「共白髪」とは?意味!使い方や例文
20代の若い世代の人達の中で「共白髪」という言葉の意味を知っている人は、どれくらいいるでしょうか?
この言葉は日常生活の会話の中はおろか、ビジネスシーンで出て来ることもありませんし、ましてやテレビや誌面でも目にすることがほとんどないと言ってもいいくらいでしょう。
しかし、この言葉の意味はとても素晴らしいことを言っていますので、今回、この言葉を是非、紹介したいと思います。
目次
- 「共白髪」とは?意味
- 「共白髪」の表現の使い方・使うときの注意点
- 「共白髪」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「共白髪」の類語や言い換え
「共白髪」とは?意味
「ともしらが」という読み方をする「共白髪」は、「夫婦が共に白髪になるまで長生きすること」という意味がある言葉なのですが、「長生きしている白髪の夫婦」、「仲がいい老いた白髪の夫婦」という意味合いのあるとても優しい意味の言葉でもあります。
「共白髪」の表現の使い方・使うときの注意点
「共白髪」は、「結納の時に贈られる結納九品目・略式結納七品目のうちの1つ」でもあり「友白髪」と表記することもあるのですが、「白い麻糸が束ねられら白髪のようなものにした見立てた祝い物のこと」を指しています。
この「共白髪」には「お互い白髪になるまで長生きして、いつまでも仲よく添い遂げられること」を願って、「長寿」、「夫婦円満」の思いが込められています。
但し、この言葉は新婚時に「これから長く一緒にいることができるように」ということを意味しているので、老いてから使うことができません。
「共白髪」を使った例文や短文など(意味を解釈)
では、ここで「共白髪」を使った例文を見て行くことにしましょう。
- 「共白髪」を使った例文1
- 「共白髪」を使った例文2
「共白髪」を使った例文1
「2人末永く共白髪まで暮すことができるように頑張ろう」結婚したばかりの2人に間で交わされる言葉かもしれませんが、この言葉がいつまでも新鮮な気持ちで続くことを願って止みません。
「共白髪」を使った例文2
「共白髪まで健やかに生活できることが、私達の願いです」今、このように言うことができるカップルが世の中にどれくらいいるでしょうか?
新婚時代は、甘い生活で素直に言える言葉なのに、しばらく経つと言えなくなるのは、どのカップルでもあることです。
できれば、新婚時代の気持ちを維持し続けることができればいいのですが。
「共白髪」の類語や言い換え
では、ここで「共白髪」の意味に近い言葉をいくつか挙げてみることにしました。
どのような言葉が類義語してあるでしょうか?
- 「健康長寿」
- 「添い遂げる」
「健康長寿」
「健康長寿」という言葉が類義語としてありますが、「健康上で悩まされるような問題に制限されることなく、日常生活を普通に送るができること」を意味しています。
但し、この言葉には「夫婦」という解釈が含まれてはいません。
「添い遂げる」
「添い遂げる」も「共白髪」に近い意味を持つ言葉ですが、「一生、夫婦として暮らす」という意味があります。
「ずっと側にいる」、「一緒に居続ける」と継続性の意味合いを含んでおり、優しさと情愛が伝わってきそうな言葉ではないでしょうか。
その一方で、2人の間の決意や誓い、あるいは強い覚悟を感じさせる意思も含まれており、「どんなことがあっても人生に最後まで側にいる」という思いも感じ取ることができます。
夫婦として「一生を添い遂げる」ということが希薄になりつつある時代にあって、夫婦として、人生を一緒に歩きながら最後を全うするということが、どれだけ素晴らしいことかということを、「共白髪」が教えてくれているような気がしてなりません。
何かの映画のワンシーンであったのですが、高齢の白髪のカップルが公園で、のんびりの太陽の光を浴びながら、目を閉じて昔の思い出に浸っている場面を想い出すと、「共白髪」のすばらしさを改めて思い起こすことができます。