「最たるもの」とは?意味や使い方や例文!
「最たるもの」とは、「色々な物事・事例の中で、程度がもっともはなはだしいもの」です。
「最たるもの」の「意味・語源や由来・読み方・使い方・例文と解釈・類語(シソーラス)や言い換え・英語と解釈」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「最たるもの」とは?
- 「最たるもの」の言葉の使い方
- 「最たるもの」の類語や類似表現や似た言葉
- 「最たるもの」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「最たるもの」の反対語
- 「最たるもの」の英語と解釈
「最たるもの」とは?
「最たるもの」という言葉の意味は、「色々な物事(事例)の中で、程度がもっともはなはだしいもの」や「複数の物事(事例)の中で、一番特徴が顕著なもの」になります。
「最たるもの」というのは、複数の事例・物事がある中で「もっとも〜なもの・第一番に〜なもの・〜であるものの極み」といった意味のニュアンスを持っているのです。
例えば、「高級時計の最たるものとしてロレックスがあります」や「贈収賄による口利きは政治腐敗の最たるものです」などの文章で、「最たるもの」の意味を示すことができます。
- 「最たるもの」の語源や由来
- 「最たるもの」の読み方
「最たるもの」の語源や由来
「最たるもの」の語源・由来は、「最(さい)」という言葉を語源として考えることができます。
「最」という漢字・言葉は、「最高・最初・最近・最終」などに使われているように、「もっとも・一番・この上ない」ということを意味しています。
「最」とは、「程度がもっとも顕著であること・程度が一番はなはだしいこと」を意味しているのです。
「最」が形容動詞化すると「最たり」になり、その「最たり」の連用形「最たる」に「もの」が付いて、「最たるもの」という慣用句が生まれました。
それらの語源・由来から、「最たるもの」の意味は「(複数の物事の中で)一番程度がはなはだしいもの」や「もっとも特徴が顕著なもの」になります。
「最たるもの」の読み方
「最たるもの」の読み方は、「さいたるもの」になります。
「最たるもの」の言葉の使い方
「最たるもの」の言葉の使い方は、「複数の物事(事例)の中でもっとも際立った特徴を持っているもの」や「複数の物事(事例)の中でもっとも程度がはなはだしいもの」を指して使うという使い方になります。
例えば、「この事件は、無差別に弱者である子供を狙った凶悪事件の最たるものです」や「都市環境の中に、気持ちの安らぐ緑(樹木)を取り込む公園整備計画の最たるものとしてこの自然公園があります」などの文章において、「最たるもの」という言葉を使えます。
「最たるもの」の類語や類似表現や似た言葉
「最たるもの」の類語・類似表現・似た言葉について、分かりやすく解説していきます。
- 「端的な例・代表例」
- 「極み・第一番・骨頂」
- 「代表的存在・好例」
「端的な例・代表例」
「最たるもの」の類語・似た言葉として、「端的な例・代表例」があります。
「端的な例」というのは、「もっとも分かりやすい顕著な特徴のある例」を意味しています。
「代表例」という言葉の意味は、「複数の事例の中でも、代表的・典型的な目立った特徴を示している例」になります。
それらの意味から、複数の物事の中で一番程度がはなはだしいを意味する「最たるもの」と似た言葉として、「端的な例・代表例」を上げることができます。
「極み・第一番・骨頂」
「最たるもの」の類似表現・似た言葉として、「極み・第一番・骨頂(こっちょう)」があります。
「極み」の言葉の意味は、「これ以上ない最高の水準」や「この上ないこと・最高であること」になります。
「第一番」は、「複数の物事の中で一番顕著であること、一番優れていること」を意味します。
「骨頂」というのは、「この上ない極み」や「最高の段階」を意味する言葉です。
これらの意味から、複数の事例の中でもっとも顕著であることを意味する「最たるもの」の類似表現として、「極み・第一番・骨頂」を指摘することができます。
「代表的存在・好例」
「最たるもの」の類語・似た言葉として、「代表的存在・好例(こうれい)」があります。
「代表的存在」の言葉の意味は、「複数の物事の中で、もっとも顕著・典型的な特徴を持っている存在」になります。
「好例」というのは、「複数の物事(事例)の中で、もっとも分かりやすい特徴・傾向を示している事例」を意味する言葉です。
それらの意味から、「最たるもの」に近しい意味を持つ類語(シソーラス)として、「代表的存在・好例」を上げられます。
「最たるもの」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「最たるもの」を使った例文・短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「最たるもの」を使った例文1
- 「最たるもの」を使った例文2
「最たるもの」を使った例文1
「最高時速が200キロを越えるイタリアのフェラーリは、高性能な高級スポーツカーの最たるものです」
この「最たるもの」を使った例文は、「最高時速が200キロを越えるイタリアのフェラーリは、高性能な高級スポーツカーとしてのもっとも典型的(代表的)な特徴を備えた車である」ということを意味しています。
「最たるもの」を使った例文2
「成功したグローバル企業の最たるものとして、グーグルやアマゾンといった巨大IT企業があります」
この「最たるもの」を使った例文は、「成功したグローバル企業の最も目立った特徴(典型的な分かりやすい特徴)を持つものとして、グーグルやアマゾンといった巨大IT企業がある」ということを意味しています。
「最たるもの」の反対語
「最たるもの」の反対語を紹介して、その意味を説明していきます。
- 「目立たないもの」
「目立たないもの」
「最たるもの」の反対語として、「目立たないもの」があります。
「目立たないもの」は、「目立つような特徴がなくて取るに足りないもの」の意味から「枝葉末節(しようまっせつ)」と同じような意味合いを持っています。
複数の事例(物事)の中で程度がはなはだしくて目立つ特徴を持っている「最たるもの」とは反対の意味を持つ言葉として、「目立たないもの」を上げることができます。
「最たるもの」の英語と解釈
「最たるもの」という言葉は、“the most extreme”(もっとも程度がはなはだしいもの)や“typical case”(典型的な事例)、“first case, first one”(第一番の事例・もの)などの英語で表現することができます。
- “The most extreme political issue is a declining birthrate and an aging population.”
“The most extreme political issue is a declining birthrate and an aging population.”
この「最たるもの」を使った英語の例文は、「政治問題の最たるものは、少子高齢化です」ということを意味しています。
「最たるもの」という言葉について徹底的に解説しましたが、「最たるもの」には「色々な物事・事例の中で、程度がもっともはなはだしいもの。
もっとも典型的な特徴を備えたもの」などの意味があります。
「最たるもの」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「端的な例・代表例」「極み・第一番・骨頂」「代表的存在・好例」などがあります。
「最たるもの」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。