「振れ幅が大きい」とは?意味や使い方や例文!
人に対して「振れ幅が大きい」と言うことがあります。
一体どの様な意味がるのか、使い方や例文も併せて紹介します。
目次
- 「振れ幅が大きい」とは?
- 「振れ幅が大きい」の言葉の使い方
- 「振れ幅が大きい」の類語や類似表現や似た言葉
- 「振れ幅が大きい」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「振れ幅が大きい」の反対語
- 6「振れ幅が大きい」の英語と解釈
「振れ幅が大きい」とは?
「振れ幅が大きい」の意味や語源などについて紹介します。
- 「物体が振動する領域が広いこと」の意味
- 「変化の程度に高低差が大きいこと」の意味
- 「振れ幅が大きい」の語源や由来
- 「振れ幅が大きい」の読み方
「物体が振動する領域が広いこと」の意味
あるものを中心に物体が揺れ動いていて、その領域が広いことを意味します。
こちらは物理的にものが動いていることを表していて、何かの刺激を与えた時にそのものが振動する時に描く軌跡を記録して、それが規定値より大きい時に使われます。
ものの強度を測る時に使われることが多くなります。
「変化の程度に高低差が大きいこと」の意味
普段は安定しているものがあるのですが、何かのきっかけで変動することがあり、その時の変化の程度に大きな高低差があることを言います。
こちらの場合は日常会話でも良く使われていて、人の気持ちやその人の生き方などについても使われます。
目で見えたり数値で測れるものではなく、他人が判断することが多くなります。
「振れ幅が大きい」の語源や由来
「振れ幅が大きい」の語源は、言葉の成り立ちから理解できます。
「振れ」は「ものが上下或いは左右などに揺れ動くこと」です。
「幅」は「ものの横方向への広がり具合」という意味です。
「大きい」はこの場合は容量や面積についてではなく、「程度が甚だしい」という意味です。
上記の言葉が組み合わさり「ものが揺れ動いて広がる程度が甚だしい」という意味になります。
「振れ幅が大きい」の読み方
「振れ幅が大きい」は「ふれはばがおおきい」と読みます。
人によっては「ふりはば」と表記することもありますが、どちらも同じ意味です。
「振れ幅が大きい」の言葉の使い方
「振れ幅が大きい」が使われるのは以下の様なシーンです。
- 喜怒哀楽が激しい人に対して
- 様々な経験をした人に対して
- 能力があるけれども出しきらない人に対して
喜怒哀楽が激しい人に対して
普段は極めて真面目な人なのですが、何かの拍子に笑いが止まらなくなったり、急にキレて起こり出したり、更には泣き出したりする人がいます。
これはお酒を飲んだ時に起きる人もいれば、日常でものごとに感情移入し易いタイプの人もいるのです。
あまりにも普段が普通なので、急に感情を出すと周囲の人がびっくりするでしょう。
その様な時に「感情振れ幅が大きい」として使うのです。
本人には全く自覚はなく、その時に感じた通りに行動しているだけに過ぎないのですが、あまり怒り過ぎてケンカになったり、泣き出してしまい手が付けられなかったりと、周囲に迷惑をかけることも少なくありません。
様々な経験をした人に対して
「人生いろいろ」という言葉がありますが、今の様子からはとても想像できない様な様々な経験をしてきた人に対して使われます。
人並み以上の苦労や困難を経験しただけではなく、反対に滅多にない幸せの絶頂も経験していて、上下が激しい人のことを「人生の振れ幅が大きい」と言うのです。
貴重な経験をしているので人間味があり、人に頼られたり人の為に力を貸したりできるタイプが多くなります。
能力があるけれども出しきらない人に対して
潜在的な能力はあるのですが、自分が興味を持たないとやる気を起こしません。
その為に仕事をしていても、非常に素晴らしい成果を出すこともあれば、ミスが多かったり納期に遅れたりなどすることもあるのです。
やる気次第で結果に大きく影響する様な人に対して「仕事の振れ幅が大きい」と言います。
ビジネスでは常に一定のレベルで仕事をすることが求められますが、この様なタイプの場合は自分の興味のある仕事をすることで大きく才能が開花する可能性があります。
「振れ幅が大きい」の類語や類似表現や似た言葉
「振れ幅が大きい」の類語を紹介します。
- 「山あり谷あり」【やまありたにあり】
- 「波乱万丈」【はらんばんじょう】
- 「ムラがある」【むらがある】
「山あり谷あり」【やまありたにあり】
「程度が高い時と低い時の差が大きいこと」という意味です。
こちらは使い方の章で紹介した「喜怒哀楽が激しい人に対して」の使い方である「振れ幅が大きい」の類語です。
気持ちが山の様に高まっている時と、谷の様に沈んでいる時がある様子を表しています。
「波乱万丈」【はらんばんじょう】
意味は「変化が非常に激しくドラマチックなこと」です。
こちらは「様々な経験をした人に対して」の使い方である「振れ幅が大きい」の類語です。
想像を絶する様な苦労をしたり、逆に大金持ちになったりなど、浮き沈みの激しい人生を送ったことを表しています。
「ムラがある」【むらがある】
「数値や性質が均一ではなく、その時の状態によってバラつきがあること」です。
「ムラ」は「斑(まだら)」という漢字で、一定ではなく部分的に違いがあるという意味です。
こちらは「能力があるけれども出しきらない人に対して」の使い方である「振れ幅が大きい」の類語です。
「振れ幅が大きい」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「振れ幅が大きい」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「振れ幅が大きい」を使った例文1
- 「振れ幅が大きい」を使った例文2
「振れ幅が大きい」を使った例文1
「彼は感情の振れ幅が大きいからあまり刺激しない様にしよう」
普段は大人しい人なのですが、盛り上がって来るといきなり大声で笑い出したり怒ったり、泣き出したりすることがある人です。
飲み会に誘う時に、あまりお酒を強く勧めたり仕事の愚痴や不満の話題をしない様に周囲が気を遣っているのです。
「振れ幅が大きい」を使った例文2
「彼女は非常に振れ幅が大きい人生を送って来ただけのことがあって頼もしい」
様々な辛い思いや幸せな経験をしてきた人なので、若い人が人生相談をすると的確にアドバイスしてくれます。
多くは自分が経験していることですので説得力があり、皆から慕われている存在です。
「振れ幅が大きい」の反対語
「振れ幅が大きい」の反対語を紹介します。
- 「安定した」【あんていした】
- 「平穏な」【へいおんな】
「安定した」【あんていした】
「大きな変化がないこと」という意味で、物理的なことにも感情的なことにも使える言葉です。
「平穏な」【へいおんな】
「何も変化がなく安らかなこと」という意味です。
「平穏無事」という四字熟語として使われることもあります。
6「振れ幅が大きい」の英語と解釈
“My boss is a person of emotional ups and downs.”
「私の上司は感情の振れ幅が大きい人だ」となります。
「ups and downs」で「振れ幅が大きい」になります。
「振れ幅が大きい」は人に対して使う時には「変化の程度に高低差が大きいこと」という意味になります。
「気分屋」よりは柔らかい表現なので、感情や行動にムラがある人に対して使ってみると良いでしょう。