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「無聊を託つ(かこつ)」とは?使い方や例文!

「無聊を託つ」とは、「やることがなくて退屈(無為)な自分の境遇を嘆くこと」です。

「無聊を託つ」「意味・読み方・分解して解釈・使い方・例文と解釈・類語(シソーラス)や言い換え・英語と解釈」などについて、詳しく説明していきます。

無聊を託つ

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「無聊を託つ(かこつ)」とは?使い方や例文!>


目次

  • 「無聊を託つ」とは?意味
  • 「無聊を託つ」を分解して解釈
  • 「無聊を託つ」を使った例文や短文など(意味を解釈)
  • 「無聊を託つ」の言葉や表現の使い方
  • 「無聊を託つ」の類語や類似表現や似た言葉
  • 「無聊を託つ」の英語と解釈


「無聊を託つ」とは?意味

「無聊を託つ」とは?意味

「無聊を託つ」の言葉は、「何もやることがなくて退屈(無為)な自分の境遇を嘆いたり、不満を言ったりする」ということを意味しています。

また、「無聊を託つ」には「何もすることがなくて手持ち無沙汰(暇)で気分が晴れない、心がふさぎ込む」といったニュアンスもあります。

例えば、「自分の趣味や教養の基盤を持っていないと、退職してから無聊を託つことになります」「無聊を託っている境遇というのは、想像している以上につらくて情けないものでした」といった文章を通じて、この言葉の典型的な意味を表すことができます。

  • 「無聊を託つ」の読み方

「無聊を託つ」の読み方

「無聊を託つ」の読み方は、「ぶりょうをかこつ」になります。

一般的に「ぶりょうをかこつ」と読みますが、「むりょうをかこつ」の読み方も辞書にはあります。



「無聊を託つ」を分解して解釈

「無聊を託つ」を分解して解釈

「無聊を託つ」という言葉を「無聊」「託つ」に分解して、それぞれの意味を解釈していきます。

  • 「無聊」
  • 「託つ」

「無聊」

「無聊(ぶりょう・むりょう)」という言葉は、「何もやることがなくて退屈(手持ち無沙汰)であること」「無為で退屈すぎて心が晴れず楽しめないさま」を意味しています。

「無聊」の言葉は、「無聊を託つ」以外にも「無聊を慰める」という慣用句としてよく使われます。

「無聊」「聊(りょう・いささか)」という漢字は「楽しむ・安らぐ」を意味していて、「無聊」「退屈で楽しみや安らぎがないこと」を示唆しているのです。

「託つ」

「託つ(かこつ)」という言葉の意味は、「心が満たされずに不満・愚痴を言うこと」「不満・不遇を嘆くこと」になります。

また「託つ」には「無聊を託つ」とは別に、「かこつける」ということから「他のことや人のせいにする・都合の良い口実にする」という意味もあります。

「託つ(不満を言う・嘆く)」の意味から「無聊+託つ=無聊を託つ」で、「何もすることがない手持ち無沙汰(無為)な境遇について不満や愚痴を言う。

そういった退屈な境遇を嘆く」
といった意味合いになります。

「無聊を託つ」を使った例文や短文など(意味を解釈)

「無聊を託つ」を使った例文や短文など(意味を解釈)

「無聊を託つ」を使った例文や短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。

  • 「無聊を託つ」を使った例文1
  • 「無聊を託つ」を使った例文2

「無聊を託つ」を使った例文1

「現役のプロスポーツ選手を引退して、しばらくしてから球界での仕事も無くなり、無聊を託っていました」

この「無聊を託つ」を使った例文は、「現役のプロスポーツ選手を引退して、しばらくしてから球界での仕事も無くなり、何もやることがなくて退屈で不遇な身の上を嘆いていた」 ということを意味しています。

「無聊を託つ」を使った例文2

「人生の目標を見失って無聊を託っていた私に、また一緒に仕事をしないかと彼が誘ってくれた時は、本当にありがたく思いました」

この「無聊を託つ」を使った例文は、「人生の目標を見失って何もすることのない無為な状況でふさぎ込んでいた私に、また一緒に仕事をしないかと彼が誘ってくれた時は、本当にありがたいと思った」ということを意味しています。



「無聊を託つ」の言葉や表現の使い方

「無聊を託つ」の言葉や表現の使い方

「無聊を託つ」の言葉・表現の使い方は、「何もやることがなくて退屈な境遇で気持ちがふさいでいる時」「その手持ち無沙汰な無為(暇)の状況を嘆いたり愚痴ったりしている場合」に使うという使い方になります。

例えば、「定年退職して無聊を託っていた父が、ボランティアを始めてから生き生きとしています」「無聊を託つような人生にはもう戻りたくないので、私は自分の目標に向かって進んでいきます」などの文章において、この言葉を正しく使うことができるのです。

「無聊を託つ」の類語や類似表現や似た言葉

「無聊を託つ」の類語や類似表現や似た言葉

「無聊を託つ」の類語・類似表現・似た言葉について、分かりやすく解説していきます。

  • 「退屈な境遇を嘆く・無為で心がふさぐ」
  • 「手持ち無沙汰で愚痴る」
  • 「所在なくて気が晴れない」

「退屈な境遇を嘆く・無為で心がふさぐ」

「無聊を託つ」の類語・類似表現として、「退屈な境遇を嘆く・無為で心がふさぐ」があります。

「無聊を託つ」の言葉の意味は、「退屈な境遇で何もやることがなくて心がふさぐ」「そういった退屈・無為な状況を嘆く」になります。

それらの意味から、「無聊を託つ」と似た意味を持つ類似表現として、「退屈な境遇を嘆く・無為で心がふさぐ」が上げられます。

「手持ち無沙汰で愚痴る」

「無聊を託つ」の類似表現・似た言葉として、「手持ち無沙汰で愚痴る(てもちぶさたでぐちる)」があります。

「手持ち無沙汰で愚痴る」という言葉は、「何もやることがなくて退屈なために、不平不満を言うこと」を意味しています。

その意味合いから、退屈な境遇で愚痴ることを意味する「無聊を託つ」と近い意味を持つ似た言葉として、「手持ち無沙汰で愚痴る」を指摘することができます。

「所在なくて気が晴れない」

「無聊を託つ」の類語・似た言葉として、「所在なくて気が晴れない」があります。

「所在なくて気が晴れない」という言葉は、「やることがなくて手持ち無沙汰で、気分が落ち込むこと」を意味しています。

その意味から、何もすることがなくて気分がふさぐことを意味する「無聊を託つ」とほとんど同じ意味合いを持つ類語(シソーラス)として、「所在なくて気が晴れない」という言葉を指摘することができます。

「無聊を託つ」の英語と解釈

「無聊を託つ」の英語と解釈

「無聊を託つ」という言葉は、“grieve over one's boredom”(退屈さを嘆く)や“complain about inaction”(無為について不平不満を言う)、“mourn a misfortune at leisure”(暇な不遇を嘆く)などの英語で表現することができます。

  • “I always complained about my inaction since I quite my job.”

“I always complained about my inaction since I quite my job.”

この「無聊を託つ」を使った英語の例文は、「私は仕事を辞めてから、何もやることがなくていつも無聊を託っていました」ということを意味しています。

icon まとめ

「無聊を託つ」という言葉について徹底的に解説しましたが、「無聊を託つ」には「やることがなくて退屈(手持ち無沙汰)な自分の身の上を嘆くこと」などの意味があります。

「無聊を託つ」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「退屈な境遇を嘆く・無為で心がふさぐ」「手持ち無沙汰で愚痴る」「所在なくて気が晴れない」などがあります。

「無聊を託つ」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。