「見よう見まね」とは?意味や使い方や例文!
「見よう見まね」と言う言葉の意味や使い方を紹介します。
さらに「見よう見まね」の類語や、「見よう見まね」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「見よう見まね」とは?
- 「見よう見まね」の言葉の使い方
- 「見よう見まね」の類語や類似表現や似た言葉
- 「見よう見まね」を使った例文や短文など
- 「門前の小僧習わぬ経を読む」
「見よう見まね」とは?
みなさんは「見よう見まね」という言葉を知っているでしょうか。
「見よう見まね」で何かをした経験がある人もいるかもしれません。
一方で、今回初めて「見よう見まね」という言葉を知った人もいるかもしれません。
そこで「見よう見まね」の意味を紹介します。
- 「見よう見まね」の読み方
- 「見よう見まね」の意味
「見よう見まね」の読み方
「見よう見まね」は「みようみまね」と読みます。
素直な読み方をするため、読み間違えることも少ないでしょう。
これを機会に「見よう見まね」は「みようみまね」と読めるようにしましょう。
「見よう見まね」の意味
「見よう見まね」には、どのような意味があるでしょうか。
「見よう見まね」には、「人のするのを見て覚え、自分もできるようになる」という意味があります。
「見よう見まね」の「見まね」は「見真似」という漢字を当てられます。
「見て真似をする」と覚えておくと、「見よう見まね」の意味を取り違えずに済むでしょう。
このように「見よう見まね」には、「人がするのを見て覚えて、自分でもできるようになる」という意味があります。
「見よう見まね」の言葉の使い方
次に「見よう見まね」という言葉の使い方を見て行きましょう。
「見よう見まね」には、「見て覚えて、自分でもできるようにする」という意味があります。
そのため、誰かから習ったのではなく、自分で見てやり方を覚えた時に、「見よう見まね」という言葉を使ってみましょう。
例えば、仕事のやり方を先輩につきっきりで教えてもらい、仕事ができるようになった時は、「見よう見まね」という言葉を使いません。
先輩の仕事の仕方を傍らで見て、「こうすればいいんだ」と気付いて、徐々に仕事を覚えて行く様子を「見よう見まね」と言います。
習い事に関しても、ワンツーマンのレッスンを受けるのではなく、上手な人がするのをまねしながら、自分もできるようになった時に、「見よう見まね」という言葉を使ってみましょう。
「見よう見まね」の類語や類似表現や似た言葉
続いて「見よう見まね」の類語や、似た言葉を紹介します。
「見よう見まね」と言い換えられるような、似た言葉を知っておきましょう。
- 「猿まね」【さるまね】
- 「独学」【どくがく】
- 「コピー」【こぴー】
「猿まね」【さるまね】
「猿まね」には「猿が人の行動を、何も考えず表面的にまねるように、何も考えずに真似する様子」のことを言います。
このように「猿まね」は「見よう見まね」に近い言葉ですが、ネガティブな意味で使われる言葉です。
表面的には似ているけれど、肝心な部分が抜け落ちている時などに「猿まねに過ぎない」などと言われます。
「独学」【どくがく】
「独学」は、「学校に通ったり、先生に習わずに、独自の方法で学ぶこと」という意味があります。
大学や専門学校で専門的な技術を学ばず、本を読んだり動画を見たりして学ぶことを「独学」と言います。
「独学」には「見よう見まね」な部分が存在するため、ふたつの言葉は似た意味の言葉と言えるでしょう。
「コピー」【こぴー】
「コピー」には「複写すること」という意味があります。
「コピー機」は、まさに「複写するための機械」です。
実際のコピー機ほどではなくても、誰かの動作や見た目を、ほぼ完ぺきに再現できるような人がいます。
このような人の模倣ぶりは「コピー」と呼ばれることがあります。
「まるで○○さんを『コピー』したようだ」などと言います。
「見よう見まね」を使った例文や短文など
「見よう見まね」という言葉を使った例文や短文を紹介します。
「見よう見まね」を使った例文を見て、この言葉の使い方のコツを覚えましょう。
- 「見よう見まね」を使った例文1
- 「見よう見まね」を使った例文2
「見よう見まね」を使った例文1
「『見よう見まね』でダンスを始めて、世界チャンピオンになった」
この例文に登場するのは、世界一になったダンサーです。
しかしダンスの先生に指導を受けたわけでなく、ワンツーマンのレッスンなどを受けずに、「見よう見まね」で世界チャンピオンまで上り詰められたことが、文章を通じて分かります。
最近は、スマホでダンスの動画を見られますし、世界一のダンサーの踊る姿をいつでも見られます。
そのため以前よりも「見よう見まね」でダンスが上達しやすい環境が整っているかもしれません。
ダンスに限らず、「見よう見まね」で世界一の高みまで到達した人は、少なくないでしょう。
「見よう見まね」を使った例文2
「母の『見よう見まね』で作った料理だが、美味しくできた」
この例文のように、料理の本格的な指導を受けていないのに、美味しい料理を作れる人がいます。
このような人は、母親が料理する姿を、熱心に見ていたのかもしれません。
その結果、「見よう見まね」でも、一般的な人より、美味しい料理を作れたのかもしれません。
このように料理学校などに通わずに、美味しい料理を作れる人は多いのではないでしょうか。
「門前の小僧習わぬ経を読む」
「見よう見まね」という言葉によく似た意味を持つことわざがあります。
それが「門前の小僧習わぬ経を読む」です。
このことわざには、「日頃から見たり聞いたりしているものは、いつの間にか身に付いてしまうものだ」という意味があります。
門前の小僧とは、寺の門前近くに住んでいる子供のことです。
門前に住んでいる子供は、普通に暮らしているだけでも、お坊さんが唱えるお経を見聞きすることになります。
そのため直接指導を受けなくても、お坊さんのようにお経を唱えられるというわけです。
例えば両親が、音楽が大好きな家で育った子供は、音楽的センスが優れているというケースがあります。
また兄弟が野球を熱心にしている場合、弟の野球の上達が早いというケースがあります。
このように「門前の小僧習わぬ経を読む」は「見よう見まね」の究極のケースと言えるかもしれません。
「見よう見まね」という言葉について見てきました。
指導者から手取り足取り教わらずに、独自の方法で、あるいは誰かの真似をして技術や知識を身に付けたときに、「見よう見まね」という言葉を使ってみましょう。