「ユーモアがある」とは?意味や使い方や例文!誉め言葉での使い方!
「ユーモアがある」とは、「人を微笑ませるような上品な面白さや機知・諧謔精神があること」です。
「ユーモアがある」の「意味・ユーモアがある人の特徴やイメージ・褒め言葉としての使い方・例文と解釈・類語(シソーラス)や言い換え・英語と解釈」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「ユーモアがある」とは?
- 「ユーモアがある」を徹底解釈
- 「ユーモアがある」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「ユーモアがある」の反対の意味の言葉
- 「ユーモアがある」の類語や類似表現や言い換え・違う表現
- 「ユーモアがある」の英語と解釈
「ユーモアがある」とは?
「ユーモアがある」とは、「人を思わず笑顔にするような上品な面白さや会話能力、機知の効いたしゃれがあること」を意味する言葉です。
「ユーモアがある」の「ユーモア」“humor”の語源はラテン語で「体液・湿気」を意味する“humor”にあり、日本語では「ユーモア」は「ウィット(知的な滑稽)」と対置される「感情的な滑稽(こっけい)・おかしみ・諧謔(かいぎゃく)」として理解されてきました。
「諧謔」とは、「滑稽で笑いを誘う気の利いた言葉」という意味です。
「ユーモアがある」というのは、「下品ではない一定の品を保ったしゃれ(機知)や会話、動作などで人に笑いを引き起こすおかしみの能力・性質・センスがあること」を意味しているのです。
- 「ユーモアがある」人の特徴やイメージ
「ユーモアがある」人の特徴やイメージ
「ユーモアがある」人の特徴として、「頭の回転が速くて語彙が多く、言語能力に優れていること」や「人を楽しい気分にさせようとするサービス精神が旺盛で、人の気持ち・考え方に対する想像力が優れていること」を上げられます。
「ユーモアがある」人に持たれやすいイメージとして、「いつもニコニコとして笑顔で機嫌の良いイメージ(不機嫌さ・面白みのなさを顔に出さない)」や「人間・コミュニケーションが大好きでいつも人を笑わせるチャンスを狙っている子供のようなイメージ」があります。
「ユーモアがある」を徹底解釈
「ユーモアがある」という言葉を、徹底的に解釈していきます。
- 「ユーモア」とは?:語源・意味の解説
- 「ユーモアがある」の誉め言葉での使い方
「ユーモア」とは?:語源・意味の解説
「ユーモア」とは、古代ギリシアの医学用語で「体液・湿気」を意味するラテン語“humor(humour)”に語源があり、4種類の体液のバランスによって人の気質・性格が変わると考えられていたため、「ユーモア=人の生まれながらの気質・性格」の意味合いで使われるようになっていきました。
その後、ルネサンス以降の文芸復興で「ユーモア」は「主観的な気質・滑稽の美学用語」となり、19世紀イギリス(エリザベス王朝)の喜劇作家ベン・ジョンソンが創作した「滑稽な面白い人物の特徴」から「ユーモア=人を微笑ませる面白み・おかしみのある滑稽な気質」の意味になったのです。
「ユーモアがある」の誉め言葉での使い方
「ユーモアがある」の言葉は、「面白いしゃれたこと(ギャグ・冗談)を言った本人にその場で言う褒め言葉」としてはあまり適切ではありません。
本人にその場で直接、「あなたはユーモアがありますね」と言ってしまうと、褒め言葉というよりも「ちょっと変わった性格・話し方をしますね」という嫌味・皮肉・冷笑として受け取られる恐れがあります。
そのため、「ユーモアがある」を褒め言葉として適切に使う場合、「事後的に言及する客観的・総合的な人物評価(できれば具体的な理由も添える)」という使い方になります。
その場ですぐ本人に言うのではなく、誰かに「あの人はユーモアがある楽しい人ですね」という伝え方をしたり、日にちを改めて「人を楽しくさせるユーモアがありますね」といった言い方をすると良いでしょう。
「ユーモアがある」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「ユーモアがある」を使った例文や短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「ユーモアがある」を使った例文1
- 「ユーモアがある」を使った例文2
「ユーモアがある」を使った例文1
「彼女は明るくてユーモアがあるので、周りにいつも大勢の人が集まっています」
この「ユーモアがある」を使った例文は、「彼女は明るくて人を笑顔にさせる面白さ、おかしみのセンスがあるので、周りにいつも大勢の人が集まっている」ということを意味しています。
「ユーモアがある」を使った例文2
「ユーモアがあるかないかは、その人の表情と話し方を見ていれば大体分かります」
この「ユーモアがある」を使った例文は、「人を微笑ませるような機知に富んだおかしみや上品なしゃれっ気があるかないかは、その人の表情と話し方を見ていれば大体分かる」ということを意味しています。
「ユーモアがある」の反対の意味の言葉
「ユーモアがある」の反対の意味の言葉は、「ユーモアがない」や「諧謔精神がない(かいぎゃくせいしんがない)」になります。
「ユーモアがある」の直接的な対義語は、人を笑わせるようなおかしみや機知がないを意味する「ユーモアがない」になります。
「ユーモアがない」は、人を笑わせようとする滑稽味やおかしみの気質・センスがないことを意味する「諧謔精神がない」という言葉に言い換えることもできます。
「ユーモアがある」の類語や類似表現や言い換え・違う表現
「ユーモアがある」の類語・類似表現・言い換え・違う表現について、分かりやすく解説していきます。
- 「面白い・滑稽な」
- 「機知に富んだ・エスプリがある」
- 「遊び心がある・洒落っ気がある」
「面白い・滑稽な」
「ユーモアがある」の類語・言い換えとして、「面白い・滑稽な(こっけいな)」があります。
「ユーモア」があるというのは、「人を笑わせるような上品な面白さ・滑稽さ・おかしみがあること」を意味しています。
その意味から、「ユーモアがある」と似た意味を持つ類語として、「面白い・滑稽な」を指摘できます。
「機知に富んだ・エスプリがある」
「ユーモアがある」の類似表現・違う表現として、「機知に富んだ・エスプリがある」があります。
「機知に富んだ」の意味は、「その場や相手の反応に即応して、気の利いたことをいえる才気・知性」になります。
「機知・機敏な才気」をフランス語でいうと、日本語でも使われる「エスプリ」“esprit”になります。
それらの意味から、「ユーモアがある」と近い意味を持つ類似表現として、「機知に富んだ・エスプリがある」を上げられます。
「遊び心がある・洒落っ気がある」
「ユーモアがある」の類語・違う表現として、「遊び心がある・洒落っ気がある」があります。
「遊び心がある」とは、「堅苦しくなくて物事を楽しもう、人を笑わせようとする心があること」を意味する言葉です。
「洒落っ気がある」とは、「他者をくすりと笑わせようとする遊び心、滑稽さを重視する心があること」を意味しています。
それらの意味から、「ユーモアがある」の言い方を変えた違う表現として、「遊び心がある・洒落っ気がある」を指摘できます。
「ユーモアがある」の英語と解釈
「ユーモアがある」の言葉は、“have a sense of humor”(ユーモアのセンスがある)や“with a sense of humor”(ユーモアのセンスを持って)などの英語で表現できます。
- “He has a sense of humor to relax the tense atmosphere.”
“He has a sense of humor to relax the tense atmosphere.”
「ユーモアがある」を使った英語の例文は、「彼は緊張した空気を和ませるユーモアのセンスがあります」を意味しています。
「ユーモアがある」という言葉について徹底的に解説しましたが、「ユーモアがある」には「人を笑わせる上品な面白さや機知に富んだしゃれっ気がある」などの意味があります。
「ユーモアがある」の類語(シソーラス)・言い換え・違う表現としては、「面白い・滑稽な」「機知に富んだ・エスプリがある」「遊び心がある・洒落っ気がある」などがあります。
「ユーモアがある」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。