仕事を繰り返し、失敗をしながら学んでいくことこそ、将来の役に立つ可能性も高いのです。
「傍流」の類語や類義表現
ここでは類義語を紹介します。
- 「支流」
- 「抵抗勢力」
「支流」
支流という表現は本流に流れ込んでいく部分、親組織から袂を分かった派閥や分配、などという意味があります。
本家から別れた分家、などという意味も持ち合わせています。
「抵抗勢力」
「傍流」という表現の類義語には抵抗勢力というものもあります。
これはかつての内閣総理大臣であった小泉純一郎が自分の勧めている聖域なき構造改革に反対する人々に付けた呼び方であり、反対の意見を唱える人々、という意味もあります。
「傍流」という事は主流から外れているという事ですので、主流とは違った考え方、反発、を持つ可能性もあります。
そのため、抵抗勢力という表現も類義語として考えられるのです。
「傍流」という表現は日常生活ではあまり使わないかもしれませんが、生きていく上では非常に重要な考え方です。
主流では無いから、花形ではないかな、と諦めるのではなく、マイナーでもできることがある、とプラスに捉えることも必要です。