「まかりならん」とは?意味と言い換え!例文や短文
皆さんは「まかり成らん」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか?
この言葉はかなり古い言葉なので、今の若い世代の人が使うことは、ほとんどないと言ってもいいでしょう。
しかし、年配の人や頑固親父と呼ばれているような人は、結構使っている言葉かもしれませんので、今回はこの「まかり成らん」について説明をしていくことにしたいと思います。
目次
- 「まかり成らん」とは?意味
- 「まかり成らん」の言い換え
- 「まかり成らん」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「まかり成らん」の表現の使い方や注意点
「まかり成らん」とは?意味
「まかり成らん」とは、「いけない」、「決してはいけない」などの意味を持つ言葉で、「成らん」は「成らぬ(ならぬ)」をさらに強めた意味の「罷り(まかり)成らぬ」は変化させた表現です。
- 読み方
読み方
「まかり成らん」は、「まかりならん」という読み方となります。
「まかり成らん」の言い換え
「絶対に許すことができない」というような解釈もできる「まかり成らん」を他の言葉で言い換えると、どのような言葉が挙げられるでしょうか?
ここでは「まかり成らん」の類語を見て行くことにしましょう。
- 「断固許さない」
- 「認めるわけにはいかない」
- 「許容できない」
「断固許さない」
「断固許さない」が「まかり成らん」の類義語として挙げることができますが、「絶対に許さない」という意味があります。
「これから以降の通行は断固許さない」といったような使い方をしますが、「断固」には、「きっぱりと縁を切る」という意味合いあるので、「縁を切る覚悟を持ってまでしても、許すことができない」という解釈ができるでしょう。
「認めるわけにはいかない」
「認めるわけにはいかない」という表現も「まかり成らん」と同じ意味で理解することができる表現です。
「そのものに対して肯定できないさま」を表現する言葉ですが、普段の会話の中でよく使われる言葉です。
「あなた方の主張は絶対に認めるわけにはいかなんだ」というように、白熱した雰囲気が伝わりそうな場面で出てきますね。
「許容できない」
「許容できない」という言葉もありますが、「本質や意図が他人に納得されなかったり、受容されにくいこと」を指しています。
言い換えると「許されるレベルではない」という理解もできるでしょう。
「まかり成らん」を使った例文や短文など(意味を解釈)
では、ここで「まかり成らん」を使った例文を見て行くことにしましょう。
- 「まかり成らん」を使った例文1
- 「まかり成らん」を使った例文2
「まかり成らん」を使った例文1
「上職の業務命令を背くことは、まかり成らん」
現代社会のビジネス環境では、このようなセリフを使う人はまずいないでしょう。
「上司の業務命令は絶対で背くことは許されない」という意味になりますが、基本的に上司から業務命令は守る義務があることは言う間でもありません。
しかし、コンプライアンス違反になりそうな命令を守る必要はありませんが、昭和の高度成長時代では、このようなセリフが平気で使われていたような感じもします。
「まかり成らん」を使った例文2
「アイツを許すことは、断じてまかり成らんのだ」
よほど許されないことをしてしまったアイツなのでしょうか。
かなり怒りの気持ちも持っている発言者のようですが、どのような面で許されないのか気になる所です。
「まかり成らん」の表現の使い方や注意点
「まかり成らん」という表現を使う場合の注意点としては、今では古い言い回しになるので、相手の年代に合わせて使い分ける必要が出て来るかもしれません。
年配の人は使う機会があるでしょうが、怒り心頭でこの言葉を使ったとしても、理解されない場合もあるので、できるだけ平易な言葉を使う方がいいでしょう。
「まかり成らん」は結構、古い言い回しの言葉なので、これをうまく使える人は少ないと思われます。
しかし、この言葉を使っている人がいるのであれば、どのようなことを許さないのかを見極めるように冷静に物事を見る姿勢を持つことが必要かもしれません。