「人心地」とは?意味や使い方や例文!
「人心地」という言葉の読み方や意味を紹介します。
また「人心地」の使い方や、類語を紹介して行きます。
さらに「人心地」を使った例文や短文を紹介して行きます。
目次
- 「人心地」とは?
- 「人心地」という言葉の使い方
- 「人心地」の類語や類似表現や似た言葉
- 「人心地」を使った例文や短文など
- 「人心地」の反対語
「人心地」とは?
「人心地」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
「人心地がついた」などというセリフを聞いたことがあるかもしれません。
もちろん、「人心地」と言う言葉を、今回初めて目にする人もいるでしょう。
そこで「人心地」という言葉の読み方や意味を紹介します。
- 「人心地」の読み方
- 「人心地」の意味
「人心地」の読み方
「人心地」は「ひとごこち」と読みます。
読み方が難しい言葉のため、いきなり正しく読むことはできないかもしれません。
これを機会に「人心地」は「ひとごこち」と読むことを覚えておきましょう。
「人心地」の意味
「人心地」には、どのような意味があるでしょうか。
「人心地」には、「生きた心地」という意味があります。
「ほっとした気持ちや、一息つけたという気持ち」を「人心地」と言います。
また「人心地」には、「人間としての普通の意識や感覚」という意味があります。
仕事などが忙しすぎて、周囲の人に対して厳しすぎる態度を取ることがありますが、そのような時は「人心地」を失っていると言えるかもしれません。
落ち着いて普通の感覚を取り戻した時、「人心地」ついたと言います。
このように「人心地」には「生きた心地」「ほっとした気持ち」という意味や、「人間としての普通の意識や感覚」という意味があります。
「人心地」という言葉の使い方
「人心地」という言葉の使い方を紹介します。
まず「人心地」には、生きた心地やほっとした気持ちという意味があります。
例えばお化け屋敷などに入って、ものすごく怖い目に遭っている時は、生きた心地がしないかもしれません。
しかし、お化け屋敷を出てからしばらくして、落ち着きを取り戻すと、生きた心地がしてくるでしょう。
このような時に、「人心地ついた」などと言います。
また「人心地」には、人間としての普通の意識や感覚という意味があります。
ストレス過多な生き方をしている人は、以前は感じられた優しさや愛情などを失ってしまうことがあります。
しかし、仕事を休み、のんびりとした時間を過ごすことで、以前の人間らしい感覚を取り戻せるかもしれません。
このような時に、「人心地に返る」などと「人心地」という言葉を使ってみましょう。
「人心地」の類語や類似表現や似た言葉
次に「人心地」という言葉の類語や似た意味の言葉を紹介して行きます。
「人心地」とよく似た言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「人心」【じんしん】
- 「我に返る」【われにかえる】
- 「正体」【しょうたい】
「人心」【じんしん】
「人心」という言葉があります。
「人心」には、「人としての平常の意識」という意味があります。
また「正気」という意味もあります。
「人心に付く」という言い回しには、「正気に戻る」という意味があります。
このように「人心」には「人心地」と同じような意味があります。
「我に返る」【われにかえる】
「我に返る」という言葉には、「正気を取り戻す」という意味があります。
「人心地に返る」や「人心に付く」などと、似た意味の言葉になります。
例えば狼男がオオカミの姿に変身して、村などを襲った後で、人間の姿に戻り、「何ということをしてしまったのだろう」と嘆く時、「我に返った」という表現をします。
「正体」【しょうたい】
「正体」には、「本心や正気」という意味があります。
「正体がなくなるほど酔う」という言葉がありますが、正気を失ってしまうほど酔っぱらうという意味があります。
また徹夜明けなどで、睡眠不足状態で眠る時、意識を失うほど深い眠りに落ちることがあります。
このような状態を、「正体もなく眠る」と表現します。
「人心地」を使った例文や短文など
「人心地」という言葉を使った例文や短文を紹介して行きます。
「人心地」の使い方のコツを、例文を通じて知りましょう。
- 「人心地」を使った例文1
- 「人心地」を使った例文2
「人心地」を使った例文1
「食事を済ませて『人心地』つくと、眠くなる」
この例文のような体験を毎日のようにしている人がいるかもしれません。
仕事に夢中になると、人間の気持ちを失いロボットのようになって仕事をすることがあるかもしれません。
そのような状態で食事をすると、お腹がいっぱいになり、ようやく人間としての普通の感覚を取り戻せます。
人間として普通の感覚を取り戻し、冗談などが言えるようになると同時に、眠気も襲ってくるかもしれません。
このようにロボットから人間へと戻る時、「人心地つく」などと表現します。
「人心地」を使った例文2
「ピンチを切り抜けて『人心地』つく」
この例文のように、不安が解消してほっとする時の心地を「人心地」と言います。
例えば仕事の締切に間に合った直後などは、ほっとして「人心地つく」のではないでしょうか。
また、喧嘩をしていた彼女や彼氏と仲直りできた後は、ほっとして「人心地つく」かもしれません。
「人心地」の反対語
最後に「人心地」の反対語や、逆の意味のある言葉を見て行きましょう。
「人心地」や「人心地つく」という言葉の反対語には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「我を忘れる」【われをわすれる】
- 「前後不覚」【ぜんごふかく】
「我を忘れる」【われをわすれる】
「我を忘れる」には、「気を取られてしまう」という意味があります。
例えば、素敵な女性が目の前を通り過ぎる時、男性ならその女性に気を取られてしまうでしょう。
このような心情を「我を忘れる」と言います。
また仕事に夢中になり、仕事だけに意識が集中し、他のことに気が回らなくなってしまう状態も、「我を忘れる」と言います。
「前後不覚」【ぜんごふかく】
「前後不覚」には、「前後も分からないほど、正体がなくなること」という意味があります。
お酒を飲みすぎてしまい、酔い過ぎてしまうと、自分がどこにいるのか分からなくなってしまうかもしれません。
またお酒のメニュー表を逆さに見るなど、まさに「前後不覚」になるかもしれません。
「人心地」という言葉について見てきました。
仕事が忙しすぎたり、ストレスが多すぎる生活を送っていると、人間として普通に持っている感覚を忘れてしまうことがあります。
時には、一人きりでゆっくりした時間を過ごし、「人心地つく」ことも大切かもしれません。