「形から入る」とは?意味や類語!対義語やメリットデメリット
趣味や興味のあることを始める時に「形から入る」という言葉が使われることがあります。
どの様な意味なのか、解釈や例文を紹介します。
目次
- 「形から入る」とは?
- 「形から入る」の表現の使い方
- 「形から入る」を使った言葉と意味を解釈
- 「形から入る」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「形から入る」の類語や類似表現
「形から入る」とは?
「形から入る」の意味と対義語について紹介します。
- 「形から入る」の意味
- 「形から入る」の対義語
「形から入る」の意味
「形から入る」の意味は「技術や内容よりも先に格好や道具を揃えたり、行動することから始めること」です。
何か新しいものごとに取り組む時の方法として使われる言葉で、基礎よりも実際に目に見える部分を取り繕うことを言います。
例えばスポーツならば、トレーニングやフォームを省いて先にウェアと道具を揃えて練習場に出てしまことです。
最も良く使われるのがバンド活動で、まだ十分に楽器も弾けないのに高いギターやアンプを購入して、派手は衣装を着てメンバーを募りスタジオに入ることでしょう。
まずは憧れの人の格好を真似たり物真似をして、技術や理論は後から身に付けるという方法です。
自分の技術に見合っておらず使いこなせない様な高級な道具を揃えてしまう人もいます。
「形から入る」の対義語
「形から入る」の対義語は「本腰を入れる」で、意味は「真剣に取り組むこと」です。
「本腰」は「真剣な気構え」という意味があり、これには基礎から学ぼうとする姿勢が含まれています。
格好や道具を気にすることはありますが、ただ憧れで高いものを購入するのではなく、今の自分のレベルに合ったものや将来的に長く使えるものを選びます。
「形から入る」の表現の使い方
「形から入る」の表現には以下のポイントがあります。
- 「形から入る」メリット1: 楽しく覚えられる
- 「形から入る」メリット2: 自己暗示にかかる
- 「形から入る」メリット3:人間関係が広まる
- 「形から入る」デメリット1:形周囲からバカにされる
- 「形から入る」デメリット2:辞めてしまうとムダになる
「形から入る」メリット1: 楽しく覚えられる
「形から入る」人のメリットは、すぐに実践に入れるので楽しく覚えられるという点です。
あらゆるものごとは本腰を入れるとなると、基礎からみっちりと勉強する必要があります。
あまり覚えることが多いと実践するまでに時間がかかり過ぎてしまい、飽きて情熱を失ってしまうかも知れません。
取りあえず道具も格好も揃っていて、練習場所を確保しているとなると、自分のやりたいと思うことを実践できるので、楽しいと思えるでしょう。
「形から入る」メリット2: 自己暗示にかかる
すぐにやりたいと思うことが実践できれば、「自分はこれから上手くなる」「憧れの人と同じ道具を使っているから同じ位になれる」などとイメージを膨らませます。
やる気も出るし上手くなれるという自己暗示にかかるでしょう。
自己暗示というのは大切で、内面に働きかけてなりたい自分に導いてくれる効果があります。
「形から入った人」が成功するケースは非常に多くあるのです。
「形から入る」メリット3:人間関係が広まる
「形から入る」人は、そのジャンルの人達の中ではかなり話題になります。
有名な人と同じ道具や機材を揃えていて、しかも同じ様な格好をしているのですから注目を浴びることになるでしょう。
その為に練習や試合の時に他の人から話しかけられる機会も多くあるのです。
「〇〇の人」として知れ渡る様になり、人間関係が広まることでしょう。
「形から入る」デメリット1:形周囲からバカにされる
技術が全く身に付いていないのに格好や持ち物だけが高級な人は、その道のベテランから見ればすぐに分ります。
他の人に比べてあまりにもレベルが低いのに、見た目や持ち物だけが立派な人は陰でバカにされる可能性があるのです。
最初のうちはそれに耐えて上達していく様に努力をすれば、段々と認めて貰える様になるでしょう。
「形から入る」デメリット2:辞めてしまうとムダになる
先に高価な衣装や道具を揃えてしまい、いざ始めてみると「こんなはずじゃなかった」と思うことも多くあります。
当然ですが、スポーツは普段から鍛えていないと急に練習や試合をしても最後まで体力が持ちません。
芸術にしても思った通りにできなかったり、人から苦言を呈されることもあるでしょう。
自分の実力ではとても通用しないことを悟り挫折する人もいます。
しかし「格好から入る」と、辞めてしまった後にかなりのムダが生じてしまうのです。
専門店で買取りという方法はありますが、元値になることはありません。
「形から入る」を使った言葉と意味を解釈
「形から入る」を使った言葉と解釈を紹介します。
- 「形から入るタイプ」
「形から入るタイプ」
何をするにもまずはお手本となる憧れがあり、その人を真似する傾向があることです。
過去に何度か新しいものごとを始める時に、まずは道具を揃えたり、お手本となる人をそっくり真似たりしたことがあるのです。
「形から入る」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「形から入る」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「形から入る」を使った例文1
- 「形から入る」を使った例文2
「形から入る」を使った例文1
「彼は形から入るタイプで既にギブソンのレスポールを買ったらしい」
「ギブソンのレスポール」はギターの中でも最高峰と言われる楽器です。
初心者の場合はまず安いモデルから入るのですが、いきなりプロレベルの楽器を買ったことで「形から入るタイプ」だと言われています。
「形から入る」を使った例文2
「カラオケなら形から入るのも悪くないんじゃないの」
カラオケは人の歌を真似る娯楽ですので、本物と同じ衣装を着てそっくりな歌い回しをしてもおかしくありません。
むしろその方が一般受けも良く、人気が高まるでしょう。
「形から入る」の類語や類似表現
「形から入る」の類語を紹介します。
- 「形式的」【けいしきてき】
- 「ハッタリをかます」【はったりをかます】
- 「見かけ倒し」【みかけだおし】
「形式的」【けいしきてき】
「内容は置いておき、表に見える面を整えておくこと」という意味です。
手続きなどが面倒な時に「形式的なものですから」と使われます。
「ハッタリをかます」【はったりをかます】
「自分を実際よりも優れている様に見せること」です。
すごい格好や持ち物を他人に見せて自分の凄さを見せつける時に使います。
「見かけ倒し」【みかけだおし】
「外見が立派なのに中身が伴っていないこと」という意味です。
「形から入る」をネガティブな言い方にするとこうなります。
「形から入る」は、「先に格好や道具を揃えたり、行動することから始めること」という意味です。
技術や理論などが伴っていないのですが、とにかく楽しい部分を先取り出来るというメリットがあります。
将来的に成功する人も多いので、決して悪い意味の言葉ではありません。