「ご機嫌麗しゅう」とは?意味!使い方や例文
「ご機嫌麗しゅう」という言い回しを聞いたことがあるでしょうか。
そんな言い回しは少女漫画の中でしか存在しない、と感じる人もいるかもしれませんが、実際は使われる場面もあるのではないかと考えられています。
それならば、「ご機嫌麗しゅう」という言い回しにはどのような意味があるのでしょうか。
ここでは「ご機嫌麗しゅう」という言い回しについて紹介します。
目次
- 「ご機嫌麗しゅう」とは?意味
- 「ご機嫌麗しゅう」を分解して解釈
- 「ご機嫌麗しゅう」の表現の使い方
- 「ご機嫌麗しゅう」の類語や言い換え
「ご機嫌麗しゅう」とは?意味
「ご機嫌麗しゅう」というのは基本的に気分良くお過ごし下さい、元気でお過ごしください、という意味を持ち、上流階級の女性たちが使う別れの言葉だと考えられています。
一般的にさようなら、お元気で、などという言い回しが使われますが、「ご機嫌麗しゅう」という言い回しはこれらの丁寧な表現だということになります。
また、女性が使う言葉だと考えられており、男性が「ご機嫌麗しゅう」という事はありません。
少女漫画などでは気取っている女性などが使うことも多いのではないでしょうか。
「ご機嫌麗しゅう」を分解して解釈
ここでは「ご機嫌麗しゅう」という表現を分解して紹介します。
- 「ご機嫌」
- 「麗しゅう」
「ご機嫌」
ご機嫌、というのは機嫌という意味ですが、ある人を敬ってその人の期限を表す場合にご機嫌、といいます。
例えば、ご機嫌を伺う、などという表現を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
ご様子、ご気分、などといった形で「ご」という表現が使われることもあります。
「麗しゅう」
麗しゅう、という表現は美しく、という意味になります。
麗しい、という意味でもあり、麗しい、という言葉には力となって美しい、華やかな、などという意味があります。
姿や形、色や音が整っていて鮮やかで快く感じられるような時に麗しいという表現が使われており、「お元気でいて下さい」という時に利用される表現でもあります。
麗しいという表現は日常的に使う言い回しではないかもしれませんね。
「ご機嫌麗しゅう」の表現の使い方
「ご機嫌麗しゅう」という表現は上流階級の女性がよく使う表現ですので、日常的に使われる表現ではありません。
むしろ、一般的な集まりなので普通の人がこの表現を使えば周りから浮いてしまう可能性があります。
イメージとしては、貴族の女性が集まった時に別れの言葉として使う、という表現になります。
多くの人は映画タイタニックを知っているでしょうか。
タイタニックには上流階級の人が集まっており、女性たちも華やかなドレスを着て食事に集っています。
このような女性たちが別れの時に「ご機嫌麗しゅう」という表現を使います。
例えば、ヒロインであるローズも何度もこの言葉を使ったのではないでしょうか。
「ご機嫌麗しゅう」の類語や言い換え
ここでは類義語を紹介します。
- 「ごきげんよう」
- 「お元気で」
「ごきげんよう」
ごきげんよう、というのは最もわかりやすい表現なのではないでしょうか。
これは日本語の挨拶であり、出会った時や別れの際に相手の健康状態を気にする意味も込めて交わされる表現です。
もともとは、京都の宮中で出来上がった表現だと考えられており、女官たちが両陛下に会う時、まず両陛下の機嫌を伺うことから始めなければいけませんでした。
その時に「お揃いあそばされましてごきげんよう」という表現が使われたと考えられており、そこからごきげんようという表現が使われるようになったのです。
相手の立場によっては「ごきげんさんよう」と言われることもありました。
「お元気で」
別れの挨拶として、どうぞお元気で、という表現がありますね。
もちろん、この表現を敬語にしなければいけない場合もありますが、別れの時に使われる表現、相手の健康を気遣った表現ということで「ご機嫌麗しゅう」の類義語だと考えられます。
ビジネスではあまり使われる表現ではありませんが、メールや手紙などでは「つつがなくお過ごし下さい」「またお会いできるのを楽しみにしております」「ご健勝をお祈り申し上げます」などという表現がよく使われています。
「ご機嫌麗しゅう」というのは少女漫画の会話だと思っていた人もいるかもしれません。
しかし、文法的には正しい言い回しであり、上流社会では使われていてもおかしくない言い回しです。