「掻い摘んで」とは?意味や使い方や例文!
「掻い摘んで」という言葉の読み方や意味を紹介します。
また「掻い摘んで」の類語や類似表現を紹介して行きます。
さらに「掻い摘んで」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「掻い摘んで」とは?
- 「掻い摘んで」の言葉の使い方
- 「掻い摘んで」の類語や類似表現や似た言葉
- 「掻い摘んで」を使った例文や短文など
「掻い摘んで」とは?
みなさんは「掻い摘んで」という言葉を知っているでしょうか。
「掻い摘んで話して」などと、ビジネスシーンで言われた経験があるかもしれません。
一方で、「掻い摘んで」という言葉の意味をまるで知らない人もいるでしょう。
そこで「掻い摘んで」の読み方や意味を紹介します。
- 「掻い摘んで」の読み方
- 「掻い摘んで」の意味
「掻い摘んで」の読み方
「掻い摘んで」は「かいつまんで」と読みます。
「掻い」は「かい」、「摘んで」は「つまんで」と読みます。
読み方がやや難しい漢字が並んでいますので、いきなり正しく読むのは難しいかもしれません。
これを機会に「掻い摘んで」は「かいつまんで」と読むよう覚えておきましょう。
「掻い摘んで」の意味
「掻い摘んで」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「掻い摘んで」には、「要点を大雑把に捉えて」や「概括して」などの意味があります。
「掻い摘んで」の「掻い」には「ひっかく」という意味があり、「摘む」には「何かを指でつかむ」という意味があります。
そのため、たくさんの物から、重要な一部を指でつまみだすような言葉と思うと良いかもしれません。
このように「掻い摘んで」には、「要点を大雑把に捉えて」や「概括して」などの意味があります。
「掻い摘んで」の言葉の使い方
「掻い摘んで」という言葉をどのように使えばいいでしょうか。
「掻い摘んで」には、要点を大雑把に捉えてという意味があるため、長い話に対して、長い説明に対して使うことが多くなります。
例えば説明に1時間かかる話を、10分で聞かなくてはならないような場面があるかもしれません。
このような時に、冒頭の10分だけ話を聞いても仕方がありません。
そのため「要点だけ聞かせて」という意味で「掻い摘んで」という言葉を使います。
1時間かかる説明でも、要点だけつまみ出せば、10分程度で話を聞くことができるでしょう。
このように、全ての話を聞いていられない事情がある時、短く説明をしてもらいたい時に、「掻い摘んで」という言葉を使います。
「掻い摘んで」の類語や類似表現や似た言葉
次に「掻い摘んで」という言葉の類語や、類似表現を紹介します。
「掻い摘んで」と似た意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「手短に」【てみじかに】
- 「簡潔に」【かんけつに】
- 「シンプルに」【しんぷるに】
- 「ピックアップして」【ぴっくあっぷして】
「手短に」【てみじかに】
「手短に」という言葉には、「簡単に短く」「てっとり早く」などの意味があります。
「手短にまとめて」という場合は、説明や話を、できるだけ短く簡単に話すよう心がけます。
またビジネスシーンで、自分の意見を短時間で相手に伝えなければならない時、「手短に申し上げます」などと前置きをして、意見を言います。
本来はもっと長い意見を言うことができるということを、相手に伝えることができます。
「簡潔に」【かんけつに】
「簡潔に」という表現も、「掻い摘んで」とよく似た表現になります。
「簡潔に」には、「簡単で要領を得ている様子」という意味があります。
スッキリとしていて、分かりやすく、なおかつ手短になっている様子を「簡潔に」と言います。
単に短くまとめるより、分かりやすくスッキリさせる必要があるため、「簡潔に」何かをするのは難しいかもしれません。
「シンプルに」【しんぷるに】
「シンプルに」という表現も、ビジネスシーンや日常的な場面で良く使います。
「シンプル」には「単純な様子」「飾り気や無駄がない様子」などの意味があります。
「シンプルに話す」という時は、「単純に話す」「飾り気や無駄を省いて話す」という意味になります。
伝えたいことを飾りたてるより、無駄を省いた表現をした方が相手に伝わりやすいことがあります。
また話し手や聞き手に時間がない時は、単純なやり取りが求められます。
「ピックアップして」【ぴっくあっぷして】
「ピックアップして」という言葉も、ビジネスシーンを中心に使います。
「ピックアップ」には「拾い上げる」という意味があり、「話の中から重要な部分を抜き出す」「多くの中から、いくつかを選び出す」という意味があります。
また日常的な場面では、友達を車で順番に乗せて行く時に、「友達を車でピックアップする」と言います。
「掻い摘んで」を使った例文や短文など
続いて「掻い摘んで」という言葉を使った例文や短文を紹介します。
「掻い摘んで」の使い方のコツを、例文を通じて知りましょう。
- 「掻い摘んで」を使った例文1
- 「掻い摘んで」を使った例文2
「掻い摘んで」を使った例文1
「会議の様子を、『掻い摘んで』上司に伝えた」
ビジネスシーンでは、この例文のような文章が登場しやすいでしょう。
会議は長時間行われることが多く、その説明を聞く時に、全ての内容を聞くわけにはいきません。
そこでまずは要点だけを「掻い摘んで」話してもらい、そこから気になる部分をピックアップして、さらに詳しく聞くという作業が必要になります。
話し手が会議の内容を全て話そうとした時などに、「掻い摘んで」という言葉を使って、要点だけを話すよう促すことができます。
「掻い摘んで」を使った例文2
「見てきた映画の話を『掻い摘んで』話す」
この例文のように、誰かに見てきた映画の要点だけを伝えた経験があるかもしれません。
もちろんネタバレが嫌な人に、映画の内容を「掻い摘んで」話すのはしてはいけないことですが、向こうからストーリーの要点だけを知りたいという要望が合った時は、この例文のように話をすることになります。
映画だけでなく、小説やマンガも「どんな話?」と聞かれた時、「掻い摘んで」話すことがあるでしょう。
できれば聞いた相手が読みたくなる、見たくなるような、興味を引く部分をピックアップし、肝心な場面を話さないような「掻い摘み方」をしたいものです。
「掻い摘んで」という言葉について見てきました。
ビジネスシーンでは、話の説明をする時に、「掻い摘んで」と前置きして、簡潔な説明を心がける場面が多くなります。
長い説明になった時に、「掻い摘んで」と言われた時、どういう意味か分からないと困ってしまいます。
「掻い摘んで」にはどのような意味があるのか、「掻い摘んで」と言われたらどうすればいいかを把握しておきましょう。