「暗に」とは?意味や使い方や例文!
「暗に」とは、「言葉ではっきりと言わずに、それとなくにおわせるさま」です。
「暗に」の「意味・語源や由来・読み方・使い方・例文と解釈・類語(シソーラス)や言い換え・反対語・英語と解釈」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「暗に」とは?
- 「暗に」の言葉の使い方
- 「暗に」の類語や類似表現や言い換え
- 「暗に」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「暗に」の反対語
- 「暗に」の英語と解釈
「暗に」とは?
「暗に」とは、「言葉ではっきりと言わずに、それとなく間接的ににおわせるさま」や「率直に言わずに、何となく遠回しに表現するさま」を意味する言葉です。
「暗に」という言葉は、「言いたいことを直接的ではなく、間接的にほのめかすさま」や「言葉ではっきり表現せずに、遠回しに何となく伝えようとすること」を意味しています。
例えば、「その教師は暗に私たちのテストの成績が良くないことを表情で伝えていました」などの文章で、「暗に」の意味を示すことができます。
また、「暗に」には「密かに内々で。
表立って目立たないようにすること」という意味もあります。
- 「暗に」の語源や由来
- 「暗に」の読み方
「暗に」の語源や由来
「暗に」の語源・由来は、「暗に」の「暗」という漢字の意味・成り立ちから考えることができます。
「暗」の漢字の成り立ちは、「太陽の象形」と「取っ手のある刃物の象形」と「口の象形」が組み合わされた形声文字になります。
そして、「暗」は「曇りで太陽の光が遮られて暗くなること」が成り立ちになっています。
「暗」という漢字は「くらい・闇や夜・深い」などが原義になっていますが、それだけではなく「はっきりと口で言わずにそれとなく、何となく」という意味を元々持っています。
その語源から、「暗に」という「はっきりと口で言わずに、それとなくほのめかすこと」を意味する言葉が生まれたのです。
「暗に」の読み方
「暗に」の読み方は、「あんに」になります。
「暗に」の言葉の使い方
「暗に」の言葉の使い方は、「直接的にはっきりと言葉で表現せず、間接的に内容をほのめかすような(におわせるような)場合」に使うという使い方になります。
例えば、「治療に当たった医師は、暗に交通事故に遭った友人が助からないことを伝えてきました」などの文章で使うことができます。
また、「暗に」の言葉は「密かにこっそりと何かをしたり言ったりする場合」に使うという使い方があります。
例えば、「暗に彼女は飲食店をオープンする計画を練っていました」などの文章で使用することができます。
「暗に」の類語や類似表現や言い換え
「暗に」の類語・類似表現・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「それとなく・何となく」
- 「間接的に・遠回しに」
- 「ほのめかして・含みがある」
「それとなく・何となく」
「暗に」の類語・言い換えとして、「それとなく・何となく」があります。
「暗に」という言葉は、「それとなく、内容をにおわせること」や「何となく、間接的に言いたいことをほのめかすこと」を意味しています。
「それとなく」とは「はっきりとは言わずに、何となく示すこと」を意味し、「何となく」は「直接的には言わないが、間接的にほのめかすこと」を意味しています。
その意味から、間接的にほのめかす「暗に」は、「それとなく・何となく」という言葉に言い換えることができます。
「間接的に・遠回しに」
「暗に」の類似表現・言い換えとして、「間接的に・遠回しに」があります。
「暗に」の言葉の意味は、「直接的に言わずに間接的ににおわせるさま」や「分かりやすく率直に言わずに遠回しにほのめかすこと」になります。
それらの意味から、「暗に」と似た意味合いを持つ類似表現として、「間接的に・遠回しに」を上げることができます。
「ほのめかして・含みがある」
「暗に」の類語・言い換えとして、「ほのめかして・含みがある」があります。
「暗に」という言葉は、「はっきりと言葉で言わずに言いたいことをほのめかすこと」や「表面的な言葉・態度の背後に含みがあるさま」を意味しています。
その意味合いから、「暗に」とほとんど同じ意味を持つ類語(シソーラス)として、「ほのめかして・含みがある」を指摘できます。
「暗に」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「暗に」を使った例文・短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「暗に」を使った例文1
- 「暗に」を使った例文2
「暗に」を使った例文1
「内気な彼女はいつも率直に物を言わずに、暗にほのめかすような表現ばかり使っています」
この「暗に」を使った例文は、「内気な彼女はいつも直接的に(ありのままに)物を言わずに、何となく(間接的に)言いたいことをほのめかすような表現ばかり使っている」ということを意味しています。
「暗に」を使った例文2
「母の沈痛な表情が、暗に父の余命がもうそれほど長くはないことを物語っていました」
この「暗に」を使った例文は、「母の沈痛な表情が、はっきりと口では言わないがそれとなく間接的に、父の余命がもうそれほど長くはないことを物語っていた」ということを意味しています。
「暗に」の反対語
「暗に」の反対語を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「あからさまに」
- 「明らかに」
「あからさまに」
「暗に」の反対語として、「あからさまに」があります。
「暗に」の言葉は、「言葉ではっきりとは言わずに、遠回しに内容をにおわせるさま」を意味しています。
「あからさまに」という言葉は、「言葉で分かりやすくはっきりと言い表すさま・言いたいことを率直に言葉や態度で伝えるさま」を意味しています。
それらの意味から、「暗に」と反対の意味を持つ反対語(対義語)として、「あからさまに」を上げることができます。
「明らかに」
「暗に」の反対語として、「明らかに」があります。
「明らかに」という言葉は、「分かりやすくはっきりと表現するさま」や「間違いがないように直接的に指し示したり言及したりすること」を意味しています。
その意味合いから、それとなく内容を間接的にほのめかすことを示す「暗に」と反対の意味を持つ反対語(対義語)として、「明らかに」という言葉を指摘できます。
「暗に」の英語と解釈
「暗に」という言葉は、“suggest”(示唆する・含みを持たせて言う)や“imply”(暗示する・ほのめかす)、“indirectly”(間接的に)、“allude to〜”(〜であると暗に示す)、“hint at〜”(〜であるというヒントをほのめかす)という英語で表現することができます。
- “Medical docter alluded to my grandfather's death with his dark look.”
“Medical docter alluded to my grandfather's death with his dark look.”
この「暗に」を使った英語の例文は、「医師は暗い表情で、祖父が亡くなったことを暗に示していました」ということを意味しています。
「暗に」という言葉について徹底的に解説しましたが、「暗に」には「言葉ではっきりと言わずに、それとなく間接的に(遠まわしに)示すさま」などの意味があります。
「暗に」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「それとなく・何となく」「間接的に・遠回しに」「ほのめかして・含みがある」などがあります。
「暗に」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。