「ありおりはべりいまそかり」とは?意味!詳しく解釈
皆さんは「ありおりはべりいまそかり」というフレーズを聞いたことがあるでしょうか?
まるで、古い日本の呪文のように聞こえるのですが、高校の頃の古典の授業で習ったことを覚えている人は大したものかもしれません。
そこで、今回はこの言葉について見ていこうと思います。
目次
- 「ありおりはべりいまそかり」とは?
- 「ラ行変格活用」とは?
- 「ありおりはべりいまそかり」を詳しく解釈
「ありおりはべりいまそかり」とは?
何だか、懐かしい語感のように思える「ありおりはべりいまそかり」とは、一体何でしょうか?
これは、文語動詞の活用形式の種類の1つで、正式には「ラ行変格活用」と呼ばれているものです。
学校の先生達は、授業の中で「ラ変」と略して説明をしていたのではないでしょうか?
「ラ行変格活用」とは?
「ラ行変格活用」は「らぎょうへんかくかつよう」という呼び方ですが、日本語の文語的な文法の中で、動詞の活用法の1つとして説明されています。
活用される語尾が、50音のラ行の音をベースにして、変則的に変化していくことから、「ラ行変格活用法」と言っているのですが、名称が長すぎることから、便宜的に短縮した形で「ラ変」、「ラ変」と繰り返すように説明で使っています。
但し、この活用ができるのは、4つの語句に限られています。
「ありおりはべりいまそかり」を詳しく解釈
4つの語句しか活用がない「ラ行変格活用」の具体的なものは、「有り(あり)」と「居(を)り」、「侍(はべ)り」、「いまそかり」で、それぞれの語尾が「ら (ず)」、「り(て)」、「り(。)」、「る(こと)」、「れ(ど)」、「れ」という形でラ行の中で変化して行くことが特徴です。
この「有り」、「居(を)り」、「侍(はべ)り」、「いまそがり」から、まるで呪文のような「ありおりはべりいまそかり」が出てきたのです。
意味を理解できれば、昔学んだはずの「ラ変格活用」でなので、決して怪しい呪文ではありません。
例えは、「ラ変」使い方の1つを挙げるなら、「有り(あり)」は、未然形=「ら」、連用形=「り」、「終止形」=「り」、「連体形」=「る」、「已然形」=「れ」、「命令形」=「れ」となります。
どうでしょう、昔習った「ラ変」を思い出したでしょうか?
このように言葉のことをもう少し振り替えってみることも勉強になります。